TAIWAN PHOTO 2018
概要
TAIWAN PHOTO 2018は、今年で8回目となる台湾最大のフォトフェアです。gallery 176では、昨年2017年、初めて運営メンバー4名が参加しました。今年2018年は、gallery 176で展示した作家等の外部作家3名と運営メンバー3名の合計6名で参加します。
≫ TAIWAN PHOTO 2018(公式webサイト、英語版)
出展作家
外部作家:吉岡さとる、榎本八千代、濱崎崇
gallery 176 運営メンバー:友長勇介、松原豊、西川善康
開催日
2018年10月4日(木)〜10月7日(日)
*TAIWAN PHOTO 2018参加のため、10月1日(月)〜11日(木)はgallery 176は休廊となります。
開催時間
11:00〜21:00(最終日10月7日(日)は19:00まで)
*10月5日(金) 18:00〜21:00 VIP PARTY
会場
新光三越|台北信義新天地 A9 9F 宴會展覽館(催事場)
台北市信義区松寿路9号, 台湾
No. 9, Songshou Road, Xinyi District, Taipei City, TAIWAN
出展作家紹介
吉岡さとる「synchrotoron sp8」
作品説明
「何故、我々は存在するのか?」をテーマに世界各地の高エネルギー物理学研究所の施設内部を撮影、写真作品として発表、研究施設を撮影するカメラマンの第一人者として世界中の研究者、施設関係者から絶大な信頼を得る。
今回、大型放射光施設の内部を撮影したイメージを、土佐白金紙を支持体にしたプラチナパラディウムプリント作品を発表する。
略歴
1963年 高知市生まれ
パブリックコレクション
高知県立美術館
サンディエゴ写真美術館
Art Fair:
神戸アートマルシェ2017
ART OSAKA 2015
ART OSAKA 2014
YOUNG ART TAIPEI 2014
神戸アートマルシェ2013
TAIWAN PHOTO 2011 (Photo Classic)
個展:
2014年「Sciencescape -科学が押し開く新しい風景-」 瑞雲庵 (京都)
2014年「メカ・メカ」 ラディウム – レントゲンヴェルケ (東京)
2014年「何故、我々は存在するのか?」 新宿ニコンサロン (東京)
webサイト:
http://sypi.webcrow.jp/
作品概要
サイズ:10.6x16cm
制作年:2016年
メディア:Platinum Palladium print work (printed on Tosa Hakkinshi)
榎本八千代「20050810」
作品説明
この作品の写真は、4歳の男の子の使い古された靴と服とおもちゃとそしてその子供が住んでいたマンションの周りの風景が写っているだけです。本来ならその使いふるされたモノ達は成長ともに役目を終えて、廃棄されるべき予定のものでした。
しかし、それらのモノたちは捨てられることはなく、そして誰かに譲られることもなく、ずっと戸棚の奥へ長い間、隠されておりました。
何故ならそれは、その男の子の母親が、彼が亡くなったと言う事実をどうしても認められなかったからです。
しかし、それらのモノ達は11年もの間、存在はずっと忘れられていなかったものの一度も外へ出されることはありませんでした。
彼女はその事実に対して、正面から向かいあう勇気がありませんでした。自分の子供の死というのは自分の残りの人生の死でもあるからです。
2016年の春、その子の母親であり、作者でもある榎本は、しまっていた箱から一つ一つ丁寧に取り出し、カメラの前に置き、写真を撮り始めました。
それは、写真というツールを利用することにより、自らの「喪失」の記憶について向かいあう事が出来ると考えたからです。
略歴
1967年10月 埼玉県生まれ
2017年3月 京都造形芸術大学通信部美術科写真コース卒業
2017年8月 個展「20050810」Roonee 247 fine arts (東京小伝馬町)
2018年2月 個展「20050810」gallery 176 (大阪府豊中市)
webサイト:
https://www.youtomama0307.com
作品概要
サイズ:A3+
制作年:2017年
メディア:inkjet print
濱崎崇「あと乃あと」
作品説明
神戸市の北側には、六甲山系の低い峰が連なっている。そこは、古くから富裕層の避暑地や市民の山歩きの場所として親しまれてきた。しかし、登山道から少し脇道にそれると、無人化した別荘や家屋などが目についた。
