© Doris Hsu
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展覧会概要
展覧会名:「凝視 Gazing – You lead me to see the light」
作家名:Doris Hsu
会場
gallery 176(ギャラリー イナロク)
大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分
会期
2020年1月13日(月・祝)〜1月26日(日) *会期初日と最終日の曜日が通常と異なります
休廊日
1月20日(月)〜23日(木) *休廊日が通常と異なります
開廊時間
13:00〜19:00
企画
gallery 176 西川善康
展覧会紹介
台湾・高雄出身のバンド「Elephant Gym」を撮り続けている高雄在住の写真家 Doris Hsu の写真展を、彼らの初めての日本ワンマンツアー開催に合わせて開催します。作家本人も来日予定です。ぜひ台湾の写真と音楽を楽しんでください。
2017年のTAIWAN PHOTO参加がきっかけで、毎年台湾に通うようになりました。台湾南部の都市・高雄(Kaohsiung)には、昨年のKAOHSIUNG PHOTO(高雄攝影節)の会場訪問時に、初めて訪れました。高雄市は台湾第三の都市で、人口が約280万人と、大阪市とほぼ同じ人口です。高雄市は台北市より南に位置し、最初に訪れた10月でもかなり暑く、港町ということもあって、どことなく「ゆるい」雰囲気で、とても居心地の良い街です。台北が日本の東京、フィリピンのマニラとしたら、高雄は日本の大阪、フィリピンのダバオといった感じでしょうか。
台湾に通うようになり、同時に台湾の音楽を良く聴くようになりました。最近は、Apple Musicなどの定額制音楽配信サービスで、気軽に台湾のバンドやアーティストの音楽を聴くことができるようになり、そこで「Elephant Gym 大象體操」の音楽に出会いました。彼らは、ギター、ベース、ドラムの三人組で、インストルメンタルの曲が多く、一部ボーカルが入っている曲もあり、他の台湾のバンドとは一線を画す存在です。彼らは高雄出身で台北で活動していましたが、現在は地元の高雄を拠点として、台湾のみならず、日本などのアジア、そして欧米でも多数のライブを行っています。この点では、大阪からアジア、世界へと活動の場を広げようとしている gallery 176 に通ずるものがあります。
今年 2019年10月、TAIWAN PHOTO参加後、大学やギャラリーを訪問するために高雄を訪れた際、今回の作家 Doris Hsu さんに偶然に出会いました。場所は、港の旧倉庫街をリノベーションした複合アートスペース「駁二藝術特區(The Pier-2 Art Center)」です。ここは、昨年 2018年のKAOHSIUNG PHOTOの会場で、日々多数のアートイベントや映画祭が開催されており、多くの観光客が訪れる場所です。この一角に、「典像濕版攝影工藝(Vintage Wet Plate Collodion Studio)」という湿板写真のスタジオがあり、6月にも訪れていました。今回は、Elephant Gym のTシャツを着てスタジオに入ったところ、そこに彼女 Dorisさんがいて、「なんでそのTシャツを着ているの?私、そのバンドと友達で写真を撮っているんだよ」と話しかけられびっくり。その後、メッセージのやり取りで、Elephant Gymが来年2020年1月に大阪でライブをやるということを知り、思わず、「その時期に、大阪で写真展をやらない?」とメッセージを送りました。そして、翌日再び彼女と会い、写真やミニ写真集を観て、具体的な写真展開催までの話を始めました。
その後、メッセージのやり取りを進めて行く中で、私がフォローしていたElephant Gymの写真をアップしているFacebookページが、彼女のページだということを知ったり、彼女がモノクロフィルムを愛用して自分で暗室でプリントをしていたり、彼女やバンドのメンバーが自分の半分以下の年齢と言うことを知ったりと、驚きの連続でした。
今回の写真展は、そんな偶然が重なって開催することになりました。作家のDorisさんは、搬入前日に来日し、会期途中まで在廊の予定です。ぜひ、彼女に会い、台湾の写真の話や、高雄の話、Elephant Gymの曲やバンドメンバーの話をしに来て下さい。会場では、彼らの音楽を流してお待ちしています。
gallery176 西川善康
*今回の写真展は、Elephant Gym オフィシャルの写真展ではありません。
作品説明
彼らの音楽で満たされ、そこに光を見つけました。
良いライブとはどんなものだろうか?
人を楽しませることができたら、それは良いライブになると思います。
私は人が自分のベストをつくして楽しんでいるのを見るのが大好きです。
それは人間にとって最高の瞬間だからです。
私にとって、写真はとても大切なものです。
そして音楽も同じように。
私は写真と音楽を一緒に楽しんでいます。
Elephant Gymとの出会い
約5年間、台湾のインディーズ音楽をたくさん写真に撮ってきました。2016年、台南で聴いた彼らの「WORK コンサートツアー」のライブで、マス・ロックというジャンルの音楽を初めて知りました。
私は彼らの音楽にとても感銘を受けました。彼らの曲を聴くたび、私は飛び跳ねていました。そして、その時のライブで、彼らの音楽に完全に惹かれました。
その時から今まで、私は彼らの写真を撮り続けています。
フィルムで写真を撮る理由
私は、60年代から80年代までの音楽映画が大好きです。これらの映画は、初期のバンドの躍動感に満ちた映像を観せてくれます。フィルムで写した写真は、それほど鮮明ではなく、ぼやけているものもありますが、かつての音楽映画の様に、そこからは勢いが感じられます。
なんて素晴らしい!
そして、私はフィルムカメラで撮影し、暗室でそれらを現像、プリントすることを学び始めました。
この展覧会について
私と彼らのバンドは一緒に成長しています。私は、今までもコンサートでわくわくしながら撮影しています!
この展覧会では、2016年から2019年にかけて台湾で撮影した彼らのライブ写真(デジタルカメラとフィルムカメラで撮影)を展示します。また、彼らのライブ以外の日常の様子の写真も展示します。彼らの日常を垣間見ることができると思います。
今回の展示は、私の海外での初めての展覧会です。私の作品からなんらかのパワーを感じていただけたらうれしいです。
ぜひ、この展覧会を楽しんでください。
Doris Hsu
展示構成
ゼラチンシルバープリント、アーカイバルピグメントプリント(プリントサイズ 16×20インチ・12×16インチ、計約20枚)
会期中の作家在廊予定
作家Dorisさんは1月13日(月・祝)〜15日(水)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、facebook、twitterでお知らせします。
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