展覧会概要
タイトル:「Silent Current」
作家名:齋藤 広幸
会場
ヒロヤギャラリー(ヒロヤ写真内)
福島県福島市清水町広窪33
*本展示の会場は gallery 176 ではありませんので、ご注意ください。
会期
2025年11月22日(土)〜11月24日(月)
開廊時間
10:00〜17:00 ※最終日のみ 10:00~16:00
企画
gallery 176 齋藤広幸
展示概要
2025年8月に大阪・gallery 176で発表した「Silent Current」を、地元・福島県で開催します。大阪での展示に続き、故郷で作品をご覧いただける機会を得られたことを、大変嬉しく思います。大阪で展示した35点のなかから26点を展示します。
作品説明
今回の展示は、私の故郷・福島県の中通り地方と浜通り地方で、桜の季節に撮影した作品で構成しています。
2011年3月11日、東日本大震災が発生したとき、私は福島県内の職場にいました。巨大な揺れと軋む音に圧倒され、あの時の衝撃は今も深く刻まれています。原子力発電所の事故により、郡山市内でも放射線量が上昇し、自宅の室内で3μSv/hを超えました。その事実に直面したとき、大きな不安を抱きました。
(略)
震災後、多くの写真家が被災地を記録してきました。震災から10年が経過したとき、私自身も浜通りを撮らなければならないと強く思うようになりました。そして2022年、震災から11年目にようやく原子力発電所周辺の町村を訪れ、撮影を始めました。震災当時に購入した線量計を携え、記録を続けています。
2023年4月1日には、富岡町・夜ノ森地区の避難指示が解除されました。かつて多くの人々が花見に訪れた桜並木は、長い静寂を経て再び春を迎えています。住むことができなくなった住宅は取り壊され、更地となり、除染によって線量が下がった地域には新しい建物が建つなど、訪れるたびに景色は変化しています。未だ復興の途上にある土地は数多く残されています。復興へと歩みを進めるなかで変わりゆく風景を見つめながら制作を続けています。
展示構成
gelatin silver print 26点
モノクロ暗室ワークショップのご案内
11月29日(土)に、モノクロ暗室ワークショップを開催します。
現像済みのモノクロフィルムをご持参いただき、約2時間で8×10インチ(203×254mm)のバライタ印画紙を1枚仕上げます。
暗室に興味がある方、自分で撮影した写真を暗室で仕上げてみたい方など。未経験の方も大歓迎です。◻︎ 時間枠(予約制・先着順)
10:00–12:00/13:00–15:00/15:00–17:00
◻︎ 対応フォーマット:135、6×6、6×7
(その他のフォーマットはお問い合わせください)
◻︎ グループ受講も可能です。ご相談ください。
◻︎ 料金:5,000円/人(印画紙・薬品代込)
◻︎ 希望者には、ヒロヤ写真での額装(マット・フレーム代別途)も可能です。ご予約・お問い合わせはDMまたはE-mail(foto.hiroyuki@nullgmail.com)にて承ります。
会期中の作家在廊予定
全日在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、Instagram等でお知らせします。
プロフィール
齋藤 広幸(さいとう ひろゆき)
gallery 176 運営メンバー