©︎ Kazuo Kitai

展覧会概要

タイトル:「カラー いつか見た風景」

作家名:北井 一夫

会期

2019年7月5日(金)〜7月16日(火)

休廊日

7月10日(水)、11日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176

展覧会概要

白黒写真作品の印象を強く残す写真家「北井一夫氏」によるカラー作品の展示。「カラー いつか見た風景」として1970年から2000年にかけて、国内外を旅し、自然やその地で暮らす人々の日常を捉えたカラー作品を展示します。(インクジェットプリント作品)

*展示構成担当:石井仁志(メディアプロデューサー、本展示キュレーター)

*今回の北井一夫写真展「カラー いつか見た風景」はgallery0369(三重)とgallery 176(大阪)を巡回する展示となります。

gallery0369(三重)展示日程:6月9日〜6月16日開催

今回の写真展企画について

 「ああっ」と思わず目を凝らしてしまう、懐かしさ。心の中に抱え込んでいるような景色や、うんうん、こんな人たちがいたよなあと、うなずいてしまう子供たち、大人たち。町も、田舎も、都会も、異国でさえ、北井一夫さんは、時にまつわる偉大なる平凡を、日常から異界へと、ワープさせてしまう。こんな写真家は、まずいない。

 その昔、木村伊兵衛という写真家がいて、おつな写真を撮っていた。それはそれは、味のあるいい写真だった。北井一夫さんは、木村さんとの良き縁(えにし)も浅からず、彼を記念とした、木村伊兵衛賞の第一回受賞者でもある。

 最近の北井さんは、ますます元気で、この年の4月、熊野のあたりを、深く深く徘徊し、巨岩や巨木、丸石信仰など、またも時の進行の最中(さなか)を、過去から現在そして未来へ、自由自在の旅をしつつ、大いなる時間を写しとめていた。その姿勢の頑固一徹は、長い写真作家としての経験から編み出された、自身の確固たる視座であり、依る術(すべ)の集大成のなせる業(わざ)と、同行を許された、わたくしの眼に映った。この展示も、そんな北井さんを、うつしてみる鏡の一枚となる。

 

石井仁志(メディアプロデューサー)

 

会期中の作家在廊予定

作家北井さんは、7月15日(月・祝)、16日(火)に在廊予定です。本展示キュレーターの石井さんは全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、facebook、twitterでお知らせします。

7月15日(月・祝)の開廊時間について

7月15日(月・祝)は有料イベント開催のため、15:30〜17:30はイベント参加者以外の方は入廊することが出来ません。大変申し訳ございませんが、作品を鑑賞される場合は、15:30まで、または17:30以降にお越しください。
*当日は、15:30に一旦ギャラリーをクローズし、15:50から有料イベントの受付・入場を開始します。

関連イベント

トークイベント「北井一夫、現在、過去、未来、写真を語る」

開催日時

2019年7月15日(月・祝)  16:00〜17:30 (*15:50〜 受付開始)

出席者

北井一夫、石井仁志

料金

1,000円

定員

25名(要予約)+追加3名

申し込み方法

*定員に達したため、参加申し込みを締め切りました(7月8日)。

こちらのフォームからお申し込みください(コンビニ決済、クレジットカード決済)。

現金でのお支払いを希望される方は、info@null176.photos まで、メールでお名前、お電話番号、参加人数をお知らせください。

≫ お申し込みフォーム

プロフィール

北井 一夫(写真家)

1944年 満州鞍山生まれ
日本大学芸術学部写真学科中退。『三里塚』『村へ』『いつか見た風景』『フナバシストーリー』『1990年代北京』などドキュメンタリー的な写真を撮影、発表してきた。1972年、第22回日本写真協会新人賞。76年、第1回木村伊兵衛写真賞。2013年、日本写真協会作家賞を受賞。出版物は膨大、個展も多数開催。

石井 仁志(20世紀メディア評論・メディアプロデューサー)

1955年 宮城県仙台市生まれ
細江英公写真展「気骨」をはじめ、数々の写真展を企画運営。近現代文化史研究、中島健蔵研究、音楽、写真、映像、文学と幅の広い評論活動を展開。元早稲田大学エクステンションセンター講師。清里フォトアートミュージアムのヤング・ポートフォリオ、新潟大学地域映像アーカイブを支援協力。東京都写真美術館「生誕百年中島健展」2004年監修。

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