カワトウ写真展「スーパーメロンショートケーキ」

展覧会概要

galleryMain × gallery 176 交流展

タイトル:「スーパーメロンショートケーキ」

作家名:カワトウ

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年3月25日(金)〜4月5日(火)

休廊日

3月30日(水)、31日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 布垣昌邦

開催概要

今回、京都五条麩屋町のgalleryMainと大阪豊中服部天神のgallery 176との交流展を開催いたします。

京都と大阪でそれぞれ写真をメインに運営する両ギャラリー初の交流展は、カワトウ(galleryMain)がgallery 176にて写真展「スーパーメロンショートケーキ」を、布垣昌邦(gallery 176)がgalleryMainにて写真展「洛中洛外観察日記 『03_19』」をそれぞれ開催します。

今回の交流展のメインテーマは「アーバンランドスケープ Urban landscape」。

カワトウは都市の片隅の空間を、布垣昌邦は京都を撮り続けており、それぞれの視点による都市論を展開します。

関連展示

布垣昌邦写真展「洛中洛外観察日記 『03_19』」

会場:galleryMain
会期:2022年3月10日(木)〜3月20日(日)|月曜・火曜休廊

作品説明

遥か前方から輝きを増した織田裕二似の老爺が右往左往しながら徐々にこちらに向かってきた。次と次と危険牌を振り込みながら駆け抜けた2021年を振り返ってみたが、スーパーワギャンランド2に勝るものはなく、テンパったままの匿名のアーバンブルーが定着した衣食住を蝕んでいく。新時代のマスターピースが幅をきかせた酸化したボンバルディアの機内では表情を失ったキャビンアテンダントが暗渠に不旋律なスクラッチを刻んでいた。

