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展覧会概要

タイトル:「PEELING CITY 都市を剥ぐ」

作家名:新納 翔

会期

2018年4月13日(金)〜4月24日(火)

休廊日

4月18日(水)、19日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 杉あつよ

協力

ふげん社

展示概要

これまで山谷や築地など、個別的なテーマで消えゆく都市の風景を撮り続け、国内外で発表をしてきた新納翔。彼がより広い視野をもって都市空間の経験のあり方を示した「都市の表層を剥ぐ」10年間のドキュメンタリーを写真集『PEELING CITY』(ふげん社)として発表いたしました。本写真集の刊行を記念した写真展を開催いたします。写真集未収録の新作も含めて展示いたします。

作品説明

ドヤ街山谷で7年間、築地市場で2年半、実際に働きながら撮影してきたが、世間から見て特殊だと思われている場所も2020年のオリンピックに向けて均質化してきている。かつて山谷特有の問題だった孤独死なども、今やどこでも起こりうる問題となった様に、ドヤ街から表層的な現代社会に拡散し、問題そのものが見えづらくなっている。

かつて高梨豊氏が「東京人」を撮影した時に自らを景色の「拾い屋」と称したが、それは現代と比べ様々な問題が見えやす状態だったのだろう。

山谷や築地市場での経験から、それらも東京を構成する1つの点に過ぎないと感じる様になった。

現代都市に拡散した諸問題の本質を見出すには、東京をより広く俯瞰的な視野で、表層を剥ぎ取る(PEEL)ように各所に潜む闇の本質を探らなければならない。

この写真展では2007年からの10年に渡り東京を剥いできた景色を展示する。

*A1サイズ 約10点、額装(16×20)A3ノビ インクジェットプリント 15点

 

会期中の作家在廊予定

作家新納は、4月13日(金)、14日(土)、20日(金)、21日(土)、22日(日)、23日(月)、24日(火)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、facebook、twitterでお知らせします。

関連イベント

トークイベント 新納翔 × 大西みつぐ「写真家と都市」

1970年代から都市(おもに下町)をテーマに長年作品を発表され続けている木村伊兵衛写真賞作家の大西みつぐさんをゲストにお招きいたします。 両名の撮影のスタンスや、都市との向き合い方の相違から、それぞれの作家性や、時代ごとのスナップ撮影行為の社会的位置づけの変遷、そして現在進行形の「スナップ写真」とは何かが色濃く浮かび上がるトークとなるでしょう。 ぜひ足をお運びくださいませ。

開催日時

2018年4月13日(金) 19:00〜

出席者

新納翔、大西みつぐ(写真家)

料金

1,000円

定員

35名

申し込み方法

こちらのフォームからお申し込みください。

*料金は当日会場にてお支払いください/当日は18:50からイベントの受付を開始します。

≫ お申し込みフォーム

 

大西 みつぐ(おおにし 、みつぐ)

1952年 東京深川生まれ
1985年「河口の町」で第22回太陽賞受賞
1993年「遠い夏」ほかで第18回木村伊兵衛写真賞受賞
2017年 日本写真協会賞作家賞受賞
個展企画展多数
著書に「Wonderland」「遠い夏」「下町純情カメラ」「昭和下町カメラノート」など
日本写真家協会会員・日本写真協会会員、大阪芸術大学客員教授、ニッコールクラブ顧問

 

写真家新納翔による路上スナップ撮影会

写真家 新納翔による 路上スナップ撮影会を開催いたします。

13時にギャラリーにお越し下さい。街歩き撮影に関するレクチャー後、約2時間ほど、服部天神~岡町界隈(未定)の街歩き写真撮影をいたします。

参加希望者には、その後、写真発表の時間を設け、夜は新納さんを囲んで居酒屋にて懇親会(実費)を予定しています。尚、参加人数によって、内容に変更の可能性があることをご了承下さい。

開催日時

2018年4月21日(土) 13:00〜

料金

1,000円

申し込み方法

こちらのフォームからお申し込みください。

*料金は当日会場にてお支払いください/当日は12:50からイベントの受付を開始します。

≫ お申し込みフォーム

関連写真集

新納 翔 写真集「PEELING CITY」
判型:縦249mm×横255mm×幅17mm|138頁|上製本|クロス装
価格:5,500円 + 税
テキスト:飯沢 耕太郎(写真評論家)
帯文:中沢 新一(文化人類学者)
デザイン:伊野 耕一
印刷:渡辺美術印刷株式会社|AGFA社製 ケミカルレスCTPプレートAZURAによる Sublima240線 高精細印刷
ISBN:978-4-908955-02-0
*日本アグフア・ゲバルト株式会社主催「:Sublima + コンテスト2017-2018」において審査員特別賞を受賞いたしました。

プロフィール

新納翔(にいろ しょう)

略歴

1982年横浜生まれ。麻布学園卒、早稲田大学理工学部にて宇宙物理学専攻。
5年次にて中退後、2009年より中藤毅彦氏が代表をつとめる新宿四ツ谷の自主ギャラリー「ニエプス」でメンバーとして2年間活動。
以後、川崎市市民ミュージアムで講師を務めるなどしながら消えゆく都市をテーマに東京を拠点として撮影を続ける。
また、10年強にわたり研究してきたデジタルプリントのワークフローを含め、SNSやデジタル時代ならではの写真および、プリントのあり方を模索している。
新潮社にて写真都市論の連載「東京デストロイ・マッピング」を持つなど、執筆活動も行なっている。


主な個展

道脈(Gallery Niepce 2006)
横浜遥か近景(Garellia Q,Tokyo 2007)
Out Line(Garellia Q,Tokyo 2008)
Dystopia Nippon(Gallery Niepce 2009)
山谷Now(Gallery Niepce 2009)
道脈 #2(Gallery Niepce 2009)
Dystopia Nippon #2 (Gallery Niepce 2010)
道脈 #3(Gallery Niepce 2010)
NoSunnyDays(Gallery Niepce 2010)
山谷(Zen Foto, 北京 2011)
帳場カメラマンが見た山谷(広島大学 2012)
拡散する山谷(渋谷LOFT 2015)
築地0景(ふげん社、東京 2015)
PEELING CITY(ふげん社、東京 2017)
PEELING CITY(book obscure 東京 2018)

主なグループ展

Spicilegium Amecitiae(Totem Pole Photo Gallery 2010)
No Found Photography(パリフォト, 2012.11)
The Histoic Future 8.4 Yokohama 新納翔×下平竜矢(大蔵寺、神奈川 2013)
Japan Expo(東京フォト, 2014)
Another Side(新宿ベルク 2016)
photobook show(イギリス 2014)
築地ラビリンス 新納翔×土屋勝義(ふげん社、東京 2016)

webサイト

http://nerorism.rojo.jp/

プレスリリース