©︎ Satoru Yoshioka

展覧会概要

タイトル:「Whatever is sensible, Beauty distorts. No.2」

作家名:吉岡 さとる

会期

2020年1月31日(金)〜2月11日(火・祝)

休廊日

2月5日(水)、2月6日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176

展覧会紹介

 吉岡さんとは、以前gallery 176のメンバーだった杉さんからの紹介で知り合いました。
その後、高知からたびたびギャラリーにお越しいただき、ご自身のアメリカでの活動経験を踏まえて、メンバー個人の活動についてアドバイスをいただいております。2018年のTAIWAN PHOTO 2018にも、ゲストとして参加していただきました。

 以前から吉岡さんの写真展をgallery 176で開催できればと考えていたのですが、吉岡さんからご了承をいただき、実現することができました。

 トークイベントの開催も予定していますので、ぜひ、吉岡さんの写真とトークをお楽しみください。

gallery176 友長勇介

作品説明

1990年10月3日、カリフォルニア州サンディエゴの自宅で東西ドイツ統一のニュースを見た。大勢の人々の歓喜の姿が映し出され心のなかであの場所へ行くしかないと思った。

友人にカメラを担保にお金を借りその日の飛行機でベルリンへ飛び、ベルリンの壁沿いにある美術館へ向かった。前日のニュースで見た大変なお祭り騒ぎは静まっていた。しかしあたりには余韻、匂い、熱さが漂い、特別な場所に来た、来てしまったそんな気持ちにさせられた。

今回の展覧会は30年間の私の写真の原点を見つめ直すものです。ここにはベルリンで展示した4作品も含められています。しかし、全く同じものではなく30年間の年月を加味した今の作品となっています。(写真のネガは楽譜のように演奏者/製作者によって解釈が変わる。変わり得るのです。)

1980年代後半、私はドイツ表現主義の画家に憧れていました。エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー、オットー・ミュラー、エーリッヒ・ヘッケル等、私にとってドイツ表現主義絵画は内面をえぐるようにさらけ出す美:内側から外側へ向かって放出されるエネルギーを感じる物でした。(これはあくまでも個人的な感想です。)

ある意味、絵画は何も無い白いキャンバスから始まり、それを内側からのエネルギーで満たしていく作業だと思う。それに対し写真のキャンバスは混沌とした実際に目にすることができる実世界ですでに満たされており、それを長方形/正方形の四角の枠で切り取り、整頓し、写真制作の工程を経て作品を作り出していく。実在する世界を切り取る作業で内なる美/芸術の探求など未熟な私には、全く考えられない事だった。

1980年代後半、私はカリフォルニア・サンディエゴの大学で写真を学んでいた。西海岸の写真といえば写真家アンセル・アダムス氏、エドワード・ウェストン氏などファインアートプリント写真家達が有名だ。当然この大学でもファインアートプリント写真の影響が強く、私もゾーンシステム等の勉強をしたし、当時特に記憶に残るのは学校の旅行にてアンセル・アダムス氏のお宅ツアーに参加したり、エドワード・ウェストン氏の息子のコール・ウェストン氏のお宅へお邪魔し、ファインアートプリントを直に見る機会に恵まれた事だ。

恵まれた環境と言えば、車で1時間ほどの場所にサンディエゴ写真美術館 / Museum of Photographic Arts、通称MOPAがあり、そこには世界中の有名な写真家達の展覧会が開催され、時には世界的な写真家に直に会うことも出来た。

しかし、そんな環境の中、私は自分の写真を見つけることが出来ないでいた。そんな時に写真美術館で偶然出会ったのがドイツで出版されている写真雑誌だった。そこにはヨーロッパの芸術家が写真を媒体として使用し、表現し、芸術作品を作っていることが紹介されていた。

自分の写真家/芸術家としての方向性を感じた瞬間だった。その出会いの1年後、冒頭でのベルリンへの旅の話とつながり、私の人生を変えた雑誌主催の展覧会が美術館で開催され、それに出品することが出来た。この旅が私の写真家への第一歩となりました。

