展覧会概要
タイトル:「成」
作家名:坂東 正沙子
会場
大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分
会期
2022年9月23日(金・祝)〜10月2日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります
休廊日
9月26日(月)〜29日(木) *通常と休廊日が異なります
開廊時間
13:00〜19:00
企画
gallery 176 坂東正沙子
開催概要
4月にニコンサロンで展示しました「成」を開催致します。
この作品は2018年から2021年の西成あいりん地区を撮影したものです。日雇い労働者の街から観光地へと変わりつつある中で、かろうじて残存する街と人の姿を記録しました。これから西成がどうなってゆくのか、ここに生きる人々はどうなるのか。
展示をきっかけに実際に西成へ足を運んでいただけると幸いです。
作品説明
かつては暴動が絶えず、激しい街だった西成は新たな時代へと向かっている。
インバウンド需要やリゾート化、再開発によりドヤ街は綺麗に整備されつつある。
それによりここで暮らす労働者や貧困層は今でさえ行き場を奪われている上に、観光地として認知されれば安宿もなくなり野宿もできなくなる可能性がある。
私は学生の頃に初めてこの地を訪れ、ぼろぼろになりながらも生きていくたくましい姿、弱さや優しさ、不器用さが滲み出た人間臭さに強く惹かれた。
そして何度も通った。
生きるということを彼らから学んだ気がした。
皆それぞれの人生を背負い、ここへ流れ着く。
新参者もひと月もすれば肌は黒くなり薄汚れ、次第に佇まいも街に同化していく。
そこら中に生活の残骸が散らばり、混ざり合う様々な匂い。
時折聞こえてくる怒号や酒を囲んだ大勢の陽気な声。
彼らの存在が独特なこの街の雰囲気を成り立たせていた。
街が彼らを染めてゆき、彼らがまた街を形成する。
何十年と続いた相互関係が完全に切り離された時、両者はどうなってしまうのだろう。
労働者は減り、静かで平凡な日々が続いている。
退屈とも言える転換期だが、そこにも様々な生活や息遣いがある。
いずれ消えてしまうかもしれない今の姿を、この隙間の時代を私は保存したいと思った。
展示構成
インクジェットプリント
会期中の作家在廊予定
作家坂東は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。
gallery 176の感染防止対策に関して
*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。
坂東 正沙子(ばんどう まさこ)
gallery 176 運営メンバー
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