姜在求写真展「入隊前夜 -soldier」

展覧会概要

YARTGALLERY × gallery 176 交流展

タイトル:「入隊前夜 -soldier」

作家名:姜 在求(カン・ジェグ)

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2023年2月24日(金)〜3月7日(火)

休廊日

3月1日(水)、2日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 西川善康/友長勇介

協力

姜美善

展示概要

TOTEM POLE PHOTO GALLERYの元メンバー 甲斐啓二郎さん、現メンバー 姜美善(カン・ミソン)さんに紹介・仲介いただき、今年2023年より、YARTGALLERY(韓国・ソウル)と gallery 176 の交流展を始めます。その第一弾として、gallery 176にて、姜在求(カン・ジェグ)写真展「入隊前夜 -soldier」を開催します。

YARTGALLERY代表であるジェグさんの作品は、徴兵されて軍に入隊する韓国の若者を、様々な撮り方で捉えています。徴兵制の無い日本人にとっては、普段見ることが無い若者の姿です。これまでとは異なる世界へと向かう若者たち、彼らは何を思ってカメラのレンズを見つめていたのでしょうか。これらの写真から、日本、関西の人たちは何を感じ取るのでしょうか。

会期前半は、ジェグさんも来日し、在廊する予定です。ぜひ、ジェグさんと語り、作品ついて感じたことを伝えてください。

gallery 176 西川善康

作品説明

「入隊前夜 -soldier」は、韓国社会だけが持つ特殊な分断の現実の下で、徴兵制を義務的に強いられる若い青年らのポートレート作品である。

この作品は、軍に入隊する前日に髪を切る前とその後、そして休暇の時期、除隊後の民間人になった時で細分化して撮影した。軍の訓育とコントロールにより同質化、画一化されていく過程で、彼らに潜んでいる個人の本来の姿を見せるため、ヌード写真の形式を選んだ。

人間は、誰しも生まれてから、数知れぬ心理的な変化の瞬間に立ち向かうことになる。思いも寄らない環境と状況の中で、人間が感じる心理的状態、すなわち不安や緊張感、恐れなどの感情の変化を視覚的に表現することに挑んだ。軍に入隊後、訓育と規律の下での生活を余儀なくされ、人生の中での決定的転換期に立つ青年たちの不安の心理を、顔の表情と仕草を通じて自然に表せるようにした。

入隊の前日、生まれて初めて裸で不慣れなスタジオの中に立つ青年は、心理的に不安に包まれているだろう。入隊の前であり、民間人の身分であるが、髪を切る前の表情と、短く剃った直後の心持ちと表情が、大きく異なっているのがよくわかる。軍人の身分になるという決意を、微細な表情から感じ取れる。撮影の台座に座り、裸になった自らの体を手と腕で抱え込むポーズは、緊張の気持ちを思わず表すある種の非言語的表現である。心理的状態は、顔のみならず体からも表現される。

作品「入隊前夜-soldier」は、短くは1年、長くは4年間の年月をかけて、一人の個人が変貌していく姿を、シリーズ形式で制作した。裸から自らの存在を証明するヌードポートレートでありながら、軍入隊という人生の変化を余儀なくされる時期の、彼らの不安な感情を含めようとした心理的ポートレートでもある。衣服を着用して撮られるポートレートとは違い、服を脱ぎ、裸になったことによる、彼らの心理的状態の変化を表現した。

展示構成

調整中

 

会期中の作家在廊予定

作家姜在求さんは、会期前半2月24日(金)〜26日(日)に在廊予定です。変更がある場合は、こちらのページ、facebook、twitter、Instagram等でお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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西川善康写真展「こどもかるた remix」

展覧会概要

タイトル:「こどもかるた remix」

作家名:西川 善康

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2023年1月27日(金)〜2月5日(日) *会期最終日の曜日が通常と異なります

