© Kim Eun Ju

展覧会概要

YARTGALLERY × gallery 176 交流展

タイトル:「再び、春 / Again, SPRING / 다시,봄」

作家名:金 恩周(キム・ウンジュ / Kim Eun Ju / 김은주)

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2024年2月23日(金・祝)〜3月5日(火)

休廊日

2月28日(水)、29日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 西川善康/友長勇介

協力

姜美善

展示概要

TOTEM POLE PHOTO GALLERYの元メンバー 甲斐啓二郎さん、現メンバー 姜美善(カン・ミソン)さんに紹介・仲介いただき、2023年より、YARTGALLERY(韓国・ソウル)と gallery 176 の交流展を始めました。第一弾として、2023年2月、gallery 176にて、姜在求(カン・ジェグ)写真展「入隊前夜 -soldier」を開催しました。今回は、第二弾として、金恩周写真展「再び、春」を開催します。

gallery 176 西川善康

作品説明

 4月、済州は春の花の香りが満ちた花の島になる。70年前の済州の風景も今とそれほど変わらなかっただろう。済州4・3、その年も変わらず春は戻ってきていたが、季節が与える温もりは冬の間凍りついた大地を溶かすだけで、その大地の上に立つ人々には届かなかった。

 理念の炎にのみこまれた村は数え切れないほど多かった。なんの力も持たない民間人は苦しみながら倒れていた。済州全域にかけて起きた惨状は70年という時間が経た今も多くの人々の傷跡になって絶え間ない苦痛を想起させる。現在まで生存し事件のことを記憶し続け、それについて証言をしている方々の数ももう少なくなってしまった。精神的トラウマと外傷の苦痛は影のように付き纏い、依然として毎日を忍び苦しい日々を過ごしている。家族と夫、子供を失った遺族の方々の胸には4月になると変わらず椿の赤色のような深い偲びが咲き乱れる。

 生存被害者の方々と遺族にとって事件現場は全て避けたい場所である。積み重なった歳月により古い痕跡を見つけることは容易なことではなく、記憶をたどって探して行った場所の中でも、昔の様子が残ってる場所はほとんどなかった。歴史的事件が起きた場所にまた訪れて行われる撮影は、昔日に経験した時間に向き合いながら辛い記憶を呼び出すことになる。夫を送った妻の皺立った目元に、お父さんを恋慕う息子の後ろ姿に切々たる思いが見えた。生まれたばかりに母を失った赤ん坊を抱きながら、その後を次ぐような旅立ちを見届けた兄の涙は今も涸れることなく流れた。

 撮影期間中、過去の記憶と対面する過程が多くの方に安らかに傷を慰める時間になることを願った。その方々は何一つ忘れたことはないのだから。年々ほころぶ赤い傷を、今を生きるたくさんの人々が忘れないことを祈りながらその場に一緒にいた。個人の苦痛と傷が、歴史と立ち向かう現実が、写真を通してよりリアルに記録できたことを望んでる。

 真冬の中でまた、春を待ちながら……

済州島四・三事件

済州島四・三事件(チェジュドよんさんじけん)は、1948年4月3日に在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁支配下にある南朝鮮李承晩政権下の済州島で起こった島民の蜂起に伴い、南朝鮮国防警備隊、韓国軍、韓国警察など朝鮮半島の李承晩支持派が1954年9月21日までの期間に引き起こした一連の島民虐殺事件を指す。(Wikipediaより

展示構成

調整中

 

会期中の作家在廊予定

作家金恩周さんは、2月23日(金)〜25日(日)に在廊予定です。変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(twitter)、Instagram等でお知らせします

関連イベント

トークイベント

開催日時

2024年2月24日(土) 17:30〜19:00

*トーク終了後、オープニングパーティー開催予定

出席者

金恩周(キム・ウンジュ、展示作家)、姜在求(カン・ジェグ、YARTGALLERY オーナー)、姜美善(カン・ミソン、通訳)

