YARTGALLERY(韓国・ソウル)交流展報告会

イベント概要

タイトル:「YARTGALLERY(韓国・ソウル)交流展報告会」

作家名:友長 勇介、西川 善康

*今回は、交流展報告会のため、簡易的な展示となります。

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

開催日

2025年4月19日(土)、4月20日(日)  *土日二日間のみの開催

開催時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 友長勇介、西川善康

開催概要

 2023年より、YARTGALLERY(韓国・ソウル)と gallery 176(日本・大阪) の交流展を始めました。これまで、gallery 176にて、姜在求(カン・ジェグ)写真展「入隊前夜 -soldier」金恩周( キム・ウンジュ)写真展 「再び、春」鄭名植(ジョン・ミョンシク)写真展「明鏡止水」を開催しています。今年2025年3月〜4月には、場所を韓国・ソウルに移し、YARTGALLERYにて、友長勇介・西川善康写真展「input x output|input = output」を開催しました。

 今回は、「韓国交流展報告会」と題し、韓国・ソウルでの展示の報告、韓国の写真家の写真集の紹介、ギャラリーや美術館等の紹介をします。また、西川が現地で撮影した写真も展示する予定です。韓国の写真に興味がある方、海外での展示について興味がある方、ぜひお立ち寄りください。4月20日(日)には、トークも開催予定です。

 

開催期間の作家在廊予定

西川は全日在廊予定です。友長は4月20日(日) 16時以降から在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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山下豊写真展「銭湯 相生湯」

展覧会概要

タイトル:「銭湯 相生湯」

作家名:山下 豊

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2025年3月7日(金)〜3月30日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

3月10日(月)〜13日(木) 、17日(月)〜22日(土) 、24日(月)〜28日(木)

*通常と休廊日が異なります

開廊時間

*通常と開廊時間が異なります
金曜日は20:00まで延長、土日は11:00からオープン!

3月7日(金) 14日(金) 13:00〜20:00

3月8日(土) 9日(日) 11:00〜19:00

3月15日(土) 16日(日) 11:00~19:00

*会期延長が決定しました!

3月23日(日)13:00〜19:00

3月29日(土)13:00〜18:00

3月30日(日)13:00〜19:00

企画

gallery 176 山下豊

作品説明

 亡き父の故郷に帰るたびに気になっていた建物がある。銭湯相生湯とその上にある喫茶モカ。

 土佐清水市に移住して、知り合いが増えるなかで、銭湯相生湯のことを聞いてみると、「浴槽が浴室の真ん中にあって、女湯の浴槽の形が変わっていた」「男の脱衣場には、船の名前が書いてある石鹸箱が、たくさん棚に並んでいた」老若男女問わず銭湯でのたくさんの思い出話を聞くことができた。

 すでに閉湯していた相生湯をどうしても見たくなった私は、当時、営業していた喫茶モカを訪れ、銭湯の中を見せてもらうように依頼した。中に入らせてもらうと、ほとんどの物が3年前に閉湯した状態で残されていて、思い出話以外に溢れる魅力的な空気感が広がっていた。女湯は、何処か華やかで優しい雰囲気が漂い、反対に男湯は、武骨な漁師がいる漁船の中のような空間が広がっていた。私は迷うことなく撮影の依頼とその前に掃除をすることを申し込んだ。

 掃除は1週間の予定で、目に見えるところだけを綺麗にするつもりでいた。しかし、3年間積もった埃は、部屋の隅々に見過ごせないほど積もっていて、掃除が終わるまで約1ヶ月の時間を要した。

 一人で掃除している姿を、長年番台で、銭湯を切り盛りしていたお母さんが、毎日、缶コーヒーを差し入れしてくれる度に驚きの目で私を見ていた。お母さんは、気を遣って掃除の手伝いを申し出てくれたが、私は、ありがたく思いつつも、お母さんのお手伝いの申し出をお断りした。

 その理由は、私が、この銭湯を一度も利用したことがなく、どこに何があるのか全く知らなかったので、掃除をすることで、相生湯の90年近い歴史を私自身に刻み込もうと考えていたからだ。

