展覧会概要
YARTGALLERY(韓国・ソウル)× gallery 176(日本・大阪)交流展 in ソウル
タイトル:「input x output|input = output」
出展作家
会場
YARTGALLERY
28, Toegye-ro 27-gil, Jung-gu, Seoul, Hanyoung Building, B1, KOREA
会期
2025年3月21日(金)〜4月15日(火)
休廊日
日曜
開廊時間
月曜〜金曜 11:00〜19:00、土曜 12:00〜18:00
企画
YARTGALLERY、gallery 176
展覧会紹介
2023年より、YARTGALLERY(韓国・ソウル)と gallery 176(日本・大阪) の交流展を始めました。これまで、gallery 176にて、姜在求(カン・ジェグ)写真展「入隊前夜 -soldier」、 金恩周( キム・ウンジュ)写真展 「再び、春」、鄭名植(ジョン・ミョンシク)写真展「明鏡止水」を開催しています。今回は、場所を韓国・ソウルに移し、YARTGALLERYにて、友長勇介・西川善康写真展「input x output|input = output」を開催します。
gallery 176は、写真家8人で共同運営している自主ギャラリーで、友長と西川はこのギャラリーの運営メンバーです。この展覧会では、友長と西川の共同企画作品「input x output」、友長の作品「写真素志」、西川の「gardens」を展示します。
展覧会タイトルの「input x output|input = output」の「input x output」は、友長と西川がお互いの撮影方法(フィルム、デジタル)を入れ替え、相手の撮影した写真をそれぞれが解釈してプリントした作品のタイトルです。「input = output」は、撮影 とプリントを同一作家が行ったという意味で、友長、西川のそれぞれの作品を表しています。
会期中の作家在廊予定
作家友長、西川は、3月21日(金)、22日(土)に在廊予定です。 変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。
関連イベント
トークイベント
開催日時
2025年3月22日(土) 16:00〜
会場案内
YARTGALLERY / 와이아트갤러리
28, Toegye-ro 27-gil, Jung-gu, Seoul, Hanyoung Building, B1, KOREA
서울특별시 중구 퇴계로 27길 28, 한영빌딩 지하 1층
tel. 02-579-6881 / e-mail. gu5658@nullnaver.com
作品紹介
友長勇介・西川善康「input x output」
友長は、通常、モノクロフィルムで撮影し、暗室でプリント作業を行って作品を仕上げています。これに対し、西川は、デジタルカメラで撮影し、パソコンでRAW現像を行い、インクジェットプリンターでカラー作品を制作しています。
今回、この二人が撮影方法(input=入力)を入れ替え(eXchange=交換)、お互いが撮影したフィルム、データから、自分の解釈で作品を選び、自分なりの制作方法で作品を仕上げる(output=出力)試みを行いました。
西川がフィルムカメラで撮影したモノクロフィルムを友長が受け取り、モノクロプリントとして作品を仕上げ、友長がデジタルカメラで撮影したRAWデータを西川が受け取り、パソコンで作品を仕上げました。
果たして、出来上がった作品は、撮影者の意図したものに仕上がったのでしょうか。それとも、全く異なる作品となったのでしょうか。
友長勇介「 写真素志」
カメラを手に色々な街を歩き、そこで出会った人や風景を撮影した作品です。
略歴
1972年 生まれ
1994年 北京電影学院漢語科修了
1996年 映画監督原一男の助監督して原監督作品に参加
1998年 (株)Sound Design Yurta(サウンドデザイン ユルタ)録音技師弦巻裕、滝澤修の録音助手
2000年 東京工芸大学芸術別科写真専攻修了
2000年 ワークショップ「コルプス」16期参加(講師:森山大道、大塚勉、ヤマグチゲン、斎門富士男)
2001年 インターメディウム研究所修了
2005年 「gallery 176」オープン
2010年 映画「Magic & Loss」スチール担当「出演:ヤン・イクチュン(양 익준)、キム・コッピ(김꽃 비) 、杉野 希妃(スギノ・キキ)、監督:林家威(リム・カーワイ)/第15回釜山国際映画祭、第24回東京国際映画祭」
2011年 映画「新世界の夜明け」プロデューサー担当(リムカーワイ監督/第35回香港国際映画祭)
2016年 写真専門ギャラリー「gallery 176」再オープン
西川善康「gardens」
西川は大学では造園を学び、造園設計の仕事をしていました。これまで、自らの原点である造園、庭園に関連する作品「garden」(2020年)、緑あふれる台湾の街の光景を、人が無意識に創り上げた「庭園」と見立てた作品「マチハニワ」(2021年/街は庭)、日本の都市部の構造物(建築物、高架道路)の中に溶け込む、あるいは埋没している公園を写し取った作品「マチノニワ」(2022年/街の庭)を発表してきました。
今回の展覧会では、これら三つのgarden(庭)に関する作品を再構成して展示します。西川の目で見た、日本(京都、大阪)、台湾の「庭」をご覧ください。
略歴
大阪府枚方市在住
デザイナー、写真家
1967年 福井県鯖江市生まれ
1990年 千葉大学園芸学部造園学科卒業
1990〜1996年 総合建設コンサルタント、造園設計事務所等に勤務
1996〜1999年 青年海外協力隊員としてフィリピンに赴任
2000〜2001年 インターメディウム研究所(IMI)にて写真、デザインを学ぶ
2000年〜 フリーで主に写真撮影、ビデオ撮影及び編集、web及び印刷物デザイン等を行う
2016年〜 写真専門ギャラリー gallery 176(大阪府豊中市)に運営メンバーとして参加
2019年〜 京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)非常勤講師
webサイト
YARTGALLERY(ソウル、韓国)
多様なジャンルとメディアアートを基盤として、アートのイベントおよび教育、展示などを企画するチームである。様々な芸術家がメンバーとして活動に協力している。メンバー全員が作家であり、様々な社会状況と問題を芸術作品を通して表現することを試みている。
YARTGALLERYは単なる形式的なメディアアートではなく、現代社会と触れ合い、すでに一般的になった様々なメディアを使って、韓国社会を眺めるメタファーを作り上げている。そして、作家と企画者のみが共感できる展示ではなく、一般大衆も十分に楽しむことができる双方向的な芸術展示を開催している。また、若い作家たちの展示と継続的な作家活動も支援している。
YARTGALLERY代表の姜在求(カン・ジェグ)は、作家活動だけでなく、様々な公共美術プロジェクトの作家として参加している。また、YARTGALLERYは2017年から現在まで東京新宿のTOTEM POLE PHOTO GALLERYと活発な韓日交流展を行っている。2022年は、ウラジオストクのアルカ(Arka)ギャラリーと、韓国とロシアの交流展を行った。
gallery 176(ギャラリーイナロク、大阪府豊中市)
gallery 176は、自主独立を旨とした、運営メンバー自身の発表の場です。しかしながら、運営メンバーの「自己満足」の場とはせず、積極的に外とのかかわりを模索し、交流を深め、「写真」に向き合う「場所」として運営しています。
gallery 176では、運営メンバーの個展やグループ展はもとより、外部作家を招聘しての企画展や、他のギャラリーとの交流展(国内外問わず)も積極的に行っています。また写真展以外にも、映画上映会、写真販売会、写真を観る会等のイベント・ワークショップも開催してます。
我々の活動の場は、gallery 176内に留まらず、日本国内、アジアなど、積極的に外へ展開しています。また、運営メンバー個々に於いても、gallery 176を離れて、独自ギャラリーや教室運営といった活動を行っています。