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展覧会概要

GALERIE NISCHKE × gallery 176交流展

タイトル:「BELLA ITALIA 1987-1999」

作家名:ミハエル・ニシュケ(Michael Nischke)

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2023年8月25日(金)〜9月12日(火17時まで) *3週間開催

休廊日

8月30日(水)、31日(木)、9月6日(水)、7日(木)

開廊時間

13:00〜19:00(最終日は17時まで)

企画

gallery 176 早川知芳

開催概要

ドイツ・ミュンヘンの写真ギャラリー、GALERIE NISCHKE Fine-Art-Photographyとgallery 176との交流展として、GALERIE NISCHKEのオーナーで写真家のミハエル・ニシュケ氏(Michael Nischke)の写真展を開催いたします。

ミハエル氏とgallery 176とは、2018年10月に開催された第8回 TAIWAN PHOTO(台北市)で共にギャラリーとして出展していた時に出会い、知己を得ました。2019年の4月にミハエル氏がgallery 176へ来訪されて交流を深め、お互いのギャラリーでの写真展の開催、すなわち交流展へと話が進み、今回の開催となりました。先ずはgallery 176でミハエル氏の写真展を開催し、次にGALERIE NISCHKEにてgallery 176メンバーの展示(参加メンバー及び開催時期は未定)を行う予定です。

gallery 176 早川知芳

作品説明

ドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)は、1786-1788年に旅したイタリアについて紀行文を残し、数世紀にも渡ってドイツの人々を感化し続けた。彼の日記には、イタリアの暮らしぶりが生き生きと綴られていた。1950~60年代に、人々が自家用車で旅をする時代になると、イタリアは人気の旅先のひとつとなり、訪れた人たちの多くがその虜となっていった。ピザ、ワイン、太陽の国といったイメージがドイツ人の脳裏に焼き付き、イタリアンレストランも数多くオープンしたことで、ドイツ人の日常生活にイタリアの生活様式が不動の地位を築いていった。とりわけ、イタリアまで車で数時間で行けるドイツ南部の人々は、イタリア国内のあちらこちらで長い時間を過ごすようになった。

私(ミハエル・ニシュケ)がイタリアを訪れるようになったのは1980年代初めのこと。ヴェネツィアの街を撮ったパノラマ写真で私は名を知られるようになり、いくつかの賞を受賞した。私が特に感銘を受けたのは、伝統が感じられる場所、独特な記念碑、風景など。ガルダ湖、ヴェルバーノ湖、コモ湖に大いに魅せられた一方で、トスカーナ、マッジョーレ湖、メタポント(南部の小さな町)、カプリ島、シチリア、ドロミーティ(北東部の山地)にも足を運んだ。南部の温かな雰囲気を楽しみながら、自身をより深く知る旅を重ねた。

今回、数々の評価を受けてきたこれまでの作品の中から、1986年から1999年に制作したオリジナルプリントをgallery 176で展示する運びとなりました。ゼラチンシルバープリントとカラープリントから構成され、プリントはすべて私、作家本人によるプリントです。展示作品は、景色、街の風景、静物、自然、人物を撮ったものなど様々です。大半はバライタ紙に焼いた作品で、着色写真、特殊なモノクロ印画紙に焼いたものなど。写真用紙の小さなメーカArgentaの印画紙を使い、カラーポジフイルムはチバクローム(イルフォクローム)の印画紙にプリントしました。
イタリアのよく知られた場所が持つ雰囲気を、ツーリスト目線ではない目線で見せてくれる今回の展示作品。私が大切にしたのは、イタリアが持つ魅力の穏やかさ。そのためにコダック社の赤外線フィルムを使い、風景を抽象化させたものなどもあります。そこに現れるのは、多的で刺激的なロードトリップの物語です。

ミハエル・ニシュケ(Michael Nischke)

展示構成

ゼラチンシルバープリントによるモノクロームとカラーの構成、点数は未定

 

会期中の作家在廊予定

作家ミハエルさんは、8月25日(金)のみ在廊予定です。変更がある場合は、こちらのページ、facebook、twitter、Instagram等でお知らせします。

関連イベント

8月25日金曜日の展覧会初日19時より、ミハエル氏を囲んでオープニングパーティーを開催します。予約不要・費用無料です。お気軽にご参加ください。

プロフィール

ミハエル・ニシュケ(Michael Nischke)

1956年 ドイツ・ベルリン生まれ

ノルウェー滞在中に写真を始める。ドイツ・ケルンにて写真工学を学んだ後、ベルントとヒラのベッヒャー(Bernd and Hilla Becher)夫妻と共にドイツで最も著名なドキュメンタリー写真家とされるハインリヒ・リーベゼール(Heinrich Riebesehl)のアシスタントを務め、作品に影響を受ける。現在まで25冊を越える写真集を出版し、その多くがいくつもの賞を受賞している。

写真雑誌の編集長やプロフェッショナルフォトグラファーとして自身のスタジオ運営を経て2000年からはファインアートフォトグラフィー(芸術写真)分野に重点を置き活動している。2003年にはドイツ初となるパノラマ写真専門ギャラリーを設立。近年は北朝鮮とエリトリアのパノラマ風景シリーズ制作に取り組んでいる。

ドイツ写真協会(DGPh)会員

過去の展示等

2023 UFO LIVING, @DEUTSCHES ARCHITEKTURMUSEUM, Frankfurt, Germany
2023 UFO LIVING, 1839 Contemporary Gallery, Taipei, Taiwan
2022 MÜNCHEN CLASSIC, Galerie ArToxin, Munich,Germany
2022 UFO LIVING, Affordable Art Fair, Hamburg, Germany
2022 UFO LIVING, Galerie Visulex, Hamburg, Germany
2022 MADE IN MUNICH, Galerie ArToxin, Munich,Germany
2022 ESCAPES, 1839 Contemporary Gallery, Taipei, Taiwan
2021 MADE IN JAPAN, Galerie ArToxin, Munich,Germany
2020 UNPLUGGED PHOTOGRAPHY, Gallery1839, Taipei, Taiwan
2019 TAIWAN PHOTO, Taipei, Taiwan
2019 UNPLUGGED, Gallery Tosei-Sha, Tokyo, Japan
2018 TAIWAN PHOTO, Taipei, Taiwan
2018 REFLECTIONS, Pullman, Berlin, Germany
2017 MUNICH MOMENTS, Gallery Tosei-Sha, Tokyo, Japan
2016 ART MUC artfair, Munich, Germany
 2013 MÜNCHEN Sofitel Munich, Germany
2011 MÜNCHEN Kunst am Isartor, Munich, Germany
2011 VENEZIA Sofitel Munich, Germany
2007 BLUE Fotobild, Berlin, Germany

受賞歴

Red Dot Design Award Winner(ドイツ)
IF Communication Design Award(ドイツ)
Deutscher Designer Club Award(ドイツ)
Internationaler KODAK Fotokalender-Preis 
Gregor Calendar Award of Excellence

 

GALERIE NISCHKE Fine-Art-Photography

ミハエル氏が2003年にドイツのミュンヘンに開設した写真専門のコマーシャルギャラリー。ミハエル氏自らが撮影し製作したパノラマ写真を始め内外の作家の作品を展示。

GALERIE NISCHKE Photogalerie
Baaderstraße 52
80469 München | Munich, Germany

webサイト

https://www.galerie-nischke.com/