休廊日

1月30日(月)〜2月2日(木) *休廊日の曜日が通常と異なります/金土日のみ開催

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 西川善康/友長勇介

展示概要

豊中市主催 ワークショップ「こどもかるた作り/撮影〜展示までを体験しよう!」(2023年3月開催)の関連展示として開催します。

2017年に開催した写真展「こどもかるた」を再構成、再プリントして展示します。合わせて、ワークショップの詳細、ワークショップの展示サンプル(ワークショップでは最後にgallery 176で展示を行います)もご紹介します。

*「こどもかるた」は、こどもの写真を使った「かるた」です。写真を「絵札」とし、言葉を考えて「読み札」を作っています。

作品説明

 2004年に長男が生まれてから十数年、日々、こどもたちの写真を撮り続けています。

 最初は男の子一人で、ゆっくりと成長を追いつつシャッターを切っていました。その3年後、二人目の男の子が生まれ、兄弟同士遊ぶ姿、けんかする姿を楽しみながら撮っていました。そのまた3年後、今度は女の子が生まれ、大人(親)2人に対し、こども3人と、常に人手が足りない状態となり、ばたばたとした日々が続く中、なんとか時間を見つけて写真を撮っています。

 こどもたちとは一人の人間として対等に接し、正面から(時には背面から)見つめ、ゆっくりとシャッターを切るようにしています。

 こどもたちの写真は、ブログ「たろうすs.net」に、短いコメントと共に日々アップしていました(現在休止中)。これらの写真と言葉をまとめ、「こどもかるた」と題して展示します。

西川 善康

*2017年開催の写真展「こどもかるた」の作品説明です。

展示構成

archival pigment print(インクジェットプリント) 約50点

 

会期中の作家在廊予定

作家西川または企画者友長は、どちらか、または両方が全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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田中昭史写真展「Cityscape 21」

© Akifumi Tanaka

展覧会概要

タイトル:「Cityscape 21」

作家名:田中 昭史

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2023年1月13日(金)〜1月22日(日) *会期の最終日の曜日が通常と異なります

休廊日

1月16日(月)〜19日(木) *休廊日の曜日が通常と異なります/金土日のみ開催

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 友長勇介

開催概要

1度目のgallery 176がオープンした2005年の最後の展示が田中昭史さんの「多摩景」でした。

オープンしたばかりで、不安を抱えながらの田中さんの展示でしたが、ギャラリーパストレイズの井上さんが、大きな木箱で梱包された作品を手際よく取り出し、あっという間に壁に作品を掛け終え、その早さに驚きながらも、無事に搬入が終わりほっとした事を憶えています。

オープンしてまだ数ヶ月しか経っていないギャラリーにもかかわらず、gallery 176で写真展の開催を決めていただいた田中さんには本当に感謝しております。

「また田中さんの展示お願いします」とお話してから、17年経ってしまいましたが、やっと実現する事ができました。

「多摩景」から17年。gallery 176で開催する田中昭史写真展「Cityscape 21」に皆さま是非お越し下さい。

gallery 176 友長勇介

作品説明

これまで生まれ故郷である「秩父」と生活の場である「都市」を主なテーマとして撮影を行ってきた。今回はその都市から「Cityscape 21」のシリーズを展示する。

1990年頃から続けていた私の主テーマである「多摩景」を撮る中で、長年見慣れてきた都営住宅が20世紀末から21世紀初頭かけて、ほとんど新しいマンション風の建物に変貌し、風景が一変したのを目の当たりにした。よく観察するとその変貌は東京郊外である多摩地域に限らず様々な都市で高層ビルが建ち始め画一化した光景を呈し始めていた。

そして21世紀になってすでに20年以上経ち、街全体がある意味で21世紀らしくなってきたように思える。時間は時代の切れ目に関係なく連続して流れているのだが、世紀の変わり目というのはこういうものかと実感した。

「Cityscape 21」は、その世紀の変わり目を象徴的建造物である高層ビルを背景に東京、横浜、
川崎、さいたま、所沢、大阪、神戸、名古屋、札幌、浜松などで撮影している。

