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展覧会概要

On The Road 影像空間(台湾) × gallery 176(日本) 交流展 in 大阪

タイトル:「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY/攝影的人在路上/写真家は道にいる」

作家名:周貞君、劉耀斌

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2024年10月5日(土)〜10月29日(火) *台湾の台風の影響により、展示初日を10月5日(土)に変更しました

休廊日

10月9日(水)、10日(木)、16日(水)、17日(木)、23日(水)、24日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176、On The Road 影像空間

キュレーター

張聰賢

展示概要

On The Road 影像空間(台湾) × gallery 176(日本) 交流展として、gallery 176にて、台湾南部・高雄在住の写真家 周貞君さん、劉耀斌さんの写真展「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY/攝影的人在路上/写真家は道にいる」を開催します。

台湾・高雄の写真ギャラリー On The Road 影像空間は、写真家同士で運営しているギャラリーで、2019年6月に、gallery 176の友長と西川が初めて訪れました。On The Road 影像空間は、ギャラリーの他、暗室とスタジオ兼レクチャールームも備え、写真家にとっては理想の空間です。

その後、交流展を計画し、コロナ禍で延期になりましたが、昨年2023年5月〜6月に、On The Road 影像空間にて、gallery 176の作家の写真展を開催しています。今回は、gallery 176にて、On The Road 影像空間の作家の写真展を開催します。

10月5日(土)には、作家 周貞君さん、劉耀斌さんをお迎えして、トークイベントを開催します。お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りください(劉さんはビデオ通話での参加になりました)

作品解説

 この二人展「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY/攝影的人在路上/写真家は道にいる」のテーマは、南台湾高雄にある写真スペースと、二人の熱心な写真家、周貞君と劉耀斌の活動に基づいています。彼女らは、一緒に写真ギャラリー「On The Road 影像空間」を運営し、写真愛好家に展示スペースを提供しながら、定期的に専門的な写真講座や、写真教育の普及活動を行っています。これにより、南台湾高雄だけでなく、台湾全体においても、写真美学と教育の良好な環境を提供しています。

 写真の道は、レンズを通して切り取られた風景の連続であり、外観や内観の世界を含めて写真として広がります。ロラン・バルトが言うように、写真は常に何かに属するものであり、それが本質です。写真は暗闇を経て初めて現れるものであり、この世界の写真がどのような形をとるのかを問います。写真は、依然として世界の存在を証明するためだけのものなのでしょうか?外の世界とは何か?写真はどのようにして私たちに世界を理解させ、さらに人の思想や構造を認識させるのでしょうか?

 貞君と耀斌の二人の写真家は、作品のスタイルに違いがあるものの、共通の特性として「隠喩(メタ
ファー)」の写真修辞を用いています。

 貞君は、写真を「換喩(メトニミー)」の手法で扱い、暗い視覚言語を表現します。貞君の作品は明快ながらも抽象的で、現代の知識のギャップやジェンダー問題、消せない視線の痕跡が存在します。作品は観る者を引き込み、識別不可能な現実を再び連想させ、視覚的な想像力を提供します。

 一方、耀斌の作品は演出的な、技巧と符号的な刺点(プンクトゥム)を用いています。ジョン・バーガーが言うように、写真は多義的であり、一瞬ではなく連続的なものです。耀斌の作品には物語、記憶、生活経験が結びついており、個人の思想と感情の中で写真を探索の象徴としています。耀斌の写真構築は儀式的であり、アイデンティティと文化的ジェンダーの形成が混ざり合っています。耀斌は写真を最終目的とせず、視覚言語の主体として操作しています。

 写真は言葉を持たない言語であり、複雑な意識形態の符号です。《攝影的人在路上/写真家は道にいる》は、写真の道を共に歩む二人の写真家が、南台湾から日本へと進んでいく姿を隠喩しています。

本展キュレーター 張聰賢

周貞君「真実の幻影」

普遍的で永遠の実体にこそ真実が存在すると考えがちで、感知できる世界は一種の幻影であり、感覚や個体の限界によって制約されているとします。

感覚経験を超越する現実の側面から存在の根本的な特性を考えることにこだわり、実体や現象の背後にある真実性を強調し続けるよりも、むしろ感知世界の相対性に挑戦することで、表面現象を超えたより深い層を理解しようとする積極的な試みといえるでしょう。

デジタル技術の発達により、インタラクティブ(対話形式)メディアが注目され、インタラクティブデザインは 「人」を出発点とし、人のニーズや経験を重視するだけでなく、新しい体験価値を提供します。

一人一台デバイスを持っている時代において、マルチメディアの視聴者は、マルチメディア内の要素を自主的に操作することでインタラクションが形成されます。

劉耀斌「近くも遠くもない」

女性の将来の夢は、近づきやすいようで近づきにくいファンタジーの月のようにつかみどころのないものです。

光と影を使って人体を撮影し、距離感を演出します。この作品群はすべてスタジオで撮影されました。色と光は演出された写真です。

展示構成

周貞君 16×16インチ Giclee- Matte cotton acid-free canvas 12点

劉耀斌 24×16インチ Giclee decoration paint+Organdy 1点、142×62cm Chinese Xuan Paper 2点、24×16インチ Giclee 7点/計10点

