布垣昌邦写真展「洛中洛外観察日記 『03_19』」
展覧会概要
galleryMain × gallery 176 交流展
タイトル:「洛中洛外観察日記 『03_19』」
作家名:布垣 昌邦
会期
2022年3月10日(木)〜3月20日(日)
休廊日
3月14日(月)、15日(火)
開廊時間
13:00〜19:00
会場
galleryMain
京都市下京区麩屋町通五条上ル下鱗形町543-2F
*本展示の会場は gallery 176 ではありませんので、ご注意ください。
展覧会概要
今回、京都五条麩屋町のgalleryMainと大阪豊中服部天神のgallery 176との交流展を開催いたします。
京都と大阪でそれぞれ写真をメインに運営する両ギャラリー初の交流展は、カワトウ(galleryMain 所属)がgallery 176にて写真展「スーパーメロンショートケーキ」を、布垣昌邦(gallery 176)がgalleryMainにて写真展「洛中洛外観察日記 『03_19』」をそれぞれ開催します。
今回の交流展のメインテーマは「アーバンランドスケープ Urban landscape」。
カワトウは都市の片隅の空間を、布垣昌邦は京都を撮り続けており、それぞれの視点による都市論を展開します。
作品説明
18年前から京都の街を日記を付けるように撮り続けて来て、「この瞬間止めたら面白い写真になるのでは」と思う瞬間にシャッターを切っています。視点としては、人の動きが創り出すフォルムから感じる哀愁の滑稽さを軸とする写真です。求めているのは、被写体との距離を取る事により現れる人のフォルムであったり動きで、「この人ここで何をしているのか?」と疑問を感じた時の単純な写真としての面白さを求めているのかもしれません。
時を経て今改めてその写真を見返して見て思う事は、写っている被写体(人のフォルム)が自分自身を投影しているように感じるようになり、京都の街の創り出す空間に以前居たような感覚になる事が多くなってきた所です。被写体への自己投影とここに居たという既視感(記憶)が京都に脚を向かわせている事に気付かされました。
続けている事で時間を超えてくる写真(見ていて飽きない)とは何か考えさせられます。その結果、北斎漫画に人の動きが創り出すフォルムから感じる哀愁の滑稽さに時間を越えうる可能性があるのではと思い今に到っています。この先もこの作業を持続させていくのですが、その時間をも越える写真とは何か求め続け、京都の街の日常的風景の中で人と空間を撮り続けていきたいです。
展示構成
モノクロームゼラチンシルバープリント、大四切40点