田中ヒロ写真展「Chicharrón」

展覧会概要

タイトル:「Chicharrón」

作家名:田中 ヒロ

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年1月14日(金)〜1月25日(火)

休廊日

1月19日(水)、20日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 鈴木郁子

開催概要

10代よりパンクロックバンドとの交流を持つ作家はアメリカに数年住んでおり、その頃にバントのツアーに同行し舞台だけでなく旅の写真、ライブのバックヤードの写真などをまとめた写真集を出す。その後帰国し日本をベースに世界各地のフォトアワードに選ばれ活躍。

このたびgallery 176で展示の運びとなったのは写真家・尾仲浩二氏のワークショップで同期だった176メンバー鈴木によるもの。

作品説明

奇想天外な奇才、田中ヒロ

フラッシュを強く焚いて写真を撮る作品はこれまでの写真史の中に多く存在しています。かの有名なイギリスの写真家Martin Parrをはじめ、モノクロが主流だった時代に歴史を遡っても多くのフラッシュマンと呼称される作家は数多く存在しているのです。

そんな中で、田中ヒロの何が凄いかと言うとそれを赤ちゃんが歩き始めるように、ごく自然に当たり前にやってのけたことだと。まさしく奇才と呼べると思っています。

彼はスーパーの福引で当選した海外行きのチケットを手にしてから紆余曲折しながら、本場のバンドマンが見たい!と憧れのアメリカ行きのチケットに換え、現地のバンドマンと意気投合をして、アメリカツアーに一緒に同行することになった。

ここまで書いていても「こんな夢物語あるのだろうか」と。思わずにはいられないのだが、彼の人生はここから大きく変わることになる。バンドマンのひとりが田中ヒロに「ただ着いて来ているだけじゃ勿体ないからカメラで写真でも撮っていれば?」とカメラを渡したのだ。

その時点でカメラを手にしたことはなかった田中ヒロはそこから写真という世界に足を踏み入れ、写真の歴史も写真という表現も何も知らない状態だったのにも関わらず、Robert FrankやLee Friedlandeなどと言ったアメリカ写真界において重要な人物を彷彿とさせる写真を撮れてしまっているから本当に驚いた。

その後、様々な経験を経てフラッシュを使う作品を撮り始め、アメリカのレコード会社から「Dew,Dew,Dew,Its!(2013)」が刊行されるのだった。

赤ちゃんが歩き始めたら恐ろしいものだ。

彼は自分でダミーブックという、仮で自分の写真集を手作りしたもので競い合う大会が世界各国で開催されているのを知り参加し始めたのだ。

そして彼はやってのけた。写真界において知名度が高いフランス・アルルで開催される「アルル国際フォトフェスティバル」のダミーブックアワードで受賞してしまった。

これは赤ちゃんが空を飛ぶくらい衝撃なことで、理解するのに数十分はかかった。

その後、田中ヒロが手作りしたそのダミーブックはイタリアの出版社から刊行され、紛れもなく彼は逆輸入型の写真家になった。

田中ヒロとは、まさに奇才である。

bookobscura 黒﨑由衣

展示構成

アルル国際写真祭りにてComsos Arles PDF Aaward 受賞作Chicharrónの展示
カラープリント:L判、小半切、全紙、他 +大型シート

 

会期中の作家在廊予定

作家田中さんは全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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本山周平写真展「日本 2010-2020」

展覧会概要

タイトル:「日本 2010-2020」

作家名:本山 周平

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年12月3日(金)〜12月14日(火)

休廊日

12月8日(水)、9日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 布垣昌邦

開催概要

初めて本山周平さんをお見掛けしたのは、自分がまだビジュアルアーツ大阪の学生の頃のphotographers’ gallery立ち上げの時の講演会でした。北島敬三さんがまだ若かりし笹岡啓子さんと本山周平さんを連れて話されていて、メンバーでgalleryを立ち上げる事への憧れをよく友達と話していた事を思い出します。その時見た SM TABLOID が本山作品との出会いでした。

それ以降本山さんが発表する度に食い入るように写真の勉強をさせて頂き自分の作品と向き合ってきました。 時を経て初めて出会ったのは5年前にgallery 176で展示された時(本山周平展「日本 2001 – 2016」)で、話をしていくうちに本山さんの生き方を追いかけて来たような気がして、間違いではなかったと確信した事を覚えています。

gallery 176のメンバーとして参加できているのもあの時の憧れで、その本山さんの展示が出来る事はうれしい限りです。 是非関西の皆さんにも本山さんの生き方を体感して頂けると光栄に思います。

gallery 176 布垣昌邦

作品説明

「日本」は20年に渡る日本各地の光景を捉えたシリーズとなる。時を経て浮かび上がる各地の小さな出来事にこそ、現代の日本の様々な象徴が浮かび上がる。モノクロームでこのシリーズの作品を発表し続けてきた本山にとって集大成となる作品群。2010年から2020年までの10年間の写真で構成された写真集『NIPPON 2010-2020』(蒼穹舎より2021年1月1日刊行)より29点をセレクトして展示。

