イベント:176シネマ #3 フィリピンの大ヒットエンターティメント映画「バルセロナ」
*今回は映画上映会のイベントです。写真の展示はありません。
開催概要
gallery 176では、写真と関わりのある映像を紹介する「176シネマ」を、2017年8月より始めました。第1回、第2回は、写真家マン・レイなどの映画を上映し、好評を博しました。
その「176シネマ」の第3回を4月に開催します。今回は、昨年2018年10月に写真展「DAVAO 1996-1999」を開催した西川が、自らの写真のルーツであるフィリピンを広く一般の方に知ってもらうため、彼らの身近な大衆文化の一つであるフィリピンのエンターテイメント映画の上映会を企画しました。
開催日
2019年4月20日(土)、21日(日)
会場
gallery 176(ギャラリー イナロク)
大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分
tel 050-7119-9176
企画
gallery 176 西川善康、友長勇介、MIA MUSIC&BOOKS 藤野秋郎
開催趣旨
日本の一般の人々に、フィリピンのエンターテイメント映画を観ていただき、フィリピンの文化を知ってもらうのが、今回の上映会の目的です。
近年、一部のフィリピン映画が日本でも注目を集めて来ています。しかし、それらのほとんどは、アート系の映画か、インディペンデント映画で、これらの映画を観る客層は、アートやサブカルチャーに興味のある方に限られています。
今回、私たちは、アート系の映画だけではなく、フィリピンの映画館で全国ロードショー上映されるメジャーな娯楽映画(エンターテイメント映画)を、日本の一般の人々に観てもらいたいと考え、この上映会を企画しました。今回上映する「バルセロナ Barcelona: a love untold」(2016年のフィリピン国内興行成績2位の大ヒット作!)では、フィリピンの家族関係、OFW(Overseas Filipino Worker、海外フィリピン人労働者)の状況、フィリピンの若者のラブストーリーが盛り込まれており、普段着のフィリピン人に接することができます。
私たちがこの映画を選んだもう一つの理由は、労働力不足に苦しむ日本は、今後、フィリピン人をはじめ多くの外国人労働者を受け入れる必要が出てくると思われるので、多くの日本人がフィリピン人について知り、理解を深めることは、これからとても重要となってくると考えられるからです。
今回の映画「バルセロナ Barcelona: a love untold」が、私たち日本人がフィリピン人を理解し、両国の相互理解を深める手助けになればと考えています。
上映作品
「バルセロナ Barcelona: a love untold」
*上映前にMIA MUSIC&BOOKS 藤野氏による見どころ解説あり
上映時間
4月20日(土)
1回目 13:00〜(15:30ごろ終了予定)
2回目 16:30〜(19:00ごろ終了予定)
4月21日(日)
1回目 13:00〜(15:30ごろ終了予定)
2回目 16:30〜(19:00ごろ終了予定)
*開場は上映開始時間の30分前です
料金
前売1,500円/当日1,700円
*小学生以下無料/各回入れ替え制
フィリピンのお土産付き!
*フィリピン映画関連のポスター、フィリピンのドリンク、フィリピン音楽のサンプルCDの特典付きです(小学生以下はフィリピンのドリンクの特典付き。特典内容は変更される場合があります)。
定員
各回 30名
上映作品詳細
「バルセロナ Barcelona: a love untold」
2016年|フィリピン|125分|日本語字幕付き
監督:オリビア・M・ラマサン
脚本:カルミ・レイモンド
制作:ABS-CBN Film Productions、Star Cinema
出演:キャスリン・ベルナルド、ダニエル・パディーリア、ジョシュア・ガルシア、アイコ・メレンデス、ジョエイ・マルケス、リサ・ディーニョ 他
エリーとミアはバルセロナで出会って恋に落ちた。
エリーは昔の彼女のセリーヌを忘れることができず、ミアはフィリピンでの辛い過去から逃げてスペインで立ち直ろうとしている。はたして、彼らは過去の傷を克服して、未来を一緒に歩むことができるのだろうか?
予告編: https://youtu.be/fFaJLsjWHIw
申し込み方法
前売チケットは、以下の二つのサイトからご購入いただけます。
*支払い方法:PayPal(クレジットカード)、銀行振り込み(三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行)
*支払い方法:クレジットカード決済、コンビニ決済
*前売チケットの販売は、上映日前日までです。当日料金は会場にて現金でお支払いください。
*前売チケットを現金で購入希望の方は、info@null176.photos まで、メール、または電話 050-7119-9176 で、お名前、上映日・上映回、人数、連絡先電話番号をご連絡ください。(電話は時間帯よっては受けられない場合がありますが、その際は留守番電話にメッセージをお入れ下さい。折り返しご連絡します)
MIA MUSIC&BOOKS
MIA MUSIC&BOOKSは、あまり一般には知られていないフィリピンのエンターテインメント作品であるフィリピンの音楽(OPM /オリジナルフィリピンミュージック)のCD・アナログ盤(LP)、フィリピン映画のDVDを専門に扱っているオンラインショップです。
フィリピンのポピュラーミュージック(OPM)と映画について
東南アジアに位置するフィリピン共和国(Republika Ng Pilipinas / Republic of the Philippines)は、16世紀後半からスペインの植民地支配を受け、20世紀に入ると今度はアメリカの植民地となりました。その時代時代の最も勢いのある国と直接関係を持ってきたフィリピンは、占領・支配への抵抗という苦しい歴史も持っていますが、早くからヨーロッパ・南米~北米の文化や生活様式など、異なる背景を持った人々と密接に交流する歴史を歩んできたとも言えるかと思います。言い換えれば、数百年も前から多文化共生の波が訪れていた国でもあるわけです。
そこでつちかわれたフィリピンのポップス(OPM/オリジナル・フィリピン・ミュージック)も、世界中のポピュラーミュージックの影響を色濃く受けたサウンドで、ロック・ポップス、ソウル・R&B、ジャズ、ボサノバなどアジアン・ミュージック(ワールド・ミュージック)以外のカテゴリーで紹介するほうが適切と思われる作品も数多くリリースされています。また、優れた演奏家・シンガーを数多く輩出していることでも知られており、21世紀に入ってから、特にインターネットが普及してからは、世界中からフィリピン人アーティストのパフォーマンスへ注目が集まるようになっています。
フィリピンのポップス(OPM)は、決して難解で聴く人を選ぶような音楽ではありません。J-POPや欧米のロック・ポップスに親しんでおられる方ならすぐに馴染んでいただけるものばかりです。広く日本の音楽ファンの皆様にフィリピンのアーティストの作品をお楽しみいただきましたらと思います。
また、ポピュラーミュージックと共にフィリピンでは国内外の映画も非常に盛んです。ほとんどの国民が英語を理解するフィリピンでは、ハリウッド映画も最新作品が字幕なしでいち早く上映されています。そして、フィリピン国内でも数多くの作品が製作・上映されており、都市部に限らず国内の映画館はいつも人でいっぱいです。老若男女を問わず、常日頃より映画に親しみ、彼らの日常生活と密接に結びついています。
情熱的なラテン気質と、穏やかで情緒的なアジア人の側面を併せ持つフィリピンでは、ロマンスやファンタジーなどエンターテインメント性の強い映画を中心に、家族の絆や生まれ育った国や地域への愛情を描いた作品も多く製作されています。
OPM(フィリピンポップス)と映画は、フィリピン国民にとって欠かせない文化の一つであり、MIA MUSIC&BOOKSで紹介している音楽CD、映画・ドラマのDVDを楽しみいただくことが、フィリピンという国の文化、人となりなどを知り、より深く理解していただくきっかけとなりましたら幸いです。