展覧会概要

タイトル:「Still Lifes on slow life 2020-2022」

作家名:村中 修

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年6月17日(金)〜6月28日(火)

休廊日

6月22日(水)、23日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176

開催概要

2020年にビジュアルアーツ大阪の学校長を退任された村中修(むらなかおさむ)氏のgallery 176企画展「Still Lifes on slow life 2020-2022」。

長年に亘って写真教育の現場に立ち、多くの作家やフォトグラファーを送り出してきた氏の「今」を捉えた展覧会です。

作品説明

 2020年3月に40年務めた学校を退職した。校長として多いときは月に二度、三度と東京に出張し、毎日朝9時に出勤し、夜9時に退社するような生活から、いきなり「Slow Life」になった。そしてそれは奇しくもコロナの感染による「新しい生活」と共に始まった。

 時間はできたが、コロナで旅行に行くことはもちろん、出歩くこともさえも制限された。そこでステイホームでも撮影できる「Still Life(静物写真)」の撮影を始めることになった。今まで学校で使っていたような高級な機材や充実した設備はないが、幸い最小限の機材と自然光の入る部屋があった。手元にあった「もの(被写体)」に加えて、新たにインスピレーションを喚起してくれる「もの」を捜した。そして「もの」が集まると部屋にセットを組み、あるいは窓からの光を使い撮影した。今回ギャラリー176のご理解を得て、2年間の「Slow Life」で制作した「Souvenir」、「flowers」、「Window Light」、「Red line」と言う四つのStill Lifeのシリーズを展示させていただくことになった。

「Souvenir」:記憶をテーマにした従来からのコンストラクテッドな作品「Recollection」シリーズからの発展的継続。日記をイメージして紙の上に被写体を置き、砂やホコリなどで時間を表現した。

「flowers」:敬愛する写真家アーヴィング・ペンの名作「flowers」へのオマージュ。白の背景に生命としての花を象徴的にではなく植物図鑑のように即物的に写し込むことを考えた。

「Window Light」:窓からの光で撮影したシリーズ。時間経過で光の方向が変わり、色も変化する。変化する光をアクリルのプリズムや立体で表現し、刻を感じる古びたものと組み合わせた。

「Red line」:構成要素として画面に赤い線を入れ込むことで生まれる異化作用を狙った。古くから持っていたアイデアだったが、赤い線だけを残してモノクロ化できたのはデジタル時代だからこそ可能になった。

展示構成

インクジェットプリント 22点 額装(予定)

 

会期中の作家在廊予定

作家在廊予定日 

6月17日・18日・19日・21日・24日・25日・26日・27日・28日

尚、急な変更がある場合などはSNS等でお知らせいたします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

関連イベント(開催終了)

トークイベント(開催終了いたしました)

開催日時

2022年6月18日(土) 18:00より

出席者

村中 修(本展出展作家)松原豊(176運営メンバー)ほか

参加費

無料

定員

25名 予約可能(当日直接来場いただくこともできますが先着定員に達し次第締切ます)。

予約申し込み方法(開催終了しました)

info@null176.photos 宛に、件名を「村中展トーク参加希望 早川宛」として、本文に参加者氏名、連絡先電話番号、メールアドレスをご記入の上、お送りください。

※トーク終了後に作家を囲んだ懇親会を開催予定です。懇親会参加の方は当日お知らせください。懇親会参加費は500円です(飲物軽食代金として)。

プロフィール

村中 修(むらなか おさむ)

1954年生まれ
京都市在住
日本写真芸術学会理事
京都写真芸術家協会会員
日本写真協会会員
大阪写真月間実行委員会代表
日本広告写真家協会学術会員
京都写真クラブ副代表

略歴

1978年 関西学院大学社会学部卒
1980年 大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)卒業、以後写真学科教員となる
2014年 同校 学校長就任
2020年 同校 学校長退任
2020年〜 リビングカルチャー倶楽部高槻教室契約講師

個展

1991年「NUDE STUDY」(大阪府立現代美術センター)
1994年「Recollections」(大阪府立現代美術センター)
1997年「Recollections-記憶の形象-」(コスモギャラリー・大阪市)
2006年「Still Life 記憶の形象」(ビジュアルアーツギャラリー・大阪市)
2017年「光の記憶」(FICA cafe art・仙台市 仙台写真月間)
2019年「光の記憶」(ビジュアルアーツギャラリー・大阪市)
2021年「Still Life」(ギャラリーマロニエ・京都市)

グループ展

1993年 Horizon写真展(大阪三越百貨店・大阪市)
1996年 写真の位相展(ギャラリーヒルゲート・京都市)
1996〜2019年 京都写真芸術家協会展(京都府立文化芸術会館・京都市)
1997年〜2021年 How are you? PHOTOGRAPHY展(ギャラリーマロニエほか・京都市)
1997年 APA(日本広告写真家協会)関西支部展(コスモミュージアム・大阪市)
1997〜2010年 隔年開催 京都現代写真作家展(京都府立文化芸術会館、京都文化博物館・京都市)

著作

1985年 SSDT写真集(トライアルジャーナル別冊 京都書院発行)
1997年初版 2012年改訂 フォトテクニック・マニュアル(ビジュアルアーツ専門学校発行)
1997年初版 スタジオ・マニュアル(ビジュアルアーツ専門学校発行)
2021年 写真技術の教科書(Amazon Kindleより電子出版)