2001年から20年の月日をかけて撮影された本山周平3冊の写真集『日本』の写真のなかにはいわゆる絶景といった風景が写されているわけではない。住宅街や路地裏、海水浴場や温泉街、山村や港町など様々な土地で暮らす人々の営みが風景に溶け込んでいる。それは誰もがいつか見たことがあるような風景なのかもしれない。その日々の断片は日本のありのままの姿が宿っているようだ。この数十年間で撮られた写真ではあるが、はるか昔に撮られた写真のようにも見える。日常生活のなかから日々の光景に目を向け、モノクロームの精緻で独特なトーンで写しだされる。日本各地の町や村で写し出された写真一枚一枚と本山の往還は、現在と過去とを行き来するような時間の旅路を見てとれる。

展示構成

モノクロ29点、小全紙

 

会期中の作家在廊予定

作家本山さんは、12月10日(金)、11日(土)、12日(日)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

12月11日(土)の開廊時間について

12月11日(土)は、トークイベント開催のため、17:30以降はイベント参加者以外の方は入廊することが出来ません。大変申し訳ございませんが、作品を鑑賞される場合は、17:30までにお越しください。

*当日は、17:30に一旦ギャラリーをクローズし、17:50からトークイベントの受付・入場を開始します。

12月12日(日)の開廊時間について

12月12日(日)は、ポートフォリオレビュー開催のため、参加者以外の方は16:00まで入廊することが出来ません。大変申し訳ございませんが、作品を鑑賞される場合は、16:00以降にお越しください。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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酒航太写真展「ZOO ANIMALS」

展覧会概要

スタジオ35分 × gallery 176 交流展

タイトル:「ZOO ANIMALS」

作家名:酒 航太

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年11月5日(金)〜11月16日(火)

休廊日

11月10日(水)、11日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 坂東正沙子

開催概要

昨年延期となりました第三回交流展企画、スタジオ35分 × gallery 176 交流展を開催致します。

東京都中野区新井薬師前にあるギャラリー&バー、スタジオ35分のオーナーであり写真家の酒航太さんをお招きし、自身の作品「ZOO ANIMALS」を展示して頂きます。

コロナ禍の中においても自身の表現を着々と推し進め、今年7月に作品集『ZOO ANIMALS』(bookshop M)が完成しました。

そして10月末Kanzan galleryでの展覧会を予定し、11月gallery 176にて関西初展示となります。

普段はギャラリーオーナーとして確かな審美眼で有名無名、過去現在、表現技法問わず作家を見出し独自の視点で企画展示を行っていますが、今回は写真家としての酒航太さんを知って頂く機会になればと思います。

酒さんの写真におさめられた動物たちは私たちが認識している“動物”から何か別のものへと変容したような、あるいはあちらが人間であるかのような違和感があります。

しかし、それは私たち自身がその枠の中でしか彼等を見ていないため、その認識からズレが生じた一瞬を切り取った姿が奇妙に見えてくるのではないかと思います。

先入観を取っ払い、対象を対象として目を向けているからこそ見えてくる姿であり、紛れもないリアリティが存在します。

それは彼等と私たち人間との境界を越えて、本来のプリミティヴな生き物同士という感覚を思い起こさせてくれます。 大阪では貴重な展示になります。皆様のご来場お待ちしております。

坂東正沙子

作品説明

暗闇で跳ねている者や水中でぬぅっと佇んでいる者を間近で凝視していると同じ地球上の生物と思えなくなり、地球外生命体やエイリアンに思えてくる時がある。

この感覚に入るとシャッターを切る回数が俄然増えて、異常に興奮してくる。 この瞬間、僕は人間ではなくなっているのかもしれない。

酒航太

展示構成

ゼラチンシルバープリント、額装

 

会期中の作家在廊予定

作家酒さんは、11月5日(金)、6日(土)、15日(月)、16日(火)に在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

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西川善康展「prototypes」

展覧会概要

タイトル:「prototypes」

作家名:西川 善康

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年10月8日(金)〜10月19日(火)