真っ直ぐに腫れた眼球を突き刺す初冬の西日のせいで、甘党なベテランインタビュアーの月並みな質問にはいい加減嫌気が差していた。そのお陰で難解な取り扱い説明書は日に焼け、置き去りになった最新のスマートフォンは見る見るうちに不在着信の温床となっていった。低血圧の帰国子女の無謀な挑戦を後押しする経口薬は長蛇の列をなし、16勤で溜まりに溜まった疲労は毎年続くファンシーな除夜の鐘にかき消され、長時間歩行で擦り切れた左膝はふつふつと芳しい匂いを呼び起こしていた。やっとの思いで手に入れた抗菌使用のリッケンバッカーの弦は2本ほど切れていたが、何処からか迷い込んで来た異教徒により一瞬にして廃棄されてしまった。無計画な机上の空論の遥か上を幾度となく渾身の火の玉ストレートが駆け抜けていき、遮二無二に取り組んだ勇敢なクーリングオフの甲斐もなく、緊張の糸がゆるやかに解けていく伽藍堂では連日連夜の勤怠管理に精を出す経営管理部長が夜食のオムライスに舌鼓を打っていた。昨日から続く季節外れの大雪のせいでブラックアイスバーンと化した根無草は見飽きたエンターテイメントが透けて見え、靴下とミニスカートで甘やかされて育った無表情の新生児に込み上げてくる忌々しさを押し込むことに躍起になっていた。来秋公開予定のダイハードの新作に主演した俳優は目を背けたくなるような悲惨な事故現場から届けられた真摯なコメントに碧碧とし、リモートワークが板についた共和国大統領は飲み慣れた真紅のメガハイで息の根を止めると否や、群青の水割りが昨晩の嗚咽を呼び起こすことがある種の悦びに変わり始めていた。白骨化した記憶の残滓をかき集め、冴えない日々の光となっていた在りし日のリザーバーの去就に世間の注目が集まるなか、通信障害を引き起こしたシロハラインコは悪辣なイメージカラーを押し付けたまま、食べかけのフォニオパティと共に海沿いの高層マンションを後にした。闇雲に続けてきた日曜大工の腕前は目に見えて錆び付いてしまったが、賞与見送りとなったファイブオクロックシャドーは馴染みの角打ちでヤフーニュースに無我夢中になっていた。こんな日は何故か寝つきが悪く、どこか居心地の悪い中古のソファーベッドを仕切り直し、食べかけのトムヤムクンを火にかけた。破綻仕掛けのベネフィットの生首に鈴をつけ、婦人雑誌の新人の編集担当はマラカス奏者数人により顳顬に打ち込まれたヤングコーンがズキズキと疼いていたがそんなことには脇目を振らず、事の重大さに驚きを隠すことなく滔々と御伽噺を垂れ流す悪辣な自称ウイルス学者の母屋を目指し、乾燥した国道3号線をアップデートを繰り返しながら北上することでしか生き甲斐を感じられない末期状態に陥ってた。洋の東西を問わず幾度となく練習を重ねて会得した渾身の三角締めが炸裂し、それまで思い描いていた煌めく過去や毒々しい未来から瞬く間に解き放たれた。今まで培ってきた軽薄な専門知識が、筋金入りの百貫デブの首をこれでもかと締め上げ、絵空事を吹聴する民衆のルサンチマンの前に為す術もなく立ち尽くすことが精一杯だった。慢性不摂生が自慢の調律師が三日三晩寝かした美味すぎて美味い溶けたギャミラサは五感を奮い立たせ、夜明けのブギーワンダーランドに武者震いした少数派の改憲オタクを浮き彫りにした。無賃乗車の常連客は事あるごとに熱狂し、方々から湧き上がってくる感嘆の声に使い古した薙刀で角質化したサージカルマスクにこびり付いた下馬評を覆す。灰塵に帰した故郷の大衆劇場では感情的なゲネプロが繰り返され、喉頭から滴る紅血には満場一致のスタンディングオベーションが舞い上がり、一心不乱に取り残された博多人形を買い漁っていった。今年こそはと意気込み着手した生体認証発光器の開発には僅かばかりの希望を残し、風前の灯火となってしまっていたが、軽薄で小気味良い掛け合いが穏やかなわだかまりに幕を引く。擦りガラス越しの相槌を戦略的に連発し、空虚な費用対効果に一縷の望みを託した大手ディスカウントチェーンのエリアマネージャーは、冷凍トロピカルキャンディの大量誤発注の対応に手を焼き、慚愧の念に堪え兼ねていた。我が家自慢のお手製の誘蛾灯は異彩を放ち、艶かしい虹色のパフュームであれよあれよと名も無き景観を手繰り寄せたものの、ヒビ割れた紅白の腐葉土で長年育まれたホロコーストは性差別撤廃を声高に叫び続ける月間MVPに優しく寄り添い、身振り手振りでノーアウト満塁での初球の難しさを説いていた。プライオリティーを重んじる主治医の医療ミスにより、瞬く間に壊死していく自慢の犬歯はその鋭さを失い、グリーンリーフの吹き溜りへと危機管理能力に特化した傲慢なツノガエルを誘っていく。

研磨された記録の中で見つけ出した唯一の忙中有閑は金輪際私の目の前にその姿を現すことなく、回覧された海上他界を説きながら数億人が歩んで来た常識の外側でジャスティンビーバーとシュールでオーガニックなスムージーを覆っていく。イップスに陥った利己的な遺伝子は熱々のマリナーラを頬張り、ヘルツの海に溺れたネガティヴなアジテーションはその鮮やかさを緩やかに失っていく。

展示構成

カラープリントA2サイズ35点前後の構成

 

会期中の作家在廊予定

作家カワトウさんの在廊予定は未定です。決まり次第、こちらでお知らせします。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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写真展「服部天神」

展覧会概要

タイトル:「服部天神」

作家名:木村 孝、鈴木 郁子、西川 善康、友長 勇介

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年3月11日(金)〜3月21日(月・祝) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

3月14日(月)〜17日(木) *休廊日が通常とは異なります(金曜、土曜、日曜、祝日のみの開催)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176