田中昭史

展示構成

インクジェットプリントによるカラー作品

 

会期中の作家在廊予定

作家田中さんの在廊予定ですが、1月21日(土)、1月22日(日)となっておりましたが、諸事情により2日間共在廊できなくなってしまいました。申し訳ございません。展示は予定通り1月20日(金)、1月21日(土)、1月22日(日)の3日間開催しております。皆さま是非お越し下さい。

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藤原更展「Melting Petals」

藤原更写真集red_bookimage2022藤原更展覧会広報画像

展覧会概要

タイトル:「Melting Petals」

作家名:藤原 更

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年12月16日(金)〜12月25日(日) *会期最終日の曜日が通常と異なります

休廊日

12月19日(月)〜22日(木) *休廊日の曜日が通常と異なります/金土日のみ開催

開廊時間

13:00〜19:00(12月24日はXmasギャラリートーク開催のため18時で閉廊となります)

企画

gallery 176 松原豊

開催概要

開催概要gallery 176では、Sarah Fujiwara Art book『Melting Petals』出版を記念して、藤原更(フジワラ サラ)の展覧会を開催いたします。藤原の活躍はニューヨーク、パリ、ベルギーなど国内外での展示を含め、かなりフィジカルな活動を現在進行形で行っています。『Melting Petals』は、15年に渡り撮影を続ける芥子の花のシリーズを、造本家・町口覚氏によってまとめられ、藤原更の世界観をより拡大させる仕上がりとなりました。   藤原更は、松原が専門学校名古屋ビジュアルアーツの非常勤講師を担当していた時の、フィルムフォトワークの教え子です。「2007年に南西フランスで撮影を開始した芥子の花の作品集をつくります」と数年前から話してくれていて、出版の目処が立ちましたと先日連絡を受け取りました。その作品集出版に併せて出版記念展を開催致します。造本は町口覚氏が担当。内容と質は密度の濃いものとなっています。ドキュメンタリー写真を撮影していた学生時代とは大きく変化した藤原更の世界観を、写真集=アートブックの手触りと共に作品展でも触れていただければと思います。

gallery 176 松原豊

作品説明

藤原更が15年に渡り撮影を続ける芥子の花 “MeltingPetals”。本シリーズは、自身の展覧会で南西フランスを訪れた際、視界一面に広がる芥子畑で撮影が始まりました。藤原従来の作品の大胆な構図や色彩に加え、撮影からプリントまでのタイムラグにより起こる記憶の曖昧さに着目をし制作が進められました。記憶が抜け落ち消失する様は、2013年から始めた藤原独自の「剥離技法」により表現され、その手法は深化を続けています。本展では2007年撮影の『Melting Petals』最初期作品を中心に会場構成いたします。

展示構成

1200x832x30mm Pigment print with Acrylic mountなどで構成予定

 

会期中の作家在廊予定

作家藤原さんは、全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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川上讓治写真展「すとりっぷ小屋発 【裸的群像伝】1976-2005」

展覧会概要

タイトル:「すとりっぷ小屋発 【裸的群像伝】1976-2005」

作家名:川上 讓治

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年12月3日(土)〜12月11日(日) *会期の初日・最終日の曜日が通常と異なります

休廊日

12月5日(月)〜9日(金) *休廊日の曜日が通常と異なります/土日のみ開催

開廊時間

13:00〜19:00 *映像上映中は写真の展示がご覧いただけません

企画

gallery 176 友長勇介

開催概要

川上讓治さんのことは、色々な方から聞いていたのですが、なかなかお会いできずにいたところ、ある方から「川上さんが制作した映画を上映しませんか?」というお話をいただき、2018年11月にgallery 176で上映をする事になりました。上映した映像作品の中に1981年公開された「ザ・ストリッパー堕ちて藍」という映画がありました。

