2023.06.02東博章写真展「随に」gallery1762023.06.02東博章写真展「随に」gallery1762023.06.02東博章写真展「随に」gallery1762023.06.02東博章写真展「随に」gallery176

展覧会概要

タイトル:「随に」

作家名:東博章

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2023年6月2日(金)〜6月11日(日) *会期の最終日の曜日が通常と異なります

休廊日

6月5日(月)〜8日(木) *休廊日の曜日が通常と異なります/金土日のみ開催

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 松原豊

展示概要

2023年6月 東博章写真展「随に(まにまに)」を開催します。

東さんは三重県伊賀市に在住する写真家です。2022年、松原がインタビューを担当していた三重県伊勢市にある月兎舎から発行されている大人のローカル誌NAGI88/2022年春号に連載されているMonochromeというコーナーで紹介しています。私が東さんに出会ったのは写真集になっている「村の記憶」のシリーズを4×5インチの大型カメラを使用して集落のお祭りを撮影しているときでした。東さんから「私も大型カメラで撮影しているんですよ。」と声をかけてもらっていたことが、最近になって東さんと話していて発覚した経緯があります。もともとカラーポジフィルムによる風景写真で本の表紙を担当したり、数々の賞に入選したり実績のある方なのですが、白黒写真と出会ったことから制作の軸が大きく変化します。自宅に暗室を制作、8×10インチの大型フィルムのプリントの為の引伸し機の自作、プリント制作と銀塩写真の世界にどっぷりと浸かっていくことになります。また、家業の仕事の延長線で展示用の額も制作。写真機とフィルムと印画紙以外は全部自分自身で制作するという非常に希有な存在の方です。もともと生まれも育ちも現在の場所に在住している東さん。「村」という場所での生活は移住者である私の先輩にあたるわけです。そんな東さんが在住者として見てきた世界を、大判カメラとオーソドックスな銀塩印画紙によるコンタクトプリント(密着焼き、べた焼きとも呼ばれたりします)で展示します。白黒の印画紙に細密描写された現在の「村」の姿を堪能いただければと思います。2023年2月に三重県のgallery0369で展示した作品を今回大阪ではじめての作品展という形でお届けさせてもらいます。※今回の展示は2023年2月に私が三重県津市美里町で畝井しているgallery0369で展示した作品を今回大阪ではじめての作品展という形でお届けさせてもらいます。

本展企画担当:gallery 176 松原豊

作品説明

なぜ煌めいて見えるのだろうか?。
何が存在するのだろうか?

今日もぶらりと近所に出かける。眺めるだけのパトロール。
ぽつりぽつりと空き家も増えてはきたけれど、急激になにか変化したわけではない。
徐々に農業や林業で生計を立てる家庭が少なくなったり、高齢化する中で、耕作されない田畑や利用されることがなくなった林道が増えたりと手入れが満足になされない場所も増えてきた。
木工や稲作に携わる者として、その変遷が少し残念に思うこともあるけれど、眺めては受け入れることが日常だ。

 私が暮らす田舎の風景は、願いや思いとは無関係に時の流れに任されて変化してきた。
しかし、パトロールの中で立ち止まってしまうほどの煌めきに出会う瞬間がある。

放棄されたり、放置されたりしている場所ではあるけれど、時間の経過の中で静かに蓄積されたエネルギーのような、息遣いのような存在を感じる瞬間がある。

時のまにまに現れては消えるその存在をフィルムに記録しようと試みた。

文:東博章

展示構成

大型カメラ8×10で撮影したモノクロームのコンタクトプリント(ゼラチンシルバープリント)作品25点(予定)

 

会期中の作家在廊予定

作者は会期中全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

お知らせ

東博章さんに白黒写真の魅力についてgallery0369オーナーがインタビューした記事が掲載されているNAGI88号(月兎舎)はこちらから購入していただけます。

追加のお知らせ

写真展開催期間中の6月3日(土)と10日(土)、ギャラリー閉廊後、「東さんと随に(まにまに)写真を囲みながら話す会」を開催します。参加費お一人様500円税込、飲み物と食べ物は各自持ち寄り。差し入れ歓迎。開催時間は19時〜21時頃まで。東さんとじっくり写真の話をしたい方、是非足をお運びください。

プロフィール

東博章(あずまひろふみ)

1971年三重県生まれ。
中学生の頃に親戚から譲り受けたカメラに興味を持ったのが写真との出会い。
建築学科を卒業後、木工職人の経験を経て、家業の木工所を経営。農業にも携わる。
2000年頃から大判カメラを主に使用して撮影を行う。主に風景写真作品を発表し、コンテスト等に入選多数。現在は自作した引き伸ばし機や機材を用いてモノクロプリントの制作を中心に活動を行う。
2022年から写真好学研究所第2期研究生

個展

2023年2月 「随に」gallery0369(三重県津市)

グループ展 

2023年4月 ONOONOの月ヶ瀬 R163lab.写真展/入江泰吉記念奈良市写真美術館

webサイト

http://project-iga.org/

Instagram

https://www.instagram.com/azuma.hirofumi/