開催概要

2022年3月に、豊中市(大阪府)が主催し、gallery 176、同じ服部天神(大阪府豊中市)のG&S 根雨galerie SPURが協力して、写真展「浪花 北摂 写真散歩」を豊中市立市民ギャラリーで開催します。その関連展示として、gallery 176の地元である「服部天神」を題材とした写真展を開催します。

会期後半の3月18日(金)〜20日(日)は、gallery 176と豊中市立市民ギャラリー(最寄駅 阪急宝塚線豊中駅、服部天神駅から普通電車で三つ目)の展示を合わせてご覧いただけます。

関連展示

豊中市立市民ギャラリー特別企画|現在・過去・未来「浪花 北摂 写真散歩」

会場:豊中市立市民ギャラリー(大阪府豊中市)
会期:2022年3月15日(火)〜3月27日(日)|月曜休廊
参加写真作家:北井一夫、友長勇介、矢野智雄、上田良一、杉浦正和、津田明人、鈴木郁子、布垣昌邦、早川知芳、坂東正沙子、中家和子、高林直澄
主催:豊中市
協力:G&S 根雨|gallery 176|galerie SPUR

≫ 詳細はこちらをご覧ください

北井一夫写真展「1980年に 欧州建物紀行」

会場:G&S 根雨
会期:2022年3月11日(金)〜5月24日(火)

作品説明

「服部天神」は大阪府豊中市の阪急宝塚線沿線の街で、梅田駅から五つ目と約11分で到着しますが、急行が停まらず、線路が高架化されていないため、再開発の手があまり入っていません。そのため、街が適度にごみごみしており、大阪の下町の雰囲気が残っています。

ギャラリーの前には旧能勢街道が通っており、すぐ近くには菅原道真が立ち寄ったと伝えられている、足の神様「服部天神宮」があります。服部天神駅北側の踏切は、リリーフランキーが出演した大和ハウスのCMのロケ地にもなっています。

しかし、この服部天神にも再開発の話があり、駅からギャラリーの間にローターリーができ、数年後には人の流れが変わってしまいそうです。

今回の写真展「服部天神」では、gallery 176の運営メンバー 4名が参加し、それぞれの視点で捉えた、今しか撮影できない「服部天神」を作品に残し、お見せします。なお、会場では服部天神の作品を収めた冊子の販売も予定しています。

展示構成

展示内容調整中

 

会期中の作家在廊予定

作家は交替で全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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関西初!雑誌「写真」誕生の背景を知る!制作秘話を聞く!

トークイベント:関西初!雑誌「写真」誕生の背景を知る!制作秘話を聞く!

*今回はイベントのため、写真の展示はありません。

開催概要

 雑誌『写真』の編集人・村上仁一さん(合同会社PCT)、エディトリアルディレクター・打林俊さん(写真評論家)のトークをgallery 176にて開催いたします。

 創刊されたばかりの新しい雑誌『写真』について、制作に携わる2人から、その誕生した背景や制作秘話をお話しいただきます。ぜひ雑誌『写真』を片手にご参加ください。なお、このトークは関西初の開催となります。

*会場観覧とオンライン配信のハイブリッドで開催します。貴重な機会です。是非ご参加下さい。

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

開催日時

2022年2月19日(土) 15:00~16:00

企画

gallery 176

登壇者

村上仁一(『写真』編集人)
打林俊(写真評論家)
松原豊(司会進行、gallery 176 運営メンバー)

雑誌「写真」|Sha Shin Magazine

*トークイベント当日、会場で雑誌「写真」を販売する予定です。

創刊号「東京 TOKYO」

創刊:2022年1月20日
発行:年2回(1月・7月)
仕様:A5判変形・280ページ
定価:2,700円(税別)
ISBN:978-4-908955-13-6

発行人:渡辺 薫
編集人:村上仁一
編集:圓谷真唯
エディトリアルディレクター:打林 俊
統括アドバイザー:飯沢耕太郎
造本設計:町口 覚
デザイン:浅田 農
発行:ふげん社
印刷:渡辺美術印刷株式会社
制作:合同会社 PCT

公式ウェブサイト:https://www.shashin.tokyo/

gallery 176の感染防止対策に関して

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鈴木郁子写真展「Tottori Fukui Shiga」