今回の展覧会は、これまで意図的に表に出してこなかった初期の写真家吉岡さとるの作品です。ご高覧いただければ幸いです。

展示構成

アーカイバルピグメントプリント約20枚、プリントサイズ:340mm x 270mm(予定)

 

会期中の作家在廊予定

作家吉岡さん在廊は未定です。決まり次第、こちらとFacebook、Twitterでお知らせします。

関連イベント

トークイベント「海外で写真を学び、写真家活動をすること」

16年間アメリカで活動されてきたお話を中心に、アメリカやヨーロッパのギャラリーでの営業活動の話や、現在日本での活動のお話をしていただきます。

開催日時

2020年2月1日(土)  18:00〜19:00

出席者

吉岡さとる

料金

1,500円

定員

25名

申し込み方法

こちらの申し込みフォームから必要事項を送信してください(料金は当日会場にてお支払いください/当日は17:50からイベントの受付・入場を開始します)。

≫ 申し込みフォーム

プロフィール

吉岡 さとる(よしおか さとる)

略歴

1963年 高知県高知市生まれ
1996年 アメリカ合衆国カリフォルニア州立パロマーカレッジ写真学科卒業

主な個展

2017年 ラディウム – レントゲンヴェルケ / 神戸アートマルシェ2017(神戸)
2014年「Sciencescape -科学が押し開く新しい風景-」 瑞雲庵 (京都)
2014年「メカ・メカ」 ラディウム – レントゲンヴェルケ (東京)
2014年「何故、我々は存在するのか?」 新宿ニコンサロン (東京)
2012年「 何故、我々は存在するのか?」 沖縄科学技術大学院大学 (沖縄)
2011年「なぜ、われわれは存在するのか?」ギャラリーアルテ(香川)
2006年「Bayfront Park ギャラリーパストレイズ (丸の内 東京)
2005年「under the sky シメイスペースギャラリー (サンディエゴ)
2001年「under the sky ギャラリーパストレイズ(横浜)
1999年「吉岡悟写真展」ギャラリーパストレイズ(横浜)
1996年「Whatever is sensible, Beauty distorts ポラロイドギャラリー (東京)
1992年 シンクロニシティースペースギャラリー (ニューヨーク)

主なグループ展

2015年「the universe of the brain」 gallery COEXIST-TOKYO / ラディウム – レントゲンヴェルケ (東京)
2015年「The Origins of Photography, Past and Present」PATTERN SHOP STUDIO / MONTH OF PHOTOGRAPHY DENVER (デンバー) 
2015年「Isotope I / アイソトープ 」ラディウム – レントゲンヴェルケ (東京)
2014年「プラチナプリント / オルタナティブプロセス、土佐白金紙と出会う」 COHJU contemporary art (京都)* KYOTOGRAPHIEサテライト
2014年「平成25年度新収蔵作品展 」高知県立美術館 (高知)
2013年「土佐和紙とプラチナプリント / オルタナティブプロセス:新たな価値創造への試み」 いの町紙の博物館 (高知)
2010年「landschaft V」 ラディウム – レントゲンヴェルケ(東京)
2005年「『カメラ・オブスキュラ』 舞台公演VOL.32 / クリエイション05」高知県立美術館(高知)
2004年「ダグラス・シメイコレクション」 リバーサイド美術館 (リバーサイド)
2002年 「ポラロイド写真の世界- 時を超えて- 」ポラロイドギャラリー (東京、大阪)
2001年「『時の蘇生』柿の木プロジェクトin Kochi」 高知県立美術館 (高知)
2000年「白仁田剛写真コレクション展」 東京純心女子大ギャラリー (東京)
1999年「ヤンガーアート2000-1 SAMPLER」高知県立美術館 (高知)
1994年 シメイスペースギャラリー (サンディエゴ)
1990年「Award for Young European Photographers’ 90ベルリーニッシ・ギャラリー / マルティン・グロピウス・バウ (ベルリン)

パブリックコレクション

サンディエゴ写真美術館 / Museum of Photographic Arts (サンディエゴ、カリフォルニア)
高エネルギー加速器研究機構 / KEK (筑波)
高知県立美術館 (高知)

 

プレスリリース