休廊日

10月13日(水)、14日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 西川善康

展示概要

 今回の展示は、「prototypes(試作品)」と題して、制作中の作品を展示します。

 一つめは、都市の風景写真から、植物や緑を抜き出し、緑を強調することを試みる作品「draw out a green / 緑の抽出(仮)」(archival pigment print + トレーシングペーパー)。これは、前回の写真展「マチハニワ」で試みようと考えていましたが、時間的に間に合わず断念していました。今回は、新たな素材(写真)も加え制作した作品を展示します。

 二つめは、2019年のフィリピン・ダバオ滞在時に撮影した短い映像作品「DAVAO 2019」。これも、2019年の写真展「DAVAO 2019」で上映を考えていた作品です。写真は一瞬の時間を切り取りますが、映像は一つの時間をまとまりとして記録します。今回は、移動する視点を中心にまとめています。

 三つめは、2020年の写真展「garden」の庭を素材とした作品から(展示していない作品も含む)、素材の質感を重視した作品を、「襖(ふすま)」に見立てて展示します。

 最後に、作家自身の三人もこどもの成長を並列にまとめた作品を展示します。これは、2017年の写真展「こどもかるた」から派生した作品です。

 その他、これまで制作した冊子「plants」、「garden」、「マチハニワ」、「DAVAO 2019」を展示販売します。コロナ禍の中、なかなかギャラリーで展示を観ていただくのが難しい状況ですので、今後は、積極的に印刷物を制作し、時間(会期)や場所(会場)の制限を超えて、作品を届けていきたいと考えています。

展示構成

archival pigment print(インクジェットプリント)、archival pigment print + トレーシングペーパー、映像、冊子

 

会期中の作家在廊予定

作家西川は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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尾仲浩二写真展「Have a Break」

展覧会概要

タイトル:「Have a Break」

作家名:尾仲 浩二

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年9月24日(金)〜10月5日(火)

休廊日

9月29日(水)、30日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 鈴木郁子

開催概要

昨年のgallery 176での展示「すこし色あせた旅」は、古いネガからプリントした作品でした。その展示にはコロナ禍でありながらも多くの来場者があり、お互い控えめながらも情報交換や会話も楽しめました。普段は東京を中心に活動している私ですが、展示を通して東西の交流も大切にしたいと思った次第です。

長引くコロナ禍の中で再び暗室に籠り作り上げた新作『Have a Break』は、近年の国内ぶらり旅を集めたものです。この出版が決まった時に、私が東京で主宰しているギャラリー街道のメンバーでもある鈴木さんに、ぜひgallery 176で展示をとお願いしたのですが、まさか東京より先に大阪の展示になるとは思っていませんでした。どうぞ世界のどこよりも早い新作展をお楽しみください。

尾仲浩二

作品説明

1991年発表のデビュー作『背高あわだち草』からずっと続いている国内の旅モノの最新作です。

相変わらずの35mmレンズ一本にネガカラーフィルムを持ってのふらり旅で、今回は7年の間に北海道から沖縄まであちこちでかけています。

写っているモノはどこの土地で撮ってもいいような特別な何かではないのですが、旅先で妙に僕の琴線に触れた例えば街並みであったり、人影だったり、日差しだったり、時には猫だったり。

そんなあれこれを持ち帰り暗室に篭って、好みの色に仕上げたプリントを見ていただきます。

gallery 176での展示に合わせて刊行する同名の写真集もどうぞよろしくお願いします。

尾仲浩二

展示構成

ネガカラープリント 12×16インチ 20点、タイプCプリント 額装

 

会期中の作家在廊予定

作家尾仲さんは、10月2日(土)以外は全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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千賀英俊写真展「HOMI」

展覧会概要

タイトル:「HOMI」

作家名:千賀 英俊

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年8月27日(金)〜9月7日(火)

休廊日

9月1日(水)、2日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 松原豊

開催概要

千賀さんは現在愛知県田原市在住。元名古屋ビジュアルアーツ写真学科学科長と共に松原の名古屋ビジュアルアーツ非常勤時代の教え子でもあります。「大阪で写真展を開催したい。」ということで何回も打ち合わせをしたのち今回の「HOMI」写真展開催が決まりました。このシリーズを大阪で展示公開するのははじめてとなります。自宅暗室にあるCP51と呼ばれる非常に大きなカラープリント制作プロセッサーで自らの手で作られたアナログカラープリントの美しさと併せてご覧いただければ幸いです。作者が会場在廊予定ですので作品の内容のことや「人」を撮るということ、オリジナルプリントとは何か?ということについて作者本人と是非話しをしていただければと思います。2001年写真専門学校1年生の時にこの撮影地である「保見団地」とそこで暮らす人達と出会ったことが今回のシリーズ「HOMI」の作品をつくる基盤になっています。「時間をかけることだけが能ではない…。」と話す人もいますが、その逆に「時間をかけることでしか見えてこないこともある。」ことも事実のはずです。展示作品を見てもらいながら作品づくりの幹のようなものに写真+作者と出会うことで触れてもらえればと思います。