展覧会概要

タイトル:「Tottori Fukui Shiga」

作家名:鈴木 郁子

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年2月5日(土)〜2月13日(日) *通常と会期初日・最終日の曜日が異なります

休廊日

2月7日(月)〜10日(木) *休廊日が通常とは異なります(土曜、日曜、祝日のみの開催)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 鈴木郁子

作品説明

大阪を出発しタイトルの順番に回って戻ってきた撮影の旅。

展示構成

カラーネガ タイプCプリント

 

会期中の作家在廊予定

作家鈴木は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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田中ヒロ写真展「Chicharrón」

展覧会概要

タイトル:「Chicharrón」

作家名:田中 ヒロ

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年1月14日(金)〜1月25日(火)

休廊日

1月19日(水)、20日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 鈴木郁子

開催概要

10代よりパンクロックバンドとの交流を持つ作家はアメリカに数年住んでおり、その頃にバントのツアーに同行し舞台だけでなく旅の写真、ライブのバックヤードの写真などをまとめた写真集を出す。その後帰国し日本をベースに世界各地のフォトアワードに選ばれ活躍。

このたびgallery 176で展示の運びとなったのは写真家・尾仲浩二氏のワークショップで同期だった176メンバー鈴木によるもの。

作品説明

奇想天外な奇才、田中ヒロ

フラッシュを強く焚いて写真を撮る作品はこれまでの写真史の中に多く存在しています。かの有名なイギリスの写真家Martin Parrをはじめ、モノクロが主流だった時代に歴史を遡っても多くのフラッシュマンと呼称される作家は数多く存在しているのです。

そんな中で、田中ヒロの何が凄いかと言うとそれを赤ちゃんが歩き始めるように、ごく自然に当たり前にやってのけたことだと。まさしく奇才と呼べると思っています。

彼はスーパーの福引で当選した海外行きのチケットを手にしてから紆余曲折しながら、本場のバンドマンが見たい!と憧れのアメリカ行きのチケットに換え、現地のバンドマンと意気投合をして、アメリカツアーに一緒に同行することになった。

ここまで書いていても「こんな夢物語あるのだろうか」と。思わずにはいられないのだが、彼の人生はここから大きく変わることになる。バンドマンのひとりが田中ヒロに「ただ着いて来ているだけじゃ勿体ないからカメラで写真でも撮っていれば?」とカメラを渡したのだ。

その時点でカメラを手にしたことはなかった田中ヒロはそこから写真という世界に足を踏み入れ、写真の歴史も写真という表現も何も知らない状態だったのにも関わらず、Robert FrankやLee Friedlandeなどと言ったアメリカ写真界において重要な人物を彷彿とさせる写真を撮れてしまっているから本当に驚いた。

その後、様々な経験を経てフラッシュを使う作品を撮り始め、アメリカのレコード会社から「Dew,Dew,Dew,Its!(2013)」が刊行されるのだった。

赤ちゃんが歩き始めたら恐ろしいものだ。

彼は自分でダミーブックという、仮で自分の写真集を手作りしたもので競い合う大会が世界各国で開催されているのを知り参加し始めたのだ。

そして彼はやってのけた。写真界において知名度が高いフランス・アルルで開催される「アルル国際フォトフェスティバル」のダミーブックアワードで受賞してしまった。

これは赤ちゃんが空を飛ぶくらい衝撃なことで、理解するのに数十分はかかった。

その後、田中ヒロが手作りしたそのダミーブックはイタリアの出版社から刊行され、紛れもなく彼は逆輸入型の写真家になった。

田中ヒロとは、まさに奇才である。

bookobscura 黒﨑由衣

展示構成

アルル国際写真祭りにてComsos Arles PDF Aaward 受賞作Chicharrónの展示
カラープリント:L判、小半切、全紙、他 +大型シート

 

会期中の作家在廊予定

作家田中さんは全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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本山周平写真展「日本 2010-2020」