劇作家で「新転位・21」代表の山崎哲さんと、テレビ朝日「報道ステーション」のディレクターなどテレビの世界で活躍され、現在は「シネマハウス大塚」という映画館の館長をされている後藤和夫さんのお二人が監督をされ、撮影は岩井俊二監督の「スワロウテイル」や、行定勲監督の「世界の中心で、愛をさけぶ」で撮影監督をされた篠田昇さん、制作に作家の伊藤裕作さんという、才能溢れた人達が川上さんの元に集まり、この作品を作り上げたという事を知り、このような方々を惹きつける川上さんとはどういう人なんだろうか?という思いが膨らみました。

gallery 176での上映会の前に、川上さんが大阪・釜ヶ崎を撮影された作品がゴールデン街で展示されると聞き見に行きました。そこで展示されているモノクロで撮影された釜ヶ崎の写真を見て、映画上映だけでなく、川上さんの写真作品をgallery 176でも展示してほしいと思ったのが4年前で、今回やっと実現する事になりました。

今回の展示はゴールデン街で展示された釜ヶ崎の写真ではなく、川上さんが長い時間関わって来られたストリップ劇場を舞台にした写真作品になります。

開催は12/3(土)、12/4(日)、12/10(土)12/11(日)と短い開催となりますが、写真作品の他に、川上さんが制作されたストリップ公演の記録映画なども上映されますので、こちらも見ていただければと思います。期間中は川上さんご本人が終日会場に在廊していますので、是非お越しになられて、直接川上さんとお話していただければと思います。よろしくお願いいたします。

最後に、2018年にgallery 176で川上さんの映画上映を企画していただいた西埜隆文さんに感謝申し上げます。西埜さんのおかげで、川上さんと知り合う事ができ、今回の写真展開催につながりました。 本当にありがとうございました。

gallery 176 友長勇介

作品説明

裸的群像伝」1976-2005
~極私的写真的記憶~

私は1976年に大阪芸術大学芸術学部写真学科を4回生前期にて中途途退して上京した。

翌年、新宿にあったストリップ小屋「モダンアート劇場」の照明係としてこの業界に飛び込んだ。

そして興行師としての人生に区切りをつけ、郷里の島根県浜田市に帰ったのが2007年です。

その間、私とストリップ小屋を通過していった者達の「残像」を写真にとどめてもきた。

熱い思いで疾走した時代、ストリップ小屋に愛をこめて振り返って見た極私的な写真と映像展です。

川上讓治

展示構成

モノクロ写真 約40点

 

会期中の作家在廊予定

作家川上さんは、全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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姜美善写真展「事実の選択」

©︎ GANG Misun

展覧会概要

TOTEM POLE PHOTO GALLERY × gallery 176 交流展

タイトル:「事実の選択」

作家名:姜美善(カン・ミソン)

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年11月18日(金)〜11月29日(火)

休廊日

11月23日(水・祝)、24日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 早川知芳

展示概要

TOTEM POLE PHOTO GALLERY × gallery 176交流展企画第六弾 姜美善(カン・ミソン)写真展「事実の選択」を開催します。

姜美善(カン・ミソン)さんは韓国出身。来日し東京ビジュアルアーツ卒業後、現在 TOTEM POLE PHOTO Gallery のメンバーとして活動されています。
今回の写真展「事実の選択」は、美善さんが日本各地の空襲跡を巡り、その今を丁寧に撮影されたシリーズの中から大阪を撮影したものを中心に展示します。太平洋戦争末期、日本各地でアメリカ軍による空襲が頻発し、多くの人々が犠牲となり、広島と長崎においては原子爆弾投下という更なる悲劇を経て日本が敗戦を迎えた事を、来日するまで広島と長崎の惨劇以外知らなかった美善さん。空襲の事実を知った美善さんはカメラを持ち各地の空襲のあった場所を訪ね撮影することを始めます。空襲のあった現場に立ち、時にそこで出会った人達と交流をしながら撮影された精緻な写真群は、徹底した客観的視座から「過去の出来事」をただトレースでしただけではないリアルな「事実」を映し出しているように感じられます。空襲は既に過去のものとなり風化され日常で顧みることも薄れた私達に、美善さんの写真は何を伝えるのか?