gallery 176 松原豊

作品説明

日本からブラジルに1908年以降の約100年間の移民事業で13万人の日本人が移住した。親が日本人にルーツを持つブラジル人を日系ブラジル人という。

愛知県の豊田市に多くの日系ブラジル人が住む保見団地という場所がある。

最初に団地に入ったとき外国に迷い込んだような錯覚に陥った。

その中で出会う人々の生命力のある顔に魅かれた。

祖国を離れ日本で何を想い生きるのか?

日本で生まれてきた子供たちの力強い視線の先にあるものは?

子供が施設に入り別々に暮らすことになった母親が言ったことがある。

「ブラジルでは貧しい家庭の子供が路上で生活したり、お金欲しさに銃を持ったりする子供も多い。日本では困ったときに子供が施設で暮らせる。幸せな国だ」

人には生まれた時からそれぞれ逃れられない業のようなものを背負っている。その業とまっすぐ向き合い異国の地で神にに祈り助け合いながら生きていく彼らを知ることで、日本人の自分にも人にとって大切なものを気付かせてくれる。

彼らの存在が、人の生のあり方を国籍、人種を越えて問いかけてくる。

千賀英俊

展示構成

タイプcカラープリント 全紙サイズ 20×24インチ額装 20点予定

 

会期中の作家在廊予定

作家千賀さんは全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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布垣昌邦写真展「洛中洛外観察日記 其の参」

展覧会概要

タイトル:「洛中洛外観察日記 其の参」

作家名:布垣 昌邦

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年8月13日(金)〜8月22日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

8月16日(月)〜19日(木) *休廊日が通常とは異なります(金曜、土曜、日曜のみの開催)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 布垣昌邦

作品説明

15年前から京都の街を日記を付けるように撮り続けて来て、「この瞬間止めたら面白い写真になるのでは」と思う瞬間にシャッターを切っています。視点としては、人の動きが創り出すフォルムから感じる哀愁の滑稽さを軸とする写真です。求めているのは、被写体との距離を取る事により現れる人のフォルムであったり動きで、「この人ここで何をしているのか?」と疑問を感じた時の単純な写真としての面白さを求めているのかもしれません。

時を経て今改めてその写真を見返して見て思う事は、写っている被写体(人のフォルム)が自分自身を投影しているように感じるようになり、京都の街の創り出す空間に以前居たような感覚になる事が多くなってきた所です。被写体への自己投影とここに居たという既視感(記憶)が京都に脚を向かわせている事に気付かされました。 続けている事で時間を超えてくる写真(見ていて飽きない)とは何か考えさせられます。その結果、北斎漫画に人の動きが創り出すフォルムから感じる哀愁の滑稽さに時間を越えうる可能性があるのではと思い今に到っています。この先もこの作業を持続させていくのですが、その時間をも越える写真とは何か求め続け、京都の街の日常的風景の中で人と空間を撮り続けていきたいです。

展示構成

大四切 モノクロバライタ 20点

 

会期中の作家在廊予定

作家布垣の在廊予定は未定です。決まり次第こちらでお知らせします。

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鈴木郁子写真展「八戸三沢」

「三沢」 ©︎ suzukiikuko

展覧会概要

タイトル:「八戸三沢」

作家名:鈴木 郁子

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年7月30日(金)〜8月8日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

8月2日(月)〜5日(木) *休廊日が通常とは異なります(金曜、土曜、日曜のみの開催)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 鈴木郁子

作品説明

理由はわからない。わたしは青森が好きだ。とくに八戸から三沢、さらには下北半島に入り尻屋崎・寒立馬の東通村。むつ市街に前泊し恐山に行く。薬研温泉、仏ヶ浦へ向かう道路では1台も車とすれ違わない。あのときの世界の中で自分しかいないような感覚が忘れられないでいる。さらに大間に行けば人気のない海岸の向こうに北海道がみえる。生きている限りいろんなアプローチで青森に行きたい。そう思っていつも地図の上に指を走らせているのだ。

展示構成

カラーネガ タイプCプリント

 

会期中の作家在廊予定

作家鈴木は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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原田健一映像展「夢の中で倫理が生まれる」