展覧会概要

タイトル:「日本 2010-2020」

作家名:本山 周平

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年12月3日(金)〜12月14日(火)

休廊日

12月8日(水)、9日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 布垣昌邦

開催概要

初めて本山周平さんをお見掛けしたのは、自分がまだビジュアルアーツ大阪の学生の頃のphotographers’ gallery立ち上げの時の講演会でした。北島敬三さんがまだ若かりし笹岡啓子さんと本山周平さんを連れて話されていて、メンバーでgalleryを立ち上げる事への憧れをよく友達と話していた事を思い出します。その時見た SM TABLOID が本山作品との出会いでした。

それ以降本山さんが発表する度に食い入るように写真の勉強をさせて頂き自分の作品と向き合ってきました。 時を経て初めて出会ったのは5年前にgallery 176で展示された時(本山周平展「日本 2001 – 2016」)で、話をしていくうちに本山さんの生き方を追いかけて来たような気がして、間違いではなかったと確信した事を覚えています。

gallery 176のメンバーとして参加できているのもあの時の憧れで、その本山さんの展示が出来る事はうれしい限りです。 是非関西の皆さんにも本山さんの生き方を体感して頂けると光栄に思います。

gallery 176 布垣昌邦

作品説明

「日本」は20年に渡る日本各地の光景を捉えたシリーズとなる。時を経て浮かび上がる各地の小さな出来事にこそ、現代の日本の様々な象徴が浮かび上がる。モノクロームでこのシリーズの作品を発表し続けてきた本山にとって集大成となる作品群。2010年から2020年までの10年間の写真で構成された写真集『NIPPON 2010-2020』(蒼穹舎より2021年1月1日刊行)より29点をセレクトして展示。

2001年から20年の月日をかけて撮影された本山周平3冊の写真集『日本』の写真のなかにはいわゆる絶景といった風景が写されているわけではない。住宅街や路地裏、海水浴場や温泉街、山村や港町など様々な土地で暮らす人々の営みが風景に溶け込んでいる。それは誰もがいつか見たことがあるような風景なのかもしれない。その日々の断片は日本のありのままの姿が宿っているようだ。この数十年間で撮られた写真ではあるが、はるか昔に撮られた写真のようにも見える。日常生活のなかから日々の光景に目を向け、モノクロームの精緻で独特なトーンで写しだされる。日本各地の町や村で写し出された写真一枚一枚と本山の往還は、現在と過去とを行き来するような時間の旅路を見てとれる。

展示構成

モノクロ29点、小全紙

 

会期中の作家在廊予定

作家本山さんは、12月10日(金)、11日(土)、12日(日)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

12月11日(土)の開廊時間について

12月11日(土)は、トークイベント開催のため、17:30以降はイベント参加者以外の方は入廊することが出来ません。大変申し訳ございませんが、作品を鑑賞される場合は、17:30までにお越しください。

*当日は、17:30に一旦ギャラリーをクローズし、17:50からトークイベントの受付・入場を開始します。

12月12日(日)の開廊時間について

12月12日(日)は、ポートフォリオレビュー開催のため、参加者以外の方は16:00まで入廊することが出来ません。大変申し訳ございませんが、作品を鑑賞される場合は、16:00以降にお越しください。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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酒航太写真展「ZOO ANIMALS」

展覧会概要

スタジオ35分 × gallery 176 交流展

タイトル:「ZOO ANIMALS」

作家名:酒 航太

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年11月5日(金)〜11月16日(火)

休廊日

11月10日(水)、11日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 坂東正沙子

開催概要

昨年延期となりました第三回交流展企画、スタジオ35分 × gallery 176 交流展を開催致します。

東京都中野区新井薬師前にあるギャラリー&バー、スタジオ35分のオーナーであり写真家の酒航太さんをお招きし、自身の作品「ZOO ANIMALS」を展示して頂きます。