日韓(韓日)の近現代史において、決して友好かつ幸福ではなかった両国の歴史と関係。現在も両国間には数々の問題が横たわり緊張した関係が続いている中で、互いを知ることの重要性を美善さんの写真から考えさせられたような気がします。主張を声高に言うのではなく、客観的かつ冷静な視座で「事実の選択」を撮り続ける美善さんの写真は、その事を観る人へ静かに問いかけているのではないでしょうか。
是非ご高覧ください。

gallery 176 早川知芳

作品説明

いくつかの学校があり、学生も多いこの街にある長閑な公園。

あの時、この街で生きていた人々が戦時中、自らの国で、いつ飛んでくるかわからない空襲の下で生きながらに苦しみながら、それすらも気づかないまま消えて共に暮らしていた隣人たちと共に、一握りの灰となってしばらく眠っていた。

消えていった住処、消えていった街人たちについては公園の一角の慰霊碑に書かれ確かにここにあったことを伝えている。

過ぎ去った時間を記憶すること、その場所の記憶を保つことは今を生きる人々には無意味かもしれない。 しかし、その記憶を、その歴史を知ってしまえばもう無意味なことにはならない。

姜美善

展示構成

カラーピグメントプリント 14 ×17inch  20点

 

会期中の作家在廊予定

作家姜美善さんの在廊予定は現在調整中です。決定次第、こちらのページ、facebook、twitter、Instagram等でお知らせします。

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木村孝写真展「泳ぐセミ」

展覧会概要

タイトル:「泳ぐセミ」

作家名:木村 孝

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年11月4日(金)〜11月13日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

11月9日(水)、11月10日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 木村孝

作品説明

川面にセミを見た。あしを動かし、泳いでいた。
ふと、思った。セミは泳ぐのだろうか。
そんなセミは、いなかったのかもしれない。
うつした影をさかのぼってみる。

二年前に泳ぐセミを見た川へ、今年の夏、再び訪れました。
川は変わらずあるようにも見えますが、少なからず水の流れなどは私の記憶とは異なっているように感じました。

2020年に制作の「泳ぐセミ」をベースに今年撮影したものを加えて、目にすること、見ること、認識すること、そして時が経つことなどについて考えながら構成して展示します。

展示構成

インクジェットプリント

 

会期中の作家在廊予定

作家木村は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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山下豊写真展「439 ROUTE2」

展覧会概要

タイトル:「439 ROUTE2」

作家名:山下 豊

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年10月21日(金)〜11月1日(火)

休廊日

10月26日(水)、27日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

山下豊

作品説明

 国道439号線は、別名「酷道ヨサク」と呼ばれ、徳島県徳島市から四国の中央部を横断して高知県四万十市まで347kmの道のりがあり、実態は一部の他国道との重複区間や改良区間を除く大部分の区間が、対面通行不可能な隘路(あいろ)区間が多い。酷道の代名詞として知られている。私は、この道に偶然出会い、後日放送されたテレビ番組を見て、私ならこの道で何に出会い、何を知ることができるか確かめたくなって、気づけば旅の計画を立てていた。

 ROUTE2では、高知県長岡郡大豊町穴内から高知県吾川郡仁淀川町長者で出逢った人や景色を撮影した。私は、人がこの道を通してどのように関わっているのか。また道がどのように人と関わってきたのかを見ている。

≫ 山下豊写真展「439 ROUTE1」

展示構成

写真(14×17) 28点展示

 

会期中の作家在廊予定

作家山下は、全日在廊予定です。在廊予定に変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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坂東正沙子写真展「成」

展覧会概要

タイトル:「成」

作家名:坂東 正沙子

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年9月23日(金・祝)〜10月2日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

9月26日(月)〜29日(木) *通常と休廊日が異なります

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 坂東正沙子

開催概要

4月にニコンサロンで展示しました「成」を開催致します。

この作品は2018年から2021年の西成あいりん地区を撮影したものです。日雇い労働者の街から観光地へと変わりつつある中で、かろうじて残存する街と人の姿を記録しました。これから西成がどうなってゆくのか、ここに生きる人々はどうなるのか。