私が惹かれたのは、玄関や入口を臨んだときにわたしを包み込んだその気配だった。かつて生の営みが行われていたその場所は、主のいない今では、彼岸を此岸の境目のようにも思えてきた。そこに居た人々の記憶が投影された、声や息づかいまでもが立ち上がってくるようだった。
私が取り組んだのは、それらを美しく気高い存在としてのポートレートを撮ることだった。
略歴
1970年 広島に生まれる
1995年 関西学院大学文学部美学科卒業
2011年 アサヒカメラ月例コンテスト/モノクロプリント部門年度賞1位
2013年 月刊総合誌『世界』(岩波書店)5月号にてグラビア&エッセイ掲載
2013年 第1回六甲国際写真祭ポートフォリオレビュー参加作家に選出
2014年 六甲国際写真祭のオフィシャルイベントであるポートフォリオエキシビションに参加
2015年 写真集『あと乃あと』(冬青社)刊行
2016年 8名の新人作家によるブック形式ポートフォリオ展参加 (ZEN FOTO GALLERY/東京)
2018年 初個展『あと乃あと』を開催 (gallery 176/大阪)
作品概要
サイズ:11×14inch
制作年:2010〜2015年
メディア:gelatin silver print
友長勇介「猫」
作品説明
野良猫の写真です。
精悍な顔つき、力強い眼差しに惹かれ撮影しています。
略歴
略歴:
1972 年 大阪生まれ
1994 年 中国北京電影学院漢語科修了
1996-97 年 疾走プロダクション、映画監督原一男作品「映画監督浦山桐郎の肖像」(放送文化基金賞優秀賞)に助監督として参加
1998-99 年 ( 株)サウンドデザインユルタ 録音技師弦巻裕、滝澤修の録音助手を務める。
2000 年 東京工芸大学芸術別科写真専攻修了
2000 年 ワークショップ「コルプス」 16 期参加
2001 年 インターメディウム研究所修了
2010 年 映画 「マジック & ロス」(主演杉野希妃、監督リム•カーワイ)スチール担当
個展:
2000 年 コニカフォト・プレミオ「北京溶解」コニカプラザ ( 東京 )
2006 年「北京溶解」クレフテ ( 大阪 )
2007 年「沖縄島」 gallery lagalerie( 大阪 )
2008 年「複眼凝視」HANARE( 兵庫 )
グループ展 :
2000 年「からだの学校・コルプス 16 期展」 the deep (渋谷)
2001 年 第 17 回 3.3 坪 ( ひとつぼ ) 展「終焉」ガーディアン・ガーデン(東京)
2006 年「 new visions ofjapanese photography」展 巣雅 gallery ( 上海 )
2008 年「 @hitotsubo.jp 」ガーディアン・ガーデン ( 東京 )
2009 年「この壁を飾るのは誰、この台上を埋めるのは君」展 ワセダギャラリー(東京)
2010 年「占領期雑誌フォトス vs 現代若者の眼力 ( めぢから ) 」展 早稲田大学(東京)
2012 年「私たちは、写真で、未来に、何を残せるのか?」 砂丘館(新潟)
2013 年「 Landscape ofParticle 粒子の景色」展 新潟絵屋 ( 企画石井仁志 )(新潟)
受賞 :
1999 年 東京工芸大学フォックス・タルボット賞佳作
2000 年 東京工芸大学芸術別科優秀賞
コレクション :
東京工芸大学写大ギャラリー / 清里フォトアートミュージアム / 上海視覚芸術大学 / 延辺大学芸術学院
作品概要
サイズ:100x150mm
制作年:2018年
メディア:Gelatin silver print
松原豊「Local Local public bath 地方銭湯」/「恐山」
作品説明「Local public bath(地方銭湯)」
日本には独特の庶民文化「銭湯=公衆浴場」という場所が存在しています。私は在住地三重県(伊勢神宮や鈴鹿サーキットのあるところです)に在る銭湯の記録撮影を続けています。施設と経営者の高齢化などで減少の一途をたどっている銭湯ですが、そこは男風呂、女風呂で壁面の絵柄が違っていることも多くデザインとしても面白く楽しい。また古い銭湯には使い続けられた場所特有の(例えば壁面に入ったひび割れたタイルのように)時間経過や生活感を感じさせてくれる部分が多く残っていて施設固有の歴史が刻み込まれています。まもなく消え去ろうとしている日本庶民生活文化「銭湯」の姿を細密描写で記録した写真でお届けします。是非コレクションの一つに加えていただければと思います。
