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展覧会概要
mug x gallery the C x gallery 176 交流展 in Seoul
タイトル:「私たちの間の距離 우리 사이의 거리」
出展作家
会場
gallery the C
2nd floor, 35, Imjeong-ro Yongsangu, Seoul, South Korea
*本展示の会場は gallery 176 ではありませんので、ご注意ください。
会期
2026年7月23日(木)〜8月5日(水)
休廊日
日曜、月曜
開廊時間
12:00〜18:00
企画
mug publishing、gallery the C、gallery 176 木村孝・友長勇介・西川善康
展示概要
TOTEM POLE PHOTO GALLERYのメンバー 姜美善(カン・ミソン)さんに紹介・仲介いただき、2025年より、韓国・ソウルのmug(写真専門出版社 )、gallery the C(ギャラリー)との交流展を始めています。第一弾として、mug 代表の裵陳姬(べ・ジンヒ)さんの写真展「What a Wonderful Day! Echoes of Another Decade」を、2025年11月にgallery 176で開催しました。
今回は、gallery 176の運営メンバー 木村孝、友長勇介、西川善康の三人が、gallery the Cにて展示を行います。gallery the Cは、ソウル駅の西側の大きな公園の近くにある外光が差し込むギャラリーです。会期は夏休みが始まる時期になります。この時期、ソウルに行かれる方がいましたら、ぜひ、ギャラリーにお立ち寄りください。
gallery 176 西川善康
作品説明
mug × gallery the C × gallery 176 交流展として、木村孝・友長勇介・西川善康写真展「우리 사이의 거리 / 私たちの間の距離 / The Distance Between Us」を開催します。
写真は、撮影者と被写体との出会いによって生まれます。その関係は、家族のように身近なものから、異なる文化や社会の中で出会った他者とのものまでさまざまです。そして、その間にある距離は、立場や時間、場所によって絶えず変化します。
本展では、gallery 176のメンバーである三人の写真家が、それぞれ異なる国や環境の中で出会った人々を捉えた作品を展示します。タイで暮らす人々、中国の京劇学校で学ぶ生徒たち、そして家族として見つめ続けた子どもたち。三つの作品群を通して、撮影者と被写体の間に生まれるさまざまな距離と関係性を見つめます。
木村孝は、現在タイ在住で、タイの新興工業団地とそのニュータウンによって成立している「アマタ」と呼ばれる街(行政区分上は存在しない)の撮影を続けています。「どこに住んでいますか」という問いに「アマタ」と答えた人々を、彼らの部屋で撮影した作品を展示します。
友長勇介は、約30年前に中国・北京へ留学し、その後も幾度となく中国を訪れながら撮影を続けています。今回は、2001年に北京市郊外の京劇養成学校で学ぶ中学生たちを撮影したポートレート作品を展示します。
西川善康は、青年海外協力隊員としてフィリピンに赴任した経験を持ちます。帰国後、同じく青年海外協力隊に参加していた妻と家庭を築き、三人の子どもを育ててきました。本展では、10年以上にわたって撮影した子どもたちの写真を、「かるた」という形式にまとめた作品を展示します。
会期中の作家在廊予定
作家木村、西川は、7月23日(木)〜25日(土)に在廊予定です。 変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。
関連イベント
オープニングパーティー
開催日時
2026年7月25日(土)
会場案内
gallery the C / 갤러리더씨
2nd floor, 35, Imjeong-ro Yongsangu, Seoul, South Korea
서울특별시 용산구 임정로 35 2층
tel. +82-70-7869-0078 / e-mail. gallerythec@nullgmail.com
作品紹介
木村孝「Faces of Amata Nakorn, the “Eternal City”」
ここはタイの新興工業団地と、それに隣接するニュータウン。かつては野原だったこの場所は、いまでは700社以上の企業の工場やオフィスが立ち並び、仕事やビジネスチャンスを求めて人々が集まり続け、都市へと変貌している。人々はこの街を「アマタナコーン」(“永遠の街”の意)と呼ぶが、行政区分上その名の街は存在しない。
私は、極めて現代的な経緯で成立したこの街の特質に興味を持ち、その手がかりを求めて撮影を始めた。2014年からはランドスケープを、2017年からはこの街の人々を彼らのプライベートルームで撮影している。
