展覧会概要

タイトル:「双眸 —四国より—」

作家名:前川 朋子、宮脇 慎太郎

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年5月20日(金)〜5月29日(日) *会期最終日が通常と異なります

休廊日

5月25日(水)、26日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 木村孝

開催概要

私が生まれ故郷である四国で活動をはじめて7年になります。

前川さんとは、石川直樹さんが講師を務めるアーキペラゴ写真学校を通じて知りました。結婚を機に四国へと移り住み、自身の家族や身近な風景の撮影を続けていらっしゃいます。宮脇さんとは、四国で生まれ育ち、東京で写真を学び、そして郷里へ戻ってきて活動を行っているなど共通点が多く、必然的ともいえるように写真のこと、地方での活動のことなどを話すようになりました。

前川さんの、日常や家族を通じて自身とその世界を再発見するかのような視線。宮脇さんの、自身がいる場所への発見と礼賛の姿勢。四国での日々が、東京や都市に対するアンチテーゼとしてではなく「いま、ここ」の瞬間の堆積、「わたし」たちの価値観として存在していることを再認識させてくれます。

gallery 176 木村孝

作品説明

2015年から、徳島の風景と自分の娘を撮影し続けている。些細な日常の写真が、様々な感覚や記憶を想起させ、最も身近な他者である娘とわたしの、互いに異なる経験や記憶を結ぶプラットホームとなり、その経験と記憶を育てていく手がかりとなる不思議。今の集積である写真を見返し纏めるという試みの連続が、新たな発語の獲得に繋がりやがてそれらが呼び水となり、周縁の溢れた言葉の数々と共鳴し「ここにいる」という不確かな表明を揺れながらも照らしうると淡く願っている。

前川朋子

瀬戸内海の孤島にある、ハンセン病の隔離療養施設で没した詩人の蔵書。それを故郷に届けるという不思議な旅をしたのはもう6年前のこと。そこは四国の西の果て、宇和海。高松を出発した時の鼠色の空は一気に晴れ渡り、冬景色は菜の花の咲き乱れる春の風景へ。当時秘境と呼ばれた祖谷の写真集を作成するため、ひたすら四国の山に通っていた自分にとって、その最果ては全てが光の中にあるようだった。

宮脇慎太郎

展示構成

プリント 計30点程度

 

会期中の作家在廊予定

作家前川さんの在廊予定は、5月20日(金)、21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)です。作家宮脇さんの在廊予定は、5月20日(金)、24日(火)、27日(金)、28日(土)、29日(日)です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

 

プロフィール

前川 朋子(まえかわ ともこ)

1972年東京都生まれ。埼玉県さいたま市出身。
1998年から徳島市在住。2015年から香川県高松市で開催されているフォトアーキペラゴ写真学校に参加。


受賞

2018年 塩竈フォトフェスティバル2018 特別賞
2019年 富士フイルム株式会社「平成・東京・スナップLOVE」 関連企画ポートフォリオレビュー 大阪/ファイナリスト (大西みつぐ選)

 

宮脇 慎太郎(みやわき しんたろう)

1981年香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、日本出版、六本木スタジオなどを経て独立。瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン。

個展

 「霧の子供たち」灸まん美術館(香川)、title(東京、2019)、BOOKS f3 (新潟、2020)
「曙光 – The Light of Iya Valley」BOOK MARUTE(香川、2016)、uta no tane(徳島、2016)、READAN DEAT(広島、2016)、ふげん社(東京、2016)、緑光+MARÜTE(台湾・台中、2017)

出版

「曙光 The Light of Iya Valley」サウダージブックス、2015
「UWAKAI」サウダージブックス、2022

受賞

2020年 香川県文化芸術新人賞