ギャラリーの設立・再開

 gallery 176は、2005年~2009年まで大阪・豊中市で運営されていた写真専門ギャラリーです。2005年~2009年の主な展示作家・写真展は、以下の通りです。

≫2005-2009のwebサイト

原一男「ばかにすンな」

原一男「ばかにすンな」

内野雅文「車窓から」

内野雅文「車窓から」

柳銀珪「大陸的日常」

柳銀珪「大陸的日常」

北野謙「our face」

北野謙「our face」

金川晋吾「YOUNG QUIZ」

金川晋吾「YOUNG QUIZ」

田中昭史「多摩景」

田中昭史「多摩景」

 2016年9月17日(9月17日は、日本で最初にダゲレオタイプ(銀板写真)の撮影が成功した日です)に、元オーナーと7人の写真家の計8人で共同運営するギャラリーとして再開しました。

 

ギャラリー再開のメッセージ

 2016年秋、新しい写真専門ギャラリーが誕生しました。

 写真家が発表の場として何より必要とするギャラリー。写真創作初心者から一歩も二歩も進み、追い続けるテーマ/表現の発表に意欲を持つ若手・中堅写真家にとって、活動に適した設備環境と運営理念を備えたギャラリーが少ない。それが東京と関西の違いであるとわれわれは思い続けていました。

 2005年~2009年で活動を終えたgallery 176はその思いを原動力として再スタートしました。

 複数の写真家によって運営しつつも、共有する限られた表現手法や作風だけが通用する場として自足しない事。gallery 176はこれを第一義に考えます。

 似た者同士が互いにその営為を承認し合うことよりも、発表による衝突から派生する何事かに期待してよいのではないでしょうか。真摯に批評・批判し合えて、衝突がアウフヘーベン(止揚)される場。あえてそんな古くさい理想を大切にしようと思います。

 写真にしか出来ないこと。まだ写真でなら出来るかもしれないこと。この曖昧ながらも共通認識として確かに有る「写真の力の発現」。そんなものが見つけられる実験と実践の場こそが写真専門ギャラリーのあるべき姿ではないでしょうか。
写真への変わらぬ思い・変わらぬ期待・変わらぬ愛情を持ち寄ること。変わらない価値観・原点はきっとあるはずです。時流に沿ってはいても10年後には色褪せる表現手法よりも大切な何かを探す。これをギャラリー運営の基調に据えようと考えます。
同時代の文化・風俗・世相に伴走する表現者が大切にすべきなのは、一過性の表現手法やアートというカッコいい衣装を着せられた空疎な認識論ではないはずです。

 変わろうとするあまり大切な何かを見失わせる写真を取り巻く現況こそ、憂うべきではないでしょうか。

 そんな問いや探究を共に語り合い、学んでいけるスペースになることを目指して、gallery 176は、2016年9月17日に再スタートしました。

 

ギャラリーの行動指針

『写真の意志を尊重し、そして自らの意志を信じること。』

ギャラリーの運営方針

・運営メンバーの発表の場として(自主ギャラリー)
・運営メンバーが見たいと思う作品・見せたいと思う作品を紹介する場として(企画展)
・若手の発表の場として