ある青年は「この街で長く働けば車が買えて、故郷に家が建てられる」と語り、ある工場労働者は「数カ月お金を稼いだら故郷へ帰る」と言う。彼らの多くはタイ東北部からの出稼ぎ労働者で、再訪してもすでに引っ越していることがほとんどだ。一方、少し離れた周辺エリアでは、池を埋め立てて家族向けの戸建て住宅地が次々と造成され、幹線道路沿いには大型ショッピングモールがオープンし、多くの家族連れで賑わっている。自らのことを「ファースト・ジェネレーション」と呼ぶ、この街で生まれ育ち、アイデンティティを持つ者も出始めた。
コロナ禍を経た現在、この街では外国人労働者の存在が目立つようになった。かつて労働者層の象徴的な住まいだったブンナコーン・アパートメントではタイ人の姿が減り、カンボジア人をはじめとする外国人が多く住み、コミュニティを形成している。西に位置するパントン・アパートメントでは、道路北側の数棟が「ミャンマー人棟」となり、タイ人が住む棟とは別の呼称で呼ばれている。
あるミャンマー人グループは「私たちがここに来たのは、ミャンマー国軍のクーデターがきっかけ」と語る。グループの一人は、クーデター発生当時は大学生だったが、国軍への抗議のため大学をやめ、国を離れて働くことを選んだという。タイではミャンマーからの移民が特に多いと聞くが、その一端を垣間見ることができた。また、2025年に発生したタイ・カンボジア国境での軍事衝突では、約40万人のカンボジア人が帰国のために職を離れたり、解雇されたという話も耳にした。
彼らの姿とパーソナルな空間には、その「らしさ」が露出している。それはまた、この街の「らしさ」でもあり、現代アジアの「いま」そのものともいえるだろう。
略歴
タイ・バンコク在住。出版社専属フォトグラファー等を経て現在はフリーランス。
2020年からgallery176のメンバー。
主な個展・グループ展・受賞
2018年 ウッタラヤンアートセンター滞在作品制作(インド・グジャラート)
2018年 グループ展「日本新撮影」| 木木美術館(中国・北京)
2020年 木村孝写真展「ライフ・コレクション・イン・ニュータウン」 | 銀座ニコンサロン (東京)、大阪ニコンサロン (大阪)
2021年 第24回写真「1_WALL」 ファイナリスト | ガーディアン・ガーデン(東京)
2022年 第2回 PITCH GRANT 受賞
2022年 前川朋子・宮脇慎太郎写真展「双眸—四国より」 キュレーション | gallery 176 (大阪)
2022年 CType Mag “MEMORY” ファイナリスト | CType Mag (タイ)
2022年 個展「泳ぐセミ」 | gallery 176 (大阪)
2024年 個展「Amata」| Kathmandu Photo Gallery (タイ・バンコク)
2025年 名取洋之助写真賞奨励賞 受賞 | 公益社団法人日本写真家協会(JPS)
webサイト
友長勇介「ポートレート」
2001年、北京市郊外の京劇養成学校で学ぶ10歳〜13歳の若者のポートレートです。彼女たちは、中国全土から選抜されたエリートたちで、当時は卒業生の多くが京劇俳優の道へ進みましたが、現在では京劇俳優だけでなく、現代演劇や映画、ドラマの世界でも活躍しています。
略歴
1972年 生まれ
1994年 北京電影学院漢語科修了
1996年 映画監督原一男の助監督して原監督作品に参加
1998年 (株)Sound Design Yurta(サウンドデザイン ユルタ)録音技師弦巻裕、滝澤修の録音助手
2000年 東京工芸大学芸術別科写真専攻修了
2000年 ワークショップ「コルプス」16期参加(講師:森山大道、大塚勉、ヤマグチゲン、斎門富士男)
2001年 インターメディウム研究所修了
2005年 「gallery 176」オープン
2010年 映画「Magic & Loss」スチール担当「出演:ヤン・イクチュン(양 익준)、キム・コッピ(김꽃 비) 、杉野 希妃(スギノ・キキ)、監督:林家威(リム・カーワイ)/第15回釜山国際映画祭、第24回東京国際映画祭」
2011年 映画「新世界の夜明け」プロデューサー担当(リムカーワイ監督/第35回香港国際映画祭)
2016年 写真専門ギャラリー「gallery 176」再オープン
西川善康「こどもかるた」
長男が生まれてから十数年、日々、こどもたちの写真を撮り続けていました。
最初は男の子一人で、ゆっくりと成長を追いつつシャッターを切っていました。その3年後、二人目の男の子が生まれ、兄弟同士遊ぶ姿、けんかする姿を楽しみながら撮っていました。そのまた3年後、今度は女の子が生まれ、大人(親)2人に対し、こども3人と、常に人手が足りない状態となり、ばたばたとした日々が続く中、なんとか時間を見つけて写真を撮っていました。
こどもたちとは一人の人間として対等に接し、正面から(時には背面から)見つめ、ゆっくりとシャッターを切るようにしていました。
—「こどもかるた」は、 こどもの写真で作った「かるた」(日本のこども向けのカードゲーム)です。写真が「絵札」で、 文章が書かれた「読み札」とセットになっています。会場では、「読み札」(韓国語の翻訳を追記予定)を手に取り、それに合う「絵札」(壁面に展示している作品)を探して楽しんでもらう予定です。「読み札」と「絵札」にはそれぞれ「ひらがな」が記載されています。
略歴
大阪府枚方市在住
デザイナー、写真家