 しかし、脱衣場や浴室に飾れられたドライフラワーを水洗いした後、私では飾り付けが上手く出来なかったので、全てお母さんに飾り付けをしてもらった。

 私はこの撮影を通じて、銭湯相生湯の記録と利用者の記憶、そして土佐清水の歴史がここにあると考え記録することに努めた。

 しかし撮影してから2年後、火災により相生湯とモカは消失し、その姿を見ることはできない。

展示構成

準備中

 

会期中の作家在廊予定

作家山下は、全日在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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齋藤広幸写真展「KALOS」

展覧会概要

タイトル:「KALOS」

作家名:齋藤 広幸

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2025年2月21日(金)〜3月2日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

2月25日(火)〜28日(金) *通常と休廊日が異なります

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 齋藤広幸

作品説明

 福島県出身の作者は、2018年に大阪へ拠点を移し、それ以来、福島と大阪を行き来しながら写真制作を続けています。本展で展示する作品は、2019年から2022年にかけて撮影された福島の冬の風景をテーマにしたものです。幼少期から親しんできたこの風景は、作者の記憶において特別な位置を占めると同時に、原風景としての意味を持ち、その印象が現在の写真制作の大きな原動力となっています。子どもの頃に目にした鮮やかな記憶の断片との結びつきを、写真という形で記録し表現することは、作者自身の記憶や感情を掘り起こす作業にもつながっています。
 本展は、2022年に福島で開催された個展を基に、新たな要素を加えて再構築されたものです。変わらぬ福島の風景が持つ魅力を再発見する場となることを願っています。

展示構成

gelatin silver print 16点

 

会期中の作家在廊予定

全日在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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鄭名植写真展「明鏡止水」

展覧会概要

YARTGALLERY(韓国・ソウル) × gallery 176 交流展

タイトル:「明鏡止水 / CLEAR MIND AS STILL WATER」

作家名: 鄭名植(ジョン・ミョンシク / MYOUNGSIK JEOUNG)

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2025年2月7日(金)〜2月18日(火)

休廊日

2月12日(水)、13日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 布垣昌邦

協力

姜美善

展示概要

TOTEM POLE PHOTO GALLERYの元メンバー 甲斐啓二郎さん、現メンバー 姜美善(カン・ミソン)さんに紹介・仲介いただき、2023年より、YARTGALLERY(韓国・ソウル)と gallery 176 の交流展を始めました。

これまで、gallery 176にて、姜在求(カン・ジェグ)写真展「入隊前夜 -soldier」金恩周( キム・ウンジュ)写真展 「再び、春」を開催しました。2025年3月には、gallery 176の友長と西川がYARTGALLERYにて展示予定です。

今回は、第三弾として、鄭名植(ジョン・ミョンシク)写真展「明鏡止水」を開催します。

gallery 176 布垣昌邦

作品説明

今回の展示は、生と死、混沌と静寂、そして日常と永遠を探求する旅である。僧侶の葬儀の儀式である荼毘式と仏教的な修行の瞬間を収めた「明鏡止水」は、清らかで揺るぎない心の状態を象徴し、すなわち慶尚北道の聞慶市(ムンギョン)の鳳岩寺(ボンアムサ)の方丈である寂明和尚が生涯に貫き追求した修行の核心でもある。

和尚は「湖の波浪が静まってこそ、その中にある石一つまできれいに見える」と話された。心の静けさこそが真の知恵を見つける鍵であるというその教えは、私の仕事の大事な哲学的指針となった。私は2011年から国家遺産庁(文化庁)で宮大工として勤めて、伝統的な建築物の保存とその歴史を記録している。この宮殿の仕事は、過去にお寺を造り、保存した経験から連なっている。宮大工としてお寺の伝統建築を扱う中で感じた静寂と畏敬の念いは、現在の写真作業に繋がっている。

「昌徳宮06:20 AM」は、2011年5月から昌徳宮(チャンドックン)で毎日同じ時間、同じ場所、同じ構図で撮影した写真だ。繰り返す日々の中でも変化と永遠を記録しようとした。昌徳宮は季節と時間によって、冬の星明かり、春と夏の夜明け、秋の暖かい光など、毎瞬間異なる顔を見せる。今まで13年6ヶ月間、出勤する毎日、撮影を続けてきた。今回の展示のメイン写真「06:20 AM for 595 days」は、そのうちの3年間分の写真を集めて作り上げた作品で、繰り返し続く日常の中から発見できる特別な瞬間を象徴している。また、「明鏡止水」は、荼毘式の静寂の瞬間と揺れ行く人間の姿を通じ、生と死、混乱と静寂を対比させ、観覧者に各々の内面からの深い余韻と思惟を呼び起こすことを期待している。