コロナ禍の中においても自身の表現を着々と推し進め、今年7月に作品集『ZOO ANIMALS』(bookshop M)が完成しました。

そして10月末Kanzan galleryでの展覧会を予定し、11月gallery 176にて関西初展示となります。

普段はギャラリーオーナーとして確かな審美眼で有名無名、過去現在、表現技法問わず作家を見出し独自の視点で企画展示を行っていますが、今回は写真家としての酒航太さんを知って頂く機会になればと思います。

酒さんの写真におさめられた動物たちは私たちが認識している“動物”から何か別のものへと変容したような、あるいはあちらが人間であるかのような違和感があります。

しかし、それは私たち自身がその枠の中でしか彼等を見ていないため、その認識からズレが生じた一瞬を切り取った姿が奇妙に見えてくるのではないかと思います。

先入観を取っ払い、対象を対象として目を向けているからこそ見えてくる姿であり、紛れもないリアリティが存在します。

それは彼等と私たち人間との境界を越えて、本来のプリミティヴな生き物同士という感覚を思い起こさせてくれます。 大阪では貴重な展示になります。皆様のご来場お待ちしております。

坂東正沙子

作品説明

暗闇で跳ねている者や水中でぬぅっと佇んでいる者を間近で凝視していると同じ地球上の生物と思えなくなり、地球外生命体やエイリアンに思えてくる時がある。

この感覚に入るとシャッターを切る回数が俄然増えて、異常に興奮してくる。 この瞬間、僕は人間ではなくなっているのかもしれない。

酒航太

展示構成

ゼラチンシルバープリント、額装

 

会期中の作家在廊予定

作家酒さんは、11月5日(金)、6日(土)、15日(月)、16日(火)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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西川善康展「prototypes」

展覧会概要

タイトル:「prototypes」

作家名:西川 善康

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年10月8日(金)〜10月19日(火)

休廊日

10月13日(水)、14日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 西川善康

展示概要

 今回の展示は、「prototypes(試作品)」と題して、制作中の作品を展示します。

 一つめは、都市の風景写真から、植物や緑を抜き出し、緑を強調することを試みる作品「draw out a green / 緑の抽出(仮)」(archival pigment print + トレーシングペーパー)。これは、前回の写真展「マチハニワ」で試みようと考えていましたが、時間的に間に合わず断念していました。今回は、新たな素材(写真)も加え制作した作品を展示します。

 二つめは、2019年のフィリピン・ダバオ滞在時に撮影した短い映像作品「DAVAO 2019」。これも、2019年の写真展「DAVAO 2019」で上映を考えていた作品です。写真は一瞬の時間を切り取りますが、映像は一つの時間をまとまりとして記録します。今回は、移動する視点を中心にまとめています。

 三つめは、2020年の写真展「garden」の庭を素材とした作品から(展示していない作品も含む)、素材の質感を重視した作品を、「襖(ふすま)」に見立てて展示します。

 最後に、作家自身の三人もこどもの成長を並列にまとめた作品を展示します。これは、2017年の写真展「こどもかるた」から派生した作品です。

 その他、これまで制作した冊子「plants」、「garden」、「マチハニワ」、「DAVAO 2019」を展示販売します。コロナ禍の中、なかなかギャラリーで展示を観ていただくのが難しい状況ですので、今後は、積極的に印刷物を制作し、時間(会期)や場所(会場)の制限を超えて、作品を届けていきたいと考えています。

展示構成

archival pigment print(インクジェットプリント)、archival pigment print + トレーシングペーパー、映像、冊子

 

会期中の作家在廊予定

作家西川は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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尾仲浩二写真展「Have a Break」

展覧会概要

タイトル:「Have a Break」

作家名:尾仲 浩二

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年9月24日(金)〜10月5日(火)

休廊日

9月29日(水)、30日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 鈴木郁子

開催概要

昨年のgallery 176での展示「すこし色あせた旅」は、古いネガからプリントした作品でした。その展示にはコロナ禍でありながらも多くの来場者があり、お互い控えめながらも情報交換や会話も楽しめました。普段は東京を中心に活動している私ですが、展示を通して東西の交流も大切にしたいと思った次第です。

