On The Road 影像空間(台湾)× gallery 176(日本)交流展 in 高雄

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タイトル:「三つの視点|北から南へ」

出展作家名:gallery 176 運営メンバー

友長勇介布垣昌邦西川善康

会場

On The Road 影像空間

803 高雄市鹽埕區大勇路64號3樓
3F, No. 64, Dayong Road, Yancheng District, Kaohsiung City, 803, Taiwan, ROC

会期

2023年5月20日(土)〜6月18日(日)

休廊日

月曜、火曜

開廊時間

水曜〜土曜 13:30〜21:00、日曜 11:30〜19:00

企画

On The Road 影像空間、gallery 176

展覧会概要

 On The Road 影像空間(台湾)× gallery 176 交流展として、台湾・高雄のOn The Road 影像空間にて、gallery 176の3名の作家の写真展を開催します。2024年10月には、大阪のgallery 176にて、On The Road 影像空間の作家の写真展を開催する予定です。

 写真家3人が、それぞれの視点で撮影した作品を展示します。東アジアを北から南へ(日本国内、中国及び台湾)と渡り歩く、それぞれの世界を感じ取ってください。

 同時期(2023年5月20日〜6月18日)に、台湾・台北の1839當代藝廊でも展示予定です。

 コロナ禍も明けつつあり、台湾に行かれる方も多いと思います。もし、この時期に台湾に行かれる方、台湾に在住の方は、ぜひ、高雄のOn The Road 影像空間にお立ち寄りください。

≫ 台北交流展「写真家5人|それぞれの視点、それぞれの世界」

 

会期中の作家在廊予定

作家布垣、西川は、5月21日(日)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、facebook、twitterでお知らせします。

関連イベント

オープニング・レクチャー

開催日時

2023年5月21日(日)  13:00〜14:30

出席者

邱國峻(崑山科技大學 視覺傳達設計研究所 教授)

布垣昌邦、西川善康(展示作家、gallery 176 運営メンバー)

料金

無料

 

会場案内

On The Road 影像空間

803 高雄市鹽埕區大勇路64號3樓
3F, No. 64, Dayong Road, Yancheng District, Kaohsiung City, 803, Taiwan, ROC

 

 

出展作家紹介

友長勇介布垣昌邦西川善康

友長 勇介「北京溶解/台北溶解」

作品説明

興味のあるあらゆるものをカメラを使い断片にし、溶解することで何かが見えてくるのではないか、という想いで北京、台北の街を歩きシャッターを切った作品です。

略歴

大阪府豊中市在住、gallery 176 オーナー、写真家、映像作家
1994年 中国北京電影学院漢語科修了
1996~97年 映画監督原一男作品「映画監督浦山桐郎の肖像」に助監督として参加
1998~99年 (株)サウンドデザインユルタ 録音技師弦巻裕、滝澤修の録音助手
2000年 東京工芸大学芸術別科写真専攻修了
2000年 コニカフォト·プレミオ「北京溶解」コニカプラザ(東京)
2000年「からだの学校·コルプス16期展」the deep(監修森山大道)(渋谷)
2001年 第17回3.3坪(ひとつぼ)展「終焉」ガーディアン·ガーデン(東京)
2005~09年 写真専門ギャラリー「gallery 176」運営
2006年「new visions of japanese photography」展 巣雅gallery (上海)
2010年「占領期雑誌フォトスvs現代若者の眼力(めぢから)」展 早稲田大学(東京)
2011年 映画「新世界の夜明け」(監督リムカーワイ)プロデューサー担当(東京)
2013年「Landscape of Particle 粒子の景色」展 新潟絵屋(企画石井仁志)(新潟)

≫プロフィールの詳細は「運営メンバー紹介:友長 勇介」をご覧ください。

布垣 昌邦「osaka」

作品説明

43年間、生きてきた街『茨木』。1970年の大阪万博以降栄えた何も無い大阪の普通の街で、その場所で根を張って写真を撮り続けて15年経ちました。多くの街を撮影してきて、自分にとってこの街は撮り難く思うような写真が撮れない場所で、生まれ育った街で思うような写真が撮れないという事に、写真家である自分に疑問を抱えて日々の撮影を繰り返してきました。今思う事は、その問答をも含めて自分の写真ではないか、模索することを受け入れた上で、これからもそこに居続けるという事で写真の可能性を考えた時、何となく気が楽になり、続けて行こうという決意が出来て今に到ります。この写真は、人も風景の一部として写真を受け入れるように今(現在)の『茨木』での生活で視ている日常の風景を撮影しています。自分にとっての青の時代2006年から2023年の記録です。

