展覧会概要

タイトル:「HOMI」

作家名:千賀 英俊

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年8月27日(金)〜9月7日(火)

休廊日

9月1日(水)、2日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 松原豊

開催概要

千賀さんは現在愛知県田原市在住。元名古屋ビジュアルアーツ写真学科学科長と共に松原の名古屋ビジュアルアーツ非常勤時代の教え子でもあります。「大阪で写真展を開催したい。」ということで何回も打ち合わせをしたのち今回の「HOMI」写真展開催が決まりました。このシリーズを大阪で展示公開するのははじめてとなります。自宅暗室にあるCP51と呼ばれる非常に大きなカラープリント制作プロセッサーで自らの手で作られたアナログカラープリントの美しさと併せてご覧いただければ幸いです。作者が会場在廊予定ですので作品の内容のことや「人」を撮るということ、オリジナルプリントとは何か?ということについて作者本人と是非話しをしていただければと思います。2001年写真専門学校1年生の時にこの撮影地である「保見団地」とそこで暮らす人達と出会ったことが今回のシリーズ「HOMI」の作品をつくる基盤になっています。「時間をかけることだけが能ではない…。」と話す人もいますが、その逆に「時間をかけることでしか見えてこないこともある。」ことも事実のはずです。展示作品を見てもらいながら作品づくりの幹のようなものに写真+作者と出会うことで触れてもらえればと思います。

gallery 176 松原豊

作品説明

日本からブラジルに1908年以降の約100年間の移民事業で13万人の日本人が移住した。親が日本人にルーツを持つブラジル人を日系ブラジル人という。

愛知県の豊田市に多くの日系ブラジル人が住む保見団地という場所がある。

最初に団地に入ったとき外国に迷い込んだような錯覚に陥った。

その中で出会う人々の生命力のある顔に魅かれた。

祖国を離れ日本で何を想い生きるのか?

日本で生まれてきた子供たちの力強い視線の先にあるものは?

子供が施設に入り別々に暮らすことになった母親が言ったことがある。

「ブラジルでは貧しい家庭の子供が路上で生活したり、お金欲しさに銃を持ったりする子供も多い。日本では困ったときに子供が施設で暮らせる。幸せな国だ」

人には生まれた時からそれぞれ逃れられない業のようなものを背負っている。その業とまっすぐ向き合い異国の地で神にに祈り助け合いながら生きていく彼らを知ることで、日本人の自分にも人にとって大切なものを気付かせてくれる。

彼らの存在が、人の生のあり方を国籍、人種を越えて問いかけてくる。

千賀英俊

展示構成

タイプcカラープリント 全紙サイズ 20×24インチ額装 20点予定

 

会期中の作家在廊予定

作家千賀さんは全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

 

千賀 英俊(せんが ひでとし)

愛知県生まれ、名古屋ビジュアルアーツ写真学科卒、元同校学科長、写真家

個展

唐紙の花 -Brazilians in Toyota-
空蝉

グループ展

HOMI-monument-

受賞

富士フィルム新人賞 奨励賞
第9回1_WALLファイナリスト「ブラジリアンラプソディー」

webサイト

http://sengahidetoshi.com