1967年 福井県鯖江市生まれ
1990年 千葉大学園芸学部造園学科卒業
1990〜1996年 総合建設コンサルタント、造園設計事務所等に勤務
1996〜1999年 青年海外協力隊員としてフィリピンに赴任
2000〜2001年 インターメディウム研究所(IMI)にて写真、デザインを学ぶ
2000年〜 フリーで主に写真撮影、ビデオ撮影及び編集、web及び印刷物デザイン等を行う
2016年〜 写真専門ギャラリー gallery 176(大阪府豊中市)に運営メンバーとして参加
2019年〜 京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)非常勤講師
webサイト
Instagram
mug(韓国・ソウル)
mugは、「集うこと」の大切さを重視する、写真に特化した出版社です。2008年1月に設立されて以来、出版エージェンシーとして活動し、アーティスト同士の交流の機会を生み出しながら、写真家が国際的に活動を広げることを積極的に支援してきました。これまでに、理論書7冊、アートブック29冊、エッセイ集10冊を出版しています。
2009年、ソウル・アーツ・センターのアートキューブで開催された「Temporary Installation, Playground for All Artists」を皮切りに、mugは継続的に展覧会や出版プロジェクトに取り組んできました。2011年には、自己プロモーションのためのブックメイキング・プロジェクト「Hello, Everyone!」を立ち上げ、2012年7月にはKT&Gサンサンマダンで開催された「About Books」に参加しました。
その後の主なプロジェクトとしては、2014年12月に仁寺洞(インサドン)のマル・スペースで行われた「Third Floor Wall: Art Collaboration Project」、さらに2015年にはソウル市教育庁や韓国工芸デザイン文化振興院と協働し、中学校を対象とした「The Wall of History: Oryu Middle School」など、教育・デザイン分野とのコラボレーションにも取り組んでいます。
2016年以降は国際的な活動を本格化させ、「PHOTOVILLE NEW YORK(2016–2019)」「FOTO FEVER PARIS(2018–2019)」「PHOTO INDEPENDENT LA(2018–2019)」といった主要な写真フェアや展覧会に参加してきました。また、「Brighton Photo Biennial Photobook Show」「Athens Photo Festival」「Toronto Art Book Fair」「Acid Free Fair」などでもフォトブックを発表しています。
豊富な経験をもとに、mugは現代韓国写真を世界に紹介することに注力しており、展覧会やフェアを通して韓国写真を国際的な観客に届けると同時に、海外で出版された韓国のフォトブックを国内にも流通させています。さらに、教育プログラムやセミナーを通じて写真表現の基盤を強化し、学際的なコラボレーションを促進することで、写真の可能性を広げる活動を続けています。
現在、mugはGallery The Cと協働し、新進写真家を紹介するプロモーションプログラム「A VIEW」や、2023年・2024年に済州、2025年にソウルで開催されるホテルを会場としたフォトフェア「Check-in Photo Fair」を企画・運営しています。
gallery the C(韓国・ソウル)
gallery the Cは、現代ビジュアルアートにおける多様な実践を支援し、実験的な創作活動のプラットフォームとなることを目指して、2023年に設立されました。
絵画、写真、インスタレーション、映像、新しいメディアなどを包含し、ジャンルの境界を越えて、アーティストが自らの言語で制作活動を行える環境を育んでいます。観客との対話を通じて、アートの感覚的・社会的な広がりを拡張していくことを目指しています。
また、展覧会にとどまらず、フォトフェアやインディペンデント出版プロジェクト、ワークショップ、アーティストトークなど、多様なプログラムを通じて現代アートの流れに積極的に関わり続けています。
gallery 176(ギャラリーイナロク、大阪府豊中市)
gallery 176は、自主独立を旨とした、運営メンバー自身の発表の場です。しかしながら、運営メンバーの「自己満足」の場とはせず、積極的に外とのかかわりを模索し、交流を深め、「写真」に向き合う「場所」として運営しています。
gallery 176では、運営メンバーの個展やグループ展はもとより、外部作家を招聘しての企画展や、他のギャラリーとの交流展(国内外問わず)も積極的に行っています。また写真展以外にも、映画上映会、写真販売会、写真を観る会等のイベント・ワークショップも開催してます。
我々の活動の場は、gallery 176内に留まらず、日本国内、アジアなど、積極的に外へ展開しています。また、運営メンバー個々に於いても、gallery 176を離れて、独自ギャラリーや教室運営といった活動を行っています。