撮影 4×5inch大型カメラ、アナログフィルム使用
作品概要
サイズ:8x10inch,〜5x7inch、
制作年:撮影 2006〜2017年、プリント制作 2016年〜2018年
メディア:inkjet print
作品説明「恐山」
「恐山」は日本の本州北東部、青森県下北半島に位置する日本三大霊場のひとつである。そこは活火山地帯でもあり周辺は硫黄の匂いが立ちこめていて温泉も湧いている。凸凹したカルデラ地形の火山地帯は島国日本の不思議な場所。そこは霊山と呼ばれ死と生の境界線が存在するようにも感じる。島国「台湾」にもある活火山地帯の風景を是非ご覧下さい。
撮影 1999年
作品概要
サイズ:8×10inch
制作年:撮影 1999年、プリント制作 2017年〜2018年
メディア:ゼラチンシルバープリント
略歴
1967年三重県生まれ、写真専門学校卒業後撮影アシスタントなどを経てフリーランスになる。
現在三重県津市美里町に在住して写真制作活動をしている。
2013年 神宮式年遷宮記録撮影(御遷宮対策委員会)担当。
専門学校名古屋ビジュアルアーツ非常勤講師
公益社団法人日本写真家協会会員
gallery176メンバー
写真集、本:
2011年 写真集「村の記憶」(月兎舎)出版
共著:
2012年 写真集「生きる」―東日本大震災から一年―(公益社団法人日本写真家協会/編)
2015年 宗教人類学者植島啓司氏との共著「伊勢神宮とは何か」(集英社ビジュアル新書)発刊
写真展(個展):
2011年 写真展「村の記憶」ニコンサロン(新宿、大阪)
2014年 写真展「路地の湯」HCL名古屋ギャラリー(名古屋)
2017年 写真展「Local public bath」gallery176(大阪)
2018年写真展「青森」gallery176(大阪)
写真展(グループ展):
2012年 写真展「生きる」―東日本大震災から一年― (東京、仙台、ドイツフォトキナ)
2017年 TAIWAN PHOTO 2017「Local public bath」新光三越(台北市、台湾)
2018年 TAIWAN PHOTO 2018「Local public bath」,「恐山」新光三越(台北市、台湾)
連載:
「界隈」kalasbooks
賞:
2012年三重県津市文化奨励賞受賞
webサイト:
https://www.matsubara-yutaka.com
西川善康「植物 plants」
作品説明
私たちは、日々生活する中で、いろいろな植物に出会います。
— 部屋に飾っているお花/部屋の植物 plants in the room
— 出かける途中で見かける生垣や街路樹、道端の雑草/街の植物 plants in the city
— ふと訪れた静かな日本庭園の樹木や苔/庭の植物 plants in the garden
この作品では、これらの植物の立ち振る舞いを、静かに切り取っています。
略歴
1967年 福井県鯖江市生まれ
1990年 千葉大学園芸学部造園学科卒業
1990〜1996年 総合建設コンサルタント、造園設計事務所等にて、公園や屋外空間の計画、設計等を行う
1996〜1999年 青年海外協力隊員 としてフィリピンに赴任:ダバオ市のUniversity of Southeastern Philippines にて造園(大学のキャンパス拡張計画)に関する指導を行う
2000年〜 フリーで主に写真撮影、ビデオ撮影及び編集、web及び印刷物デザイン等を行う
2010年〜 京都の造園会社の依頼により、日本庭園の写真及び映像撮影を行う
2016年〜 写真専門ギャラリー gallery 176(大阪府豊中市)に運営メンバーとして参加
個展:
2017年「こどもかるた」(gallery 176、大阪府豊中市)
グループ展:
2016年 176 reborn「stones」(gallery 176、大阪府豊中市)
2017年 TAIWAN PHOTO 2017「garden materials」(新光三越、台北市、台湾)
webサイト:
https://mitikusa.net/
作品概要
サイズ:A4 210x297mm, A5 148x210mm
制作年:2009〜2018年
メディア:archival pigment print (inkjet print)