 

会期中の作家在廊予定

作家周さんは、10月5日(土)に在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

10月5日(土)の開廊時間について

10月5日(土)は、17:30からトークイベントを開催するため、17:00より準備を行います。展示をゆっくりとご覧いただけるのは、17:00までとなります。ご注意ください。

関連イベント

トークイベント 周貞君 × 劉耀斌

*YouTubeでトークイベントの映像をご覧いただけます→ https://youtu.be/3mwreBuGcuw

開催日時

2024年10月5日(土) 17:30〜19:00

*トークイベント終了後、オープニングパーティー開催予定

出席者

周貞君(展示作家)、劉耀斌(展示作家、ビデオ通話での参加

通訳

RinRin(林品佑)

参加費

無料(予約不要)

定員

20名

プロフィール

周 貞君/Chou, JEN-JIUN

On The Road 影像空間アートディレクター
アートディレクター
税務代理人
高雄市私立中山工商学校 産業教師
台湾電力株式会社 南部発電所 写真講師
高雄市フィルムロード写真芸術協会 写真教師
高雄市フィルムロード写真芸術協会 常務スーパーバイザー 

学歴

崑山科技大学ビジュアルコミュニケーション デザイン研究所修士 

受賞歴

2021 日本TIFA国際写真賞 編集・環境部門および美術・特殊効果部門で名誉賞を受賞
2017 American IPA International Photography Awards — 特集: 特殊効果部門、美術: 風景部門 編集:環境部門およびイベント: 社会的原因部門で佳作賞
2017 フランス PX3 国際写真賞 – ファインアート抽象部門名誉賞
2016 Sony World Photography Awards 台湾 A7 シリーズ写真コンペティション – 風景部門 優秀賞
2016 モスクワMIFA国際写真賞 – ファインアート風景部門およびファインアート抽象部門で佳作賞
2016 American IPA International Photography Awards — ファインアート抽象部門、スペシャルその他部門、ファインアート風景自然・風景部門、特殊・特殊効果部門、自然・樹木部門佳作賞
2015 全国美術賞 写真部門ファイナリスト
2010 彰化璜溪芸術賞 写真部門ファイナリスト
2010 高雄鳳邑芸術賞 写真部門ファイナリスト
2009 高雄芸術家合同賞 写真部門ファイナリスト
2009 屏東美術賞 写真部門ファイナリスト。 

展覧会

2022 102現代アートスペース—この終わり。向こう側写真個展
2021 On The Road 影像空間—赤い線の一方の端写真個展
2017 屏東美術館—モバイルリアル写真個展
2018 高雄美術館—モバイルリアル写真個展
2017 ハビア・アート・スペース—マンダラという存在写真個展
2016 第16回中国平遥国際写真展
2015 高雄文化センター5人の集合写真展
2014 高雄文化センター思い出・伝説写真個展
2012 屏東文化センターリコールソング写真個展 

劉 耀斌/Yao Pin Liu

薬剤師
フィリピン観光局の特別カメラマン
On The Road 影像空間共同経営者
シャドーロード写真協会理事長 

学歴

嘉南薬理大学薬学科卒業
崑山科技大学ビジュアルコミュニケーション デザイン研究所修士 

受賞歴

2010 Nanying Biennale Photography Award 優秀作品
2011 台中大墩美術展写真賞 銀賞
2012 新光三越国際写真コンペティション 最優秀賞
2013 高雄賞写真部門ファイナリスト
2014 フランス PX3 写真賞 広告非専門家グループでブロンズ メダル
2016 ロシアMIFA広告写真賞プロフェッショナルグループブロンズメダル
2017 ロシア MIFA 写真賞 プロフェッショナル グループ ゴールド メダル
2017 フランス PX3 写真賞 ポートレート カルチャー プロフェッショナル グループでブロンズ メダルを受賞
2018 フランス PX3 写真賞 広告プロフェッショナル グループ 銀賞
2019 バルセロナ BIFA 写真賞 広告/自己宣伝プロフェッショナル グループ ゴールド メダル
2020 バルセロナ BIFA 写真賞 人物/ウェディング ブロンズ メダル

展覧会

2012 高雄文化センター写真個展
2013 新光三越写真展全国巡回
2014 高雄文化センター末日重生写真個展
2015 高雄文化センター5人の集合写真展
2016 第16回中国平遥国際写真展
2017 屏東美術館写真個展
2018 高雄美術館写真個展 

On The Road 影像空間(台湾高雄市)

 台湾南部高雄市の写真専門ギャラリーです。写真家で共同運営しており、ギャラリーには、展示スペースの他、レクチャールームや暗室もあります。

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