私は常々スケッチをとるに、一筆で走り描きをしていました。
10年ほど前、最低限のラインの美しさに触れ、一筆で描いている事が一目でわからないか?と考えたのです。それがハリガネ画です。
現代によく見られるコンセプチャルで一過性の強いアートとは異なり、中世の彫刻にも似た分かりやすい「美」の追求です。
ただ一本の針金で人の身体から感じる「美」を写し取る事に魅了され、夢中になって作画された作品です。
飾りたいと思っていただける事を期待しています。
□升田 学 (ますだ まなぶ)
1973年 兵庫県西宮市生まれ。
1997年より野外に自ら劇場を建てる劇団「維新派」に所属。以後3度の海外公演を含め、全ての作品に出演。
2004年 大阪南港で公演した『キートン』ではキートン役を好演。
また、入団当初から美術班としてセットデザインに関わり、2001年には劇団ロヲ=タァル=ヴォガの美術監督も勤める。
その一方でグラフィックデザイナーとしても活動。NPO法人DANCE BOXが運営するArt Theater dBの主な宣伝美術を担当している。
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