長引くコロナ禍の中で再び暗室に籠り作り上げた新作『Have a Break』は、近年の国内ぶらり旅を集めたものです。この出版が決まった時に、私が東京で主宰しているギャラリー街道のメンバーでもある鈴木さんに、ぜひgallery 176で展示をとお願いしたのですが、まさか東京より先に大阪の展示になるとは思っていませんでした。どうぞ世界のどこよりも早い新作展をお楽しみください。

尾仲浩二

作品説明

1991年発表のデビュー作『背高あわだち草』からずっと続いている国内の旅モノの最新作です。

相変わらずの35mmレンズ一本にネガカラーフィルムを持ってのふらり旅で、今回は7年の間に北海道から沖縄まであちこちでかけています。

写っているモノはどこの土地で撮ってもいいような特別な何かではないのですが、旅先で妙に僕の琴線に触れた例えば街並みであったり、人影だったり、日差しだったり、時には猫だったり。

そんなあれこれを持ち帰り暗室に篭って、好みの色に仕上げたプリントを見ていただきます。

gallery 176での展示に合わせて刊行する同名の写真集もどうぞよろしくお願いします。

尾仲浩二

展示構成

ネガカラープリント 12×16インチ 20点、タイプCプリント 額装

 

会期中の作家在廊予定

作家尾仲さんは、10月2日(土)以外は全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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千賀英俊写真展「HOMI」

展覧会概要

タイトル:「HOMI」

作家名:千賀 英俊

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年8月27日(金)〜9月7日(火)

休廊日

9月1日(水)、2日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 松原豊

開催概要

千賀さんは現在愛知県田原市在住。元名古屋ビジュアルアーツ写真学科学科長と共に松原の名古屋ビジュアルアーツ非常勤時代の教え子でもあります。「大阪で写真展を開催したい。」ということで何回も打ち合わせをしたのち今回の「HOMI」写真展開催が決まりました。このシリーズを大阪で展示公開するのははじめてとなります。自宅暗室にあるCP51と呼ばれる非常に大きなカラープリント制作プロセッサーで自らの手で作られたアナログカラープリントの美しさと併せてご覧いただければ幸いです。作者が会場在廊予定ですので作品の内容のことや「人」を撮るということ、オリジナルプリントとは何か?ということについて作者本人と是非話しをしていただければと思います。2001年写真専門学校1年生の時にこの撮影地である「保見団地」とそこで暮らす人達と出会ったことが今回のシリーズ「HOMI」の作品をつくる基盤になっています。「時間をかけることだけが能ではない…。」と話す人もいますが、その逆に「時間をかけることでしか見えてこないこともある。」ことも事実のはずです。展示作品を見てもらいながら作品づくりの幹のようなものに写真+作者と出会うことで触れてもらえればと思います。

gallery 176 松原豊

作品説明

日本からブラジルに1908年以降の約100年間の移民事業で13万人の日本人が移住した。親が日本人にルーツを持つブラジル人を日系ブラジル人という。

愛知県の豊田市に多くの日系ブラジル人が住む保見団地という場所がある。

最初に団地に入ったとき外国に迷い込んだような錯覚に陥った。

その中で出会う人々の生命力のある顔に魅かれた。

祖国を離れ日本で何を想い生きるのか?

日本で生まれてきた子供たちの力強い視線の先にあるものは?

子供が施設に入り別々に暮らすことになった母親が言ったことがある。

「ブラジルでは貧しい家庭の子供が路上で生活したり、お金欲しさに銃を持ったりする子供も多い。日本では困ったときに子供が施設で暮らせる。幸せな国だ」

人には生まれた時からそれぞれ逃れられない業のようなものを背負っている。その業とまっすぐ向き合い異国の地で神にに祈り助け合いながら生きていく彼らを知ることで、日本人の自分にも人にとって大切なものを気付かせてくれる。

彼らの存在が、人の生のあり方を国籍、人種を越えて問いかけてくる。

千賀英俊

展示構成

タイプcカラープリント 全紙サイズ 20×24インチ額装 20点予定

 

会期中の作家在廊予定

作家千賀さんは全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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