展示をきっかけに実際に西成へ足を運んでいただけると幸いです。

作品説明

かつては暴動が絶えず、激しい街だった西成は新たな時代へと向かっている。
インバウンド需要やリゾート化、再開発によりドヤ街は綺麗に整備されつつある。
それによりここで暮らす労働者や貧困層は今でさえ行き場を奪われている上に、観光地として認知されれば安宿もなくなり野宿もできなくなる可能性がある。
私は学生の頃に初めてこの地を訪れ、ぼろぼろになりながらも生きていくたくましい姿、弱さや優しさ、不器用さが滲み出た人間臭さに強く惹かれた。
そして何度も通った。
生きるということを彼らから学んだ気がした。

皆それぞれの人生を背負い、ここへ流れ着く。
新参者もひと月もすれば肌は黒くなり薄汚れ、次第に佇まいも街に同化していく。
そこら中に生活の残骸が散らばり、混ざり合う様々な匂い。
時折聞こえてくる怒号や酒を囲んだ大勢の陽気な声。
彼らの存在が独特なこの街の雰囲気を成り立たせていた。
街が彼らを染めてゆき、彼らがまた街を形成する。
何十年と続いた相互関係が完全に切り離された時、両者はどうなってしまうのだろう。

労働者は減り、静かで平凡な日々が続いている。
退屈とも言える転換期だが、そこにも様々な生活や息遣いがある。
いずれ消えてしまうかもしれない今の姿を、この隙間の時代を私は保存したいと思った。

展示構成

インクジェットプリント

 

会期中の作家在廊予定

作家坂東は全日在廊予定です。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

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友長勇介・西川善康写真展「input x output」

展覧会概要

タイトル:「input x output」

作家名:友長 勇介、西川 善康

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2022年8月19日(金)〜8月30日(火)、9月9日(金)〜9月20日(火) *会期を追加(延長)しました

休廊日

8月24日(水)、8月25日(木)、9月14日(水)、9月15日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 友長勇介、西川善康

展示概要

 友長は、通常、モノクロフィルムで撮影し、暗室でプリント作業を行って作品を仕上げています。これに対し、西川は、デジタルカメラで撮影し、パソコンでRAW現像を行い、インクジェットプリンターでカラー作品を制作しています。

 今回、この二人が撮影方法(input=入力)を入れ替え(eXchange=交換)、お互いが撮影したフィルム、データから、自分の解釈で作品を選び、自分なりの制作方法で作品を仕上げる(output=出力)試みを行います。友長がデジタルカメラで撮影したデータを西川が受け取り、インクジェットプリンターで作品を仕上げ、西川がフィルムカメラで撮影したモノクロフィルムを友長が受け取り、モノクロプリントとして作品を仕上げます。

 果たして、出来上がった作品は、撮影者の意図したものに仕上がるのでしょうか。それとも、全く異なる作品として仕上がるのでしょうか。

展示構成

会期前半:archival pigment print(インクジェットプリント)A3 9点、ゼラチンシルバープリント 11×14 9点

会期後半:archival pigment print(インクジェットプリント)A3 9点+A4 11点、ゼラチンシルバープリント 11×14 9点

*会期後半(9月9日〜20日)は、作品を入れ替え(18点中17点入れ替え)、追加(11点追加)しています。会期前半(8月19日〜30日)の作品は、プリントを手に取ってご覧いただけます。また、会期前半の作品を納めた冊子を会場で販売しています。

 

会期中の作家在廊予定

作家友長・西川は交替で全日在廊予定です(主に友長が日月火、西川が金土日に在廊予定)。変更がある場合は、Facebook、Twitterでお知らせします。

gallery 176の感染防止対策に関して

*ご来廊の際は、「gallery 176の感染防止対策に関して」をご一読ください。

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