略歴

大阪府茨木市在住
写真家
2003年 ビジュアルアーツ写真学科夜間部卒業
2007年 コニカミノルタフォトプレミオ受賞
2008年 洛中洛外観察日記 個展(gallery 176)
2012年 生と志(How are you photography展·同時代ギャラリー)
2014年 noah(ギャラリー10:06)
2015年 route_31(How are you photography展·同時代ギャラリー)
その他、現在までコンスタンスに個展開催

≫プロフィールの詳細は「運営メンバー紹介:布垣 昌邦」をご覧ください。

西川 善康「garden/マチハニワ」

作品説明

garden

 英語の“garden”という言葉の語源は、古代ヘブライ語の防御するという意味の“gan”と、悦び(よろこび)、愉しみ(たのしみ)という意味の“eden”です。いわば、庭園(garden)とは、「安全で快適な場所」であり、「人間にとっての理想世界」をイメージさせるものです。(参考文献:進士五十八(しんじ・いそや)著「日本の庭園 」)

 私は、その庭園(主に日本庭園)で、歩き回りながら写真を撮り続けています。園路をひたすら歩き、立ち止まり、再び歩く、それを繰り返します。歩くにつれて視線が移動し、視野が変わり、新たな風景が見えてきます。その途中で、見え隠れする樹々や石、苔、突然現れる水の流れなど、その場その場の風景を切り取っています。

 この作品は、理想世界である庭園で、私が自らの内なる美意識を信じ、美しい、心地良いと感じて切り取った、理想的な風景の断片です。

マチハニワ

 ここ数年頻繁に訪れている台湾は、亜熱帯・熱帯性気候のためか、ガジュマルやホウオウボクなど、大きな樹木を至るところで見かけ、街中に緑があふれています。街を歩いて撮影していると、突然建物の影から樹木が現れたり、軒下の大量の鉢植えに行く手を阻まれます。人工構造物(建築物、看板、道路、歩道橋など)と自然素材(樹木)が絡み合う様は、観る角度、切り取り方によっては、庭園の一風景に見える場合があります。

 日本庭園は、自然素材(樹木や石、苔など)を用いて、人が意識的に創り出した自然を模した空間です。これに対し、台湾の街中の緑が織り成す光景は、人が無意識に創り上げた「庭園」ではないでしょうか。台湾の「マチハニワ」。私はそう思います。

略歴

大阪府枚方市在住
デザイナー、写真家
1967年 福井県鯖江市生まれ
1990年 千葉大学園芸学部造園学科卒業
1990〜1996年 総合建設コンサルタント、造園設計事務所等にて、公園や屋外空間の計画、設計等を行う
1996〜1999年 青年海外協力隊員としてフィリピンに赴任:ダバオ市のUniversity of Southeastern Philippines にて造園(大学のキャンパス拡張計画)に関する指導を行う
2000〜2001年 インターメディウム研究所(IMI)にて写真、デザインを学ぶ
2000年〜 フリーで主に写真撮影、ビデオ撮影及び編集、web及び印刷物デザイン等を行う
2002〜2005年 写真専門ギャラリー NADARにスタッフとして参加
2010年〜 京都の造園会社の依頼により、日本庭園の写真及び映像撮影を行う
2016年〜 写真専門ギャラリー gallery 176(大阪府豊中市)に運営メンバーとして参加
2019年〜 京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)非常勤講師

webサイト

https://mitikusa.net/

≫プロフィールの詳細は「運営メンバー紹介:西川 善康」をご覧ください。

On The Road 影像空間(台湾高雄市)

台湾南部高雄市の写真専門ギャラリーです。写真家で共同運営しており、ギャラリーには、展示スペースの他、レクチャールームや暗室もあります。

≫ On The Road 影像空間 Facebookページ

gallery 176(ギャラリーイナロク、大阪府豊中市)

gallery 176は、自主独立を旨とした、運営メンバー自身の発表の場です。しかしながら、運営メンバーの「自己満足」の場とはせず、積極的に外とのかかわりを模索し、交流を深め、「写真」に向き合う「場所」として運営しています。

gallery 176では、運営メンバーの個展やグループ展はもとより、外部作家を招聘しての企画展や、他のギャラリーとの交流展(国内外問わず)も積極的に行っています。また写真展以外にも、映画上映会、写真販売会、写真を観る会等のイベント・ワークショップも開催してます。

我々の活動の場は、gallery 176内に留まらず、日本国内、アジアなど、積極的に外へ展開しています。また、運営メンバー個々に於いても、gallery 176を離れて、独自ギャラリーや教室運営といった活動を行っています。