週末にお寺を訪れ写真を撮る時間は、内側の静けさを取り戻し、人生の本質に向き合う大切な瞬間だ。修行者らの儀式や荼毘式、そして僧侶の肖像は、生と死の境界で我々が進むべき方向を示唆している。

宮殿での職業的な日常とお寺での撮影は、異なる空間に見えるが、私にとっては同じ脈絡で結ばれる作業である。宮殿の復元作業は伝統建築の美しさと時間の流れを悟らせ、お寺での撮影はその中で内面の静けさを発見させる。反復の中で見つかる変化と静寂の中で出逢う真実が、今回の展示を通して観覧者の方々に伝わりますように。幾つもの人生の瞬間が集り歴史となり、その歴史は再び私たちの人生を映す鏡となる。

展示構成

14×17インチ 20点、16×20インチ 4点、長尺プリント 1組(アーカイバルピグメントプリント)

 

会期中の作家在廊予定

作家鄭(ジョン)さんは、2月7日(金)、8日(土)、9日(日)の終日、10日(月)の13〜15時に在廊予定です。変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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写真展「showcase 2025」

showcase 2025友長勇介布垣昌邦西川善康早川知芳鈴木郁子木村孝山下豊齋藤広幸

展覧会概要

タイトル:「showcase 2025」

出展作家

友長勇介布垣昌邦西川善康早川知芳鈴木郁子木村孝山下豊齋藤広幸

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2025年1月12日(日)、1月13日(月・祝)、1月18日(土)、1月19日(日)、1月25日(土)、1月26日(日)、2月1日(土)、2月2日(日) *通常と会期初日・最終日の曜日が異なります(土曜、日曜、祝日のみの開催

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176

開催概要

 2025 年最初の展示は、gallery 176 のメンバー8人の写真家が一堂に会した企画展を開催します。展示では、各自が独自の視点で捉えた写真作品が並びます。

 メンバーの木村 孝は、移住したタイからの参加となります。彼の作品は、異国の地での生活と文化を反映した独特の視点を持ち、体験した日常や風景を通じてタイの魅力や普遍的な人間の感情や思いを映し出します。

 本展は、2024年を振り返りつつ、2025年に向けた新たな創作のプレ公開を目的としています。過去と未来を結ぶこの機会は、訪れる皆様にとっても刺激的な体験となることを願っています。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

展示構成

展示内容調整中

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Merry Xmas ! gallery 176 クリスマス作品即売会

イベント: Merry Xmas ! gallery 176 クリスマス作品即売会

開催概要

Merry Xmas ! gallery 176の年内最後の展示イベントは、「Merry Xmas ! gallery 176 クリスマス作品即売会」と題してギャラリー運営メンバー有志が募って展示作品、ポストカード、写真集、冊子等の即売会を開催します。

展示会場にはドリンクなども用意しておりますので、お気軽にお越しください。

*展示、販売物の詳細については、決まり次第、こちらとSNSでお知らせする予定です。

出展者

山下豊、友長勇介、西川善康

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

開催日

2024年12月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日) *通常と開催日が異なり、土日のみの開催となります

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176

 

会期中の作家在廊予定

出展者は、会期中交替で在廊予定です。在廊予定は、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

 

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gallery 176 ワークショップ2024 修了展

展覧会概要

タイトル:gallery 176 ワークショップ2024 修了展

作家名:秋山 敏幸、熊内 依志子、佐々木 寛、城野 知佐、山下 豊(講師)

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2024年11月29日(金)〜12月8日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

12月2日(月)〜5日(木) *通常と休廊日が異なります

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 山下豊

展覧会概要

2024年3月から始まったgallery 176 ワークショップ2024は、9回の講座を終了し、10回目の修了展を開催いたします。

1年間かけて作品と向き合って来た受講生の力作をどうぞご覧ください。

なお、個展開催権獲得の審査は、gallery 176運営メンバー+αで行い、一番得票数の多い受講生が来年度、gallery 176で個展を開催する権利を獲得いたします。