展覧会概要

タイトル:「夢の中で倫理が生まれる」

作家名:原田 健一

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年7月17日(土)〜7月27日(火) *会期初日の曜日が通常と異なります

休廊日

7月21日(水)、22日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 友長勇介

開催概要

2003年新潟市にある新潟絵屋という、大正期の町屋を改装した画廊で写真展を開催させていただきました。 この写真展を企画してくれたG&S根雨の石井仁志さんと一緒に会場に来られたのが、当時新潟大学教授で今年3月に退職をされた原田健一さんでした。

原田さんとの会話の中で、原田さんが学生の頃から実験映像を制作されている事を知りました。私も写真を始める前に実験映像に興味があった時期があり、当時イメージフォーラムフェスティバル会場だったキリンプラザ大阪に通い、山崎幹夫監督の作品を観に京都のMETROに行くなどしていたので、原田さんの作品も観たいと思いながら、長い間観れずにいたのですが、昨年1月に新潟市にある砂丘館で開催された原田健一映像展「夢の中で倫理が生まれる」で原田さんの動画作品と写真作品を観る事ができました。

観させいただいて、ぜひ gallery 176 でも展示していただければと、お声をかけさせていただいたところ、快諾していただきました。たくさんの方に、原田さんの写真作品、映像作品を見ていただければと思っております。

gallery 176 友長勇介

作品説明

映像『夢の中で倫理が生まれる』は、1996年アイルランドのアラン諸島の動画と、2019年にいがた島の写真によって構成された複合的な作品であり、プロジェクトです。2020年の現在から1996年のアラン諸島の記憶の夢をたどりつつ、 2019年に写された新潟の映像の記録をつなげる。「ここ」と「あそこ」を架橋しようとする試み。「あそこ」とはアラン諸島のイニシュモア、イニシュマーン、イニシィアの島々であり、「ここ」とは潟だったどこにも存在しない、にいがた島なのです。

「ここ」と「あそこ」、2020年の現在と、1996年の動画の世界をつなげるべく設定された場所は、にいがた島にある砂丘館でした。砂丘館では展示上映会場である蔵で堀川久子が踊り、写された映像との距離を埋めるべく、時にスクリーンをくゆらし、ゆるやかにゆがませ写されたアラン諸島の映像と身体をからませました。映画『夢の中で倫理が生まれる』は、2020年の砂丘館の展示上映空間を写し、そこでのパフォーマンスを記録しつつ、アラン諸島の動画へと移動し、再び、砂丘館の日本家屋での儀礼となり、再び島の映像となる。組み込まれた時間と空間が幾重にも重ねられ、過去と現在、目の前の現実とが複雑に交錯し、映像が創発する新たな時空間を現出させようとします。

原田健一

展示構成

動画『夢の中で倫理が生まれる』 63分
写真 A3のび(カラー、インクジェット)40枚 
A0版(カラー、インクジェット)3枚 他

 

会期中の作家在廊予定

作家原田さんの在廊日は土曜、日曜に変更いたしました。申し訳ございません。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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波多野祐貴写真展「undercurrent」

© YUKI Hatano

展覧会概要

タイトル:「undercurrent」

作家名:波多野 祐貴

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2021年6月19日(土)〜6月27日(日) 7月11日(日) *会期延長/通常と会期初日と最終日の曜日が異なります

休廊日

月曜〜金曜 *通常と休廊日が異なります(土日のみの開催)

開廊時間

13:00〜19:00 *7月4日(日)のみ 16:00〜19:00

企画

gallery 176 波多野祐貴

作品説明

昨年からある小さな池のことが気になるようになり、たびたび歩いて訪れた。
郊外にありがちな住宅街を通り抜け、くたびれた団地を横目に坂道を登ると、
山の入口に差し掛かる。急な階段を登りきると目の前に千年以上続く神社が現れ、
さらに進んだ境内の奥の仄暗く湿った場所に、ようやくその池はある。
隠されるために存在しているような池は、誰かの秘密の場所のようにも思えた。

木々の葉から零れ落ちる光の密度。昨日降った雨が川に還る勢い。光を吸収する月蝕の時。
一つとして同じ条件のない空間のもとで、池は訪れるたびに姿を変える。
その総てや、現象を剥いだ実体を、写真機は捉えないと分かっていながら
自らイメージに翻弄されたその過程を展示でなぞらえてみる。
見ることばかりに囚われた撮影者が、同時に見られる存在でもあることに気づくとき、
両者のあいだに横たわる境界への問いヘ繋がっていく。

展示構成

インクジェットプリント他

 

会期中の作家在廊予定

作家波多野は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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