参加費

無料

定員

15名(申し込み不要)

プロフィール

金 恩周(キム・ウンジュ / Kim Eun Ju / 김은주)

Photography Art Major, Kaywon School of Art and Design
Digital Photography Major, Department of Plastic Art & Photography Department, Chung-Ang University Graduate School

Solo Exhibitions

2022  Look Back in Anger 04, Gallery Bresson, Seoul, Korea
2022  Again, Spring, TOTEM POLE PHOTO Gallery, Tokyo, Japan
2022  The Light of May, The May 18 Democratic Uprising Archives,Jeonil Building 245, Gwangju, Korea
2021  Again, Spring, YArt Gallery, Seoul, Korea
2020  That Summer, Nogunri, KP Gallery, Seoul, Korea
2019  May Mothers, Gallery Bresson, Seoul, Korea
2019  That Day, The 2nd “Herstory”, Gwangju Foundation for Women, Gwangju, Korea
2018  Again, Spring, Jeju 4·3 Peace Foundation, Jeju, Korea
2018  Backpacks Tell Who You Are, H:SPACE Gallery, Seoul, Korea
2015  Mothers, Bitgoeul Citizen Cultural Center, Gwangju Cultural Foundation, Gwangju, Korea 
2014  May Mother’s Day, A-one Photo Gallery, Anyang, Korea 
2011  May Mother’s Day, Bitgoeul Citizen Cultural Center, Gwangju Cultural Foundation, Gwangju, Korea
2011  May Mother’s Day, One Gallery, Gwangju, Korea

Selected Group Exhibitions

2021  Unhealed Light, 2021 Gwangju Design Biennale, Gwangju, Korea
2018  The 5th Suwon International Photo Festival, Haeum Museum of Art, Suwon, Korea
2018  The Exhibition on Peace and Human Rights in East Asia for 70th Anniversary of 4·3 From Silence to Shouting, Jeju 4·3 Peace Memorial Hall, Jeju, Korea
2015  Pre-Women’s Photo Festival Melancholy, Enjoy Your Symptoms!, SPACE22, Seoul
2015  Group 273-8 #3 The First Departure, Gallery273, Seoul, Korea
2014  The Special Project for the 20th Anniversary of the Gwangju Biennale Sweet Dew, Since 1980, The Family of May Performance Exhibition Planning, Gwangju, Korea
2013  Hurroo Hurroo, Goeun Museum of Photography, Busan, Korea

Awards

2019  The Final Photographer Award, Gwangju Foundation for Women the 2nd Herstory, Korea
Publications
2022  The Light of May, YART
2020  Again, Spring, Noonbit

Collections

Embassy of the Argentine Republic in Korea 
May Mothers’ House

webサイト

http://www.kimeunju.co.kr

 

YARTGALLERY(ソウル、韓国)

多様なジャンルとメディアアートを基盤として、アートのイベントおよび教育、展示などを企画するチームである。様々な芸術家がメンバーとして活動に協力している。メンバー全員が作家であり、様々な社会状況と問題を芸術作品を通して表現することを試みている。

YARTGALLERYは単なる形式的なメディアアートではなく、現代社会と触れ合い、すでに一般的になった様々なメディアを使って、韓国社会を眺めるメタファーを作り上げている。そして、作家と企画者のみが共感できる展示ではなく、一般大衆も十分に楽しむことができる双方向的な芸術展示を開催している。また、若い作家たちの展示と継続的な作家活動も支援している。

YARTGALLERY代表の姜在求(カン・ジェグ)は、作家活動だけでなく、様々な公共美術プロジェクトの作家として参加している。また、YARTGALLERYは2017年から現在まで東京新宿のTOTEM POLE PHOTO GALLERYと活発な韓日交流展を行っている。2022年は、ウラジオストクのアルカ(Arka)ギャラリーと、韓国とロシアの交流展を行った。

Instagram

https://www.instagram.com/yart_gallery/