展示構成

受講生4名と講師1名の展示になります。

 

会期中の作家在廊予定

企画者 山下が、全日在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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西川善康写真展「green」

展覧会概要

タイトル:「green」

作家名:西川 善康

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2024年11月15日(金)〜11月26日(火)

休廊日

11月20日(水)、21日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 西川善康

展示概要

 私(西川)は大学では造園を学び、造園設計の仕事をしていました。その後、フィリピンに青年海外協力隊員として赴任し、帰国後、写真や映像、デザインの仕事をしています。

 これまで、自らの原点である造園、庭園に関連する作品「garden」、フィリピンの人々の営みや風景をまとめた作品「DAVAO 1996-1999」「DAVAO 2019」、台湾と日本の都市の緑、公園等をまとめた作品「マチハニワ」「マチノニワ」を発表しています。

 今回は、これまでの作品に多数写り込まれている「green(緑)」に焦点を当て、一つの作品としてまとめます。

作品説明

  都市計画などに用いられる指標に、緑被率というものがあります。緑被率とは、一定の広がりの地域で、樹林・草地、農地、園地などの緑で覆われる土地の面積割合で、自然度合を分かりやすく伝えるための指標として利用されています。

 しかし、私たちが感じる自然の豊かさや心の安らぎは、単なる数値では計れないものです。街角のさりげない緑、日差しを受けてきらめく枝葉、庭の水面に映る木々の姿—これらの光景が私たちの心に自然と働きかけてきます。

 この展示では、街の中で視界に入り込む緑を切り取り、緑が私たちに与える影響を考える素材として提示します。私たちの目と心で「緑」をどう感じているのか、一緒に考えてみませんか。

展示構成

archival pigment print(インクジェットプリント) 16×20インチ 4枚、14×17 20枚、11×14 4枚/合計28枚

 

会期中の作家在廊予定

作家西川は全日在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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友長勇介写真展「沖縄COLOR」

©︎ TOMONAGA Yusuke

展覧会概要

タイトル:「沖縄COLOR」

作家名:友長 勇介

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2024年11月1日(金)〜11月10日(日) *通常と会期最終日の曜日が異なります

休廊日

11月5日(火)〜7日(木) *通常と休廊日が異なります

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176 友長勇介

作品説明

2000年代初めにカラーフィルムで撮影した沖縄の写真

展示構成

Cプリント:20枚予定

 

会期中の作家在廊予定

作家友長は全日在廊予定です。 在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

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周貞君・劉耀斌写真展「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY」

繁体中文English

展覧会概要

On The Road 影像空間(台湾) × gallery 176(日本) 交流展 in 大阪

タイトル:「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY/攝影的人在路上/写真家は道にいる」

作家名:周貞君、劉耀斌

会場

gallery 176(ギャラリー イナロク)

大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2024年10月5日(土)〜10月29日(火) *台湾の台風の影響により、展示初日を10月5日(土)に変更しました

休廊日

10月9日(水)、10日(木)、16日(水)、17日(木)、23日(水)、24日(木)

開廊時間

13:00〜19:00

企画

gallery 176、On The Road 影像空間

キュレーター

張聰賢

展示概要

On The Road 影像空間(台湾) × gallery 176(日本) 交流展として、gallery 176にて、台湾南部・高雄在住の写真家 周貞君さん、劉耀斌さんの写真展「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY/攝影的人在路上/写真家は道にいる」を開催します。

台湾・高雄の写真ギャラリー On The Road 影像空間は、写真家同士で運営しているギャラリーで、2019年6月に、gallery 176の友長と西川が初めて訪れました。On The Road 影像空間は、ギャラリーの他、暗室とスタジオ兼レクチャールームも備え、写真家にとっては理想の空間です。

その後、交流展を計画し、コロナ禍で延期になりましたが、昨年2023年5月〜6月に、On The Road 影像空間にて、gallery 176の作家の写真展を開催しています。今回は、gallery 176にて、On The Road 影像空間の作家の写真展を開催します。

10月5日(土)には、作家 周貞君さん、劉耀斌さんをお迎えして、トークイベントを開催します。お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りください(劉さんはビデオ通話での参加になりました)

