展覧会概要
RED Photo Gallery × gallery 176 交流展
タイトル:「Commons」
作家名:西村 勇人
会場
大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分
会期
2023年11月17日(金)〜11月28日(火)
休廊日
11月22日(水)、23日(木)
開廊時間
13:00〜19:00
企画
gallery 176 友長勇介/齋藤広幸
展示概要
RED Photo Gallery × gallery 176 交流展企画第二弾 西村勇人写真展「Commons」を、gallery 176で開催します。来年2024年には、RED Photo Galleryにて、齋藤広幸が写真展を開催予定です。
西村さんの作品に「Mounds」という作品があります。古墳を撮影した作品です。以前、南海電鉄多奈川駅から撮影をしながら当てもなく歩き続け、疲れたので電車で帰ろうと、その場から1番近い駅を探し向かいました。その駅の前に、古びた趣のある「歓迎」と書かれた地元の観光協会が建てたゲートがあり、最後にそのゲートを撮影して、電車に乗って帰りました。その最後に撮影したゲートの写真が、西村さんの「Mounds」の作品の中にある事を知って、同じ場所を撮ることはよくあることだし、ただゲートに魅かれて撮影した写真と、ゲートとゲートの後方にある古墳を意識して撮影した写真では、写っている風景は同じでも、全く意味が違いますが、少し親近感を西村さんに持ちました。今回展示される「Commons」と「Mounds」は一見すると関連性が無いように思われますが、関連性があるようにも感じます。今回の展示期間中に西村さんに聞いてみたいと思います。
gallery 176 友長勇介
作品説明
これまで自然科学における多様な分野の研究者と彼らを取り巻く研究現場との関係性に着目した撮影を行ってきたなかで、ある理論物理学者から「理論屋の研究には、実験器具や実験装置は必要ない。重要なのはアイデアをぶつけて具現化する議論の場だ。理論屋にとって、黒板は『加速器』だ」と伺い、黒板を用いる科学の営みに強く興味を持った。黒板を満たす数式や図の板書は専門外の人間の理解を寄せつけず、ある種の秘術の痕跡のように感じられるが、その痕跡は、秘められた真理を究め、数式で普遍化しようとする研究者の思考の所産にほかならない。黒板は、数学や数理的手法を用いる科学の分野において、そのプロセスに強く結びつく極めて重要な基盤である。今回の個展では、国内の大学・研究機関に数理科学・物理科学の研究者が用いる黒板を訪ね、研究者たちの思考や議論の痕跡を記録した写真を展示する。
展示構成
インクジェットプリントによるカラー作品
会期中の作家在廊予定
作家西村さんは、11月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)の4日間在廊予定です。変更がある場合は、こちらのページ、facebook、twitter、Instagram等でお知らせします。
関連イベント|ギャラリートーク
*YouTubeでギャラリートークの映像をご覧いただけます→ https://youtu.be/Or-TVwleoNs
開催日時
2023年11月18日(土) 18:00~
出席者
西村勇人(本展出展作家)
参加費
無料
定員
20名(事前申込不要、定員に達し次第締切とさせていただきます)
プロフィール
西村 勇人(にしむら はやと)
1977年島根県生まれ
2010年よりワークショップ「夜の写真学校」に参加、写真家・瀬戸正人氏に師事
2015年よりRED Photo Gallery (東京・新宿御苑前) 共同運営
主な展示
2010 “No Curiosity, No Life” Place M (東京)
2011 “From the Lab Bench” M2 Gallery (東京)
2012 “根ノ国” M2 Gallery (東京)
“No Curiosity, No Life” コニカミノルタプラザ(東京)
“Thinkings” M2 Gallery (東京)
2014 “Transitions” M2 Gallery (東京)
2015 “Spectrum(大坪晶との二人展)” M2 Gallery (東京)・Bloom Gallery (大阪)
2016 “Thinkings” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w (京都)
“Passage” RED Photo Gallery (東京)
“宇宙は数学の言葉で書かれている” RED Photo Gallery (東京)
2017 “Commons” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w (京都)・元淳風小学校 (京都)
2018 “Mounds” RED Photo Gallery (東京)
“Interference Experiment” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w (京都)
2020 “2000s” RED Photo Gallery (東京)
2021 “Distance” RED Photo Gallery (東京)
2022 “テクノライン” RED Photo Gallery (東京)
RED Photo Gallery
RED Photo Gallery は2015年8月9日に丸ノ内線、新宿御苑前駅から徒歩3分の場所にオープン致しました。
RED Photo Galleryの「RED」は、“未だ見ぬ一枚の写真を求めて”というメンバー共通の理念である情熱の象徴であり、新しい写真表現を開拓するアグレッシブな姿勢を表現しています。
メンバーは様々な背景を持つ16名が設立メンバーとして参加し、若干のメンバー構成を変えながら運営を続けています。これまでの既成概念に囚われない新しい自主ギャラリーとして、自由な「REDカラー」を表現し続けたいと考えています。
RED Photo Galleryはメンバーの展示を中心に、企画展なども織り込みながら展示作品の電子書籍化、写真集のレーベルの立ち上げなども計画しています。