作品解説

 この二人展「THE PHOTOGRAPHER IS ON THE WAY/攝影的人在路上/写真家は道にいる」のテーマは、南台湾高雄にある写真スペースと、二人の熱心な写真家、周貞君と劉耀斌の活動に基づいています。彼女らは、一緒に写真ギャラリー「On The Road 影像空間」を運営し、写真愛好家に展示スペースを提供しながら、定期的に専門的な写真講座や、写真教育の普及活動を行っています。これにより、南台湾高雄だけでなく、台湾全体においても、写真美学と教育の良好な環境を提供しています。

 写真の道は、レンズを通して切り取られた風景の連続であり、外観や内観の世界を含めて写真として広がります。ロラン・バルトが言うように、写真は常に何かに属するものであり、それが本質です。写真は暗闇を経て初めて現れるものであり、この世界の写真がどのような形をとるのかを問います。写真は、依然として世界の存在を証明するためだけのものなのでしょうか?外の世界とは何か?写真はどのようにして私たちに世界を理解させ、さらに人の思想や構造を認識させるのでしょうか?

 貞君と耀斌の二人の写真家は、作品のスタイルに違いがあるものの、共通の特性として「隠喩(メタ
ファー)」の写真修辞を用いています。

 貞君は、写真を「換喩(メトニミー)」の手法で扱い、暗い視覚言語を表現します。貞君の作品は明快ながらも抽象的で、現代の知識のギャップやジェンダー問題、消せない視線の痕跡が存在します。作品は観る者を引き込み、識別不可能な現実を再び連想させ、視覚的な想像力を提供します。

 一方、耀斌の作品は演出的な、技巧と符号的な刺点(プンクトゥム)を用いています。ジョン・バーガーが言うように、写真は多義的であり、一瞬ではなく連続的なものです。耀斌の作品には物語、記憶、生活経験が結びついており、個人の思想と感情の中で写真を探索の象徴としています。耀斌の写真構築は儀式的であり、アイデンティティと文化的ジェンダーの形成が混ざり合っています。耀斌は写真を最終目的とせず、視覚言語の主体として操作しています。

 写真は言葉を持たない言語であり、複雑な意識形態の符号です。《攝影的人在路上/写真家は道にいる》は、写真の道を共に歩む二人の写真家が、南台湾から日本へと進んでいく姿を隠喩しています。

本展キュレーター 張聰賢

周貞君「真実の幻影」

普遍的で永遠の実体にこそ真実が存在すると考えがちで、感知できる世界は一種の幻影であり、感覚や個体の限界によって制約されているとします。

感覚経験を超越する現実の側面から存在の根本的な特性を考えることにこだわり、実体や現象の背後にある真実性を強調し続けるよりも、むしろ感知世界の相対性に挑戦することで、表面現象を超えたより深い層を理解しようとする積極的な試みといえるでしょう。

デジタル技術の発達により、インタラクティブ(対話形式)メディアが注目され、インタラクティブデザインは 「人」を出発点とし、人のニーズや経験を重視するだけでなく、新しい体験価値を提供します。

一人一台デバイスを持っている時代において、マルチメディアの視聴者は、マルチメディア内の要素を自主的に操作することでインタラクションが形成されます。

劉耀斌「近くも遠くもない」

女性の将来の夢は、近づきやすいようで近づきにくいファンタジーの月のようにつかみどころのないものです。

光と影を使って人体を撮影し、距離感を演出します。この作品群はすべてスタジオで撮影されました。色と光は演出された写真です。

展示構成

周貞君 16×16インチ Giclee- Matte cotton acid-free canvas 12点

劉耀斌 24×16インチ Giclee decoration paint+Organdy 1点、142×62cm Chinese Xuan Paper 2点、24×16インチ Giclee 7点/計10点

 

会期中の作家在廊予定

作家周さんは、10月5日(土)に在廊予定です。在廊予定に変更がありましたら、こちらのページ、facebook、X(旧twitter)、Instagram等でお知らせします。

10月5日(土)の開廊時間について

10月5日(土)は、17:30からトークイベントを開催するため、17:00より準備を行います。展示をゆっくりとご覧いただけるのは、17:00